最悪の船出#

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【12月某日】

 

前受け校として受験した他県中学校(N35付近)

の合格発表があった。

 

合格発表を見るため、娘は1時限目を欠席。

 

私は午前休を取得。

 

##時00分

学校から送られてきたURLを開く。

 

 

…。

 

 

…。

 

 

残念ながら不合格です。

 

 

 

マジか。。。

 

 

翌日、成績表が送られてきて、

得点を見ると、おそらくあと1問差。

 

 

これが受験の怖さ。

 

入試の恐ろしさ。

 

持ち偏差値マイナス5でも、普通に落ちる。

 

 

N45以下くらいの学校をターゲットにした

入試実戦模試(関西A問題)では、

N41校でも80%合格判定。

 

N35や36の学校は、80%合格ラインの

棒グラフを突っ切る成績だった。

 

この中学校の過去問は、

直近2年分をやって、いずれも

最低点から1割以上余裕があった

 

ここで勢いをつけて、関西本番に乗り込む。

 

そのつもりだった。

 

受験者全体の1割も落ちない学校。

 

それがまさかの不合格。

 

 

【12月22日  金曜日】

 

自宅受験した最後の首都圏模試(12月3日版)が返ってきた。

 

国語 47

算数 48

二科 47

社会 48

 

首都圏模試より少し難しいはずだと言っていた関西の駸々堂模試と、結果は変わらなかった…。

 

 

【12月24日 日曜日】

 

昨日の最終公開模試。

 

過去最低だった前回(12月3日)を下回る。

過去最低を更新。

 

どんどん下がる成績。

 

 

一方の娘。

 

前受け校の不合格から、大泣きして、

 

塾の先生にも励ましてもらって、

 

ちょっとは心に響いたかと思えば、

 

その翌日にはヘラヘラして、

 

勉強時間が来ても妹と遊ぶ。

 

本命校の過去問演習の途中で休憩。

 

50分を何回かに分けて解く。

 

それじゃあ練習にならねーよ!!

 

 

一方の妻。

 

土曜日に突然泣き出す。

 

どうしたのかと思って二階へ連れて行ったら、

 

もうこんな生活イヤだ。

 

中学受験を始めてから、ずっと苦しかった。

 

私は自分のことだけで精一杯。

 

こんな私じゃなくて、

 

もっと賢い女の人と結婚してたら、

 

もっと賢い子が生まれて、

 

あなたはこんなに苦しまなくて済んだのに…。

 

そう言って、声を上げて泣く。

 

 

もうあと3週間じゃないか!!

 

俺、そんなこと思っていないよ!


何言ってるんだよ!!

 

 

 

第一子の中学受験。

 

俺は命がけでやってきた。

 

成績は伴わなかったが、命がけでやってきた。

 

その中学受験を、妻はついに一度も真正面から向き合おうとしなかった。

⚠ようにこのときは見えたが、実際は違った。後ほど、文尾を参照)

 

お前、一体なに考えてるんだ!!

 

 

 

もうどんな結果が出ても驚かない。

 

昨日、たくさんの方が

公開模試の結果を上げられている。

 

 

眩いばかりの成績。

 

 

我が家は、他の2024年組とは違う。

 

学力も桁違いなら、意識も違う。

 

 

だから私はハチマキを脱いだ。

 

 

もう皆と一緒なように、

 

仲間のように振る舞うのが恥ずかしい。



いや。一緒だなんて思われたくない。

(↑ものすごい暴言…。最低な発言…)


難関校の扉を叩けるほどの地頭さえあれば、


俺の苦しみの9割はないようなもんだ!!

 

 

(中略)

 

 

【12月25日 月曜日】

 

何度やっても、一向に定着しない娘。

 

今やっているのは、ファイナルテキストの各単元の左側。つまり基本問題。

 

5年生後期の導入で扱う基本問題。

 

 

最近、色んな人と話して、気付いたことがある。

 

たぶん、娘は、特性がある。

 

知的障がいとまではいかないまでも、これほどまで理解力がなく、漢字で「難」と「勤」、「探」と「深」を何回も間違えたり、先生のアドバイスを一向に守れない(守らないではなく、テストになると意識が飛んで守れない)など、信じられないような行動をする。

 

この記事では割愛するが、小学校や塾での一連の問題行動を総合的に振り返ると、グレーゾーン知能の可能性、ディスレクシア(識字障がい)の可能性がある。(この話は、受験後に追って執筆する)

 

 

この父のもとに生まれて来たばかりに、

 

幼い君に、

 

苦しい、苦しい、中学受験をさせてしまった。 

 

やってもやっても成果が出なかった。

 

 

この一年間、計11回受けた公開模試で、

主要二教科いずれかの偏差値が

50を超えることは、ついに一度もなかった。

 

 

普通のお父さんの子なら、

 

君はもっと幸せだったんだじゃないかな…。

 

 

勉強向いてないのに、

 

こんな父のもとに生まれて来たばかりに、

 

当たり前のように中学受験させられて…。

 

 

クリスマスイブの夜

 

寝静まった君の部屋に入って、

 

机の上に無造作に置かれた花の絵。

 

 

イラストの模倣ではない。

 

実物の模写でもない。

 

 

娘が頭の中で想像して描いたもの。

 

(※絵はアメ限のみで公開)

 

へー、うーたんはこんな絵が描けるんだ…。

 こんな才能があるんだ…。

 

妻とそう言い合った瞬間、

 

妻も私も泣き崩れた。

 

 

いままでこんなに頑張ってきた。

 

たしかに、勉強姿勢に甘いところはあった。

 

 

でも、勉強時間だけ言えば、

 

最難関校に行ってもおかしくないくらいに

頑張ってきた。

 

父も精一杯支えてきた。

 

 

けど、これほどまで勉強しても、全く身につかないということは、やっぱり脳の特性がおかしいんだ。

 

 

そして、妻が私に、恐る恐る、次の話をした。

 

実は…。

 

今日、ランドセルの中に、こんなものが入っているのを見つけたの…。

 

 

「全国学力・学習状況調査結果」

 

 

その結果を見て驚愕した。

 

全国の小学校6年生。

 

塾へ行っていない子も含めた日本全体の調査テストで、

 

算数は下から30%

 

国語は下から20%ほどの点数だった。

 

 

計算問題はできている。


でも、大学入学共通テストのような、文章の誘導に乗って思考力を試すような問題が、全くできていない。

 

妻がその結果を見て、泣き崩れた。

 

ごめん…。

 

 

そう。

 

妻はやっと、これまで私が何度も訴えて来たことを、理解したのだ。

 

 

娘は、本当に思考力がない。

 

ビックリするくらいだ。

 

何度も同じ間違いをする。

 

 

私がそう言っても、妻、祖母、みんな

ずっと冷ややかな目で見て来た。

 

 

あなたが賢すぎるだけでしょ?

 

中学受験していなければ普通の子

 

 

そう言って、私の話に向き合おうとしなかった。

 

 

でも、今日の調査結果表でわかった。

 

そして、

 

妻も、最近の漢字や社会の答案を見て、

「これは普通ではない」と感じた。

 

 

妻は、寝ている娘のほほにキスをして、

 

泣きながら、

 

大丈夫だからね。

 

お父さん、お母さんがずっと守るから

 

きっと大丈夫だから

 

きっと◯◯◯◯、受かるから。

 

 

そう言って、ずっと娘の頭をなで続けた。

 

 

2023年12月25日。

 

関西中学受験統一入試まで残り19日。

 

受験予定校は、いずれも前受け校よりは

偏差値が高い学校。

 

全部ダメなら、

最後の日程(1月20日)でBF校を受ける。

 

 

ここから我が家の本当の中学受験が始まる。