Xperia XZ3の有機ELパネルはLG Display製でしたがXperia 1以降はSamsung Displayによって製造されたパネルを搭載しています。
Xperia 1のディスプレイはやはり目を見張るものがあり、あの21:9の4K有機ELパネルはもちろん特注、例えばiPhoneやGalaxy S/Noteに採用されているパネルは最高峰のものであり、原価も$100近いです。それを考えるとXperia 1に搭載されたものも、特殊な仕様とそもそも端末自体にそう多くの台数も見込めないことから、同じくらいのコストがかかっていると考えられます。
Sonyの体力の大きさを感じることが出来ますが、実は後継機のXperia Ⅰ IIでまた新たに作り直しているかというとそうではありません。筐体の設計は変わっているためディスプレイアセンブリに変化はありますが。
AMB650WH01 | Xperia 1 | Flexible | 6.5 | 3840*1644 |
AMB650WH07 | Xperia 1 II | Flexible | 6.5 | 3840*1644 |
では9月に発表されたXperia 5の後継、Xperia 5 IIも同じなのかというとこれはどうも違うっぽいです。
Xperia 5のパネル型番もすでにAMB609TC01と割れており、もし5 IIも同じパネルならAMBTC609TC◯◯となるはずですが、これが全く出てこないのです。
AMB609TC01 | Xperia 5 | Flexible | 6.1 | 2520*1080 |
その代わりに出てくるのがAMB609VP01というオリジナルパネルです。
違う機種かもと思ってしまいますが、公称値6.1インチのSamsung製有機ELパネルを搭載した端末の型番は全て割れているのでそれはありません。となるとこれはXperia 5 IIなのであると考えられます。
なぜ型番が変わったのか……リフレッシュレートが120Hzになったから?いや、Redmi K30 ProとBlackShark 3は同じパネルです。部材が変わったから?確かにiPhone Xs MaxとiPhone 11 Proは全く同じサイズですが発光材料が変更され、全く違うものになりましたしありえそうな気はしますがまぁ。
てっきりXperia 1 IIがそうだったので、5 IIが出たとしても同じパネルだろうと思っていましたがまさか違うパネルだろうとは。FHD++とはいえ品質に拘ったであろうハイエンド向けフレキシブルパネル、そんな安くも無いもののはずですが。
こんなこと分解されたらすぐ分かる話ですが、最近はディスプレイをフレームから外さないことが多いので。
2021年03月06日追記:実際にAMB609VP01であることを確認
コメントを残す