今日は【なぜ日本と中華民国はお互い殺し合うようになったのか】を語るぞ。
それはな、現在のパレスチナとイスラエルが憎しみあっているのと同じじゃ。
「ユダヤ人とアラブ人の両方に土地あげる」と約束した、イギリスの二枚舌外交が全て悪いように、
「ドイツの二枚舌外交」が全て悪いんじゃ。
日本の教科書には書かれていないが、
ワシはイギリスの国立大学院の図書館に通っていてな、そこには現代日本人の歴史観とは全く違うことが書かれていたんじゃ。
なぜ、日中は激しく憎み合うようになったのか。
それは、中国の沿岸部にある「山東省」という土地を、ドイツが日本にも中華民国にも「あげる」と二枚舌外交をしたからじゃ。
話は第一次世界大戦にさかのぼるぞ。
日本は日英同盟(1902年)を法的根拠に参戦して、
日本海軍は地中海のマルタ島沖に艦隊を派遣し、ドイツ軍のUボートの雷撃を受けて59名が戦死し、
日本陸軍は山東省の膠州湾(こうしゅうわん)のドイツ軍基地を攻撃した。
日本は戦死傷者を地中海でも山東省でも出したが、ドイツ軍との戦いに勝ち、捕虜にした。
この捕虜らを厚遇し、いまも年末にやる第九の音楽やソーセージを日本に伝えたことは有名じゃよな。
敷島製パンもこのときのパン製造技術で作られた。
さて、第一次世界大戦でドイツが負けると、ヴェルサイユ条約を締結した。
この第156条で日本はドイツ領だったパラオ諸島や山東租借地の委任統治権を得た。
でも、中華民国もドイツが負けるちょっと前にドイツに宣戦布告していてな、
ヴェルサイユ条約に参加しようと思ったが、
山東省租借地を日本に渡されたくないから、調印を拒否したんじゃ。
そして、中華民国単独で、中独平和回復協定条約を締結したんじゃ。
日本の教科書にはな、
ドイツは、砲弾の原材料となるタングステンという物質が全く採れないから、
中国に売ってもらう必要があり、
中国は軍隊の近代化に協力してもらった、くらいにしか書いてないが、
この条約で「山東省は中国に返還」という二枚舌外交をドイツはかましてくれたんじゃ。
つまり、大日本帝国はヴェルサイユ条約を根拠にして山東省の委任統治権を主張し、
中国は中独平和回復協定条約を根拠にして山東省の統治権を主張したわけじゃ。
日本の教科書には「パラオ諸島をもらった」しか書いてないじゃろ。
日本人を洗脳するために書かれているからな。
つまり、中国は日本に「山東省かえせ!」といい、
日本は「無理!条約で決まったし、すでに多額の投資しているから」となり、
ドイツの二枚舌外交で、反日感情が高まっていったんじゃ。
そして、中国軍がついに、山東省の日本人民間人を残酷に殺した。
やり方は、いまのハマスがイスラエル人を殺したみたいに残酷なやり方じゃ。
内臓をあえて引き出したりな。
済南事件という。
当然、日本世論は怒った。
そんなわけでお互いに憎しみ合うようになったわけじゃ。
この中独平和回復協定条約はな、
日本が1940年に日独伊三国条約を締結するまで有効で、
この三国条約でやっと破棄され、
「山東省は日本に」と法的決着がついたんじゃ。
じゃから当時の日本はドイツを同盟国なんて思っとらん。むしろ敵国じゃ。
中独平和回復協定条約をナチスドイツも継承し、
ナチスドイツから将軍を中国に派遣して、
中国軍を指揮して沢山の日本兵を殺傷していたわけじゃからな。
日独伊三国条約の第3条には、明確に「同盟国ではない」と定めた条文がある。
これは相互援助であり、同盟(軍事上の義務)は存在しないということじゃ。
日本がナチスドイツの同盟国ではなかったといえる最大のイベントが、日本のソ連支援じゃ。
ナチスとソ連が1941年6月から戦争を始めると、アメリカはレンドリース法でソ連支援をした。
その支援物質の47.1%が日本の領海、宗谷海峡と対馬海峡を
アメリカ輸送艦隊が通過してソ連に届けられた。
日本人だけが知らない事実じゃ。
日本がアメリカと戦争になっても、ソ連行きのアメリカ輸送艦隊は日本の領海を航行して良いことになり、攻撃されなかったんじゃ。
当時のソ連は武器弾薬軍服ほぼアメリカ製で、中身だけメイドインロシアじゃ。
日本軍の協力なしに、ソ連はナチスに勝てなかった。
つまり、日独伊三国条約より日ソ中立条約が大切にされていた、というわけじゃな。
「中立条約以下の同盟条約」なんてあるわけないじゃろ?
これが真実じゃ。
写真はクリスマスじゃからな!
日中は仲良くできるならした方がいい。
普通の中国人は日本が好きじゃ。
しかし、うまくいかない。
その溝を埋めるのは歴史認識だとワシは思う。
みんなの意見を聞かせてな!
最後に宣伝。
ワシの著作『暴走するジェンダーフリー』は歴史認識の重要性を説いている。
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年末年始に読んで一緒に平和な世界を作ろうな!
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