カワサキの400新型。
ホンダのこのカテゴリーの車種
はどう転んでもクソダサで、な
ぜあれが現代においては超絶人
気なのか不思議で仕方ない。
が、カワサキの400のこれは、
同じカテゴリーの機種なのに
なぜかカッコよく見える。
なぜかカッコよく見える。
ホンダのバイクは、何というか、
ブランドスーツにゴム長履いて
るようなダサさがあるのだ。
デザインシルエットがそもそも。
SSやレプリカ以外。NSRのシル
エットなどは最高だ。曲がらな
いけど。
カワサキは全機種においてダサ
さとは無縁だ。
これは大昔から。
そして、ヤマハにお株を奪われた
ので有名にはならなかったが、
カワサキは特筆すべき特徴があ
る。
それはハンドリング。
ある時期以降のカワサキのハンド
リングは素晴らしいものがある。
それは「ハンドリングのヤマハ」
に匹敵どころか抜く機種も多い。
だが、世間のカワサキイメージは
「漢カワサキ」が定着してしまい、
特筆すべき良性ハンドリングに
ついては言及されないまま40数
年が過ぎた。
実質、エンジン特性もシャシも
ホンダ88年型NSRより優れて
いてNSRより加速が速かっ
たKR-1のハンドリングや、
その後のゼファー400、ゼ
ファーχのハンドリングの良
さはあまりクローズアップ
いてNSRより加速が速かっ
たKR-1のハンドリングや、
その後のゼファー400、ゼ
ファーχのハンドリングの良
さはあまりクローズアップ
されないままだった。
カワサキに乗った人があまりカ
ワサキ離れを起こさないのは、
あの「隠れた良質ハンドリング」
に背景があるのではなかろうか。
やはり、ダシのよく利いた蕎麦
つゆやうどんつゆ、隠し味の良
いスープのほうがまた食べたく
なる。
カワサキのマシンはそうした
「静かな隠れた味」を持って
いる。「パワーのホンダ」「ハ
ンドリングのヤマハ」「マニア
のスズキ」だったが、カワサキ
は無骨さのみで捉えられがち
だった。
実はカワサキこそが良質ハンド
リングを持っている。
これ、知られざる事実として
マシンに落とし込まれている。
ハンドリングはオートバイの命
だ。
その命とつながるために自分の
命を乗せて走る。
カワサキは命と命を繋ぐオート
バイという乗り物を作っている。