uruoi life

キモチとカラダがうるおう生活のヒントをインタビュー

高木菜那

 高木菜那高木菜那

高木さんの4つのuruoiメソッド高木さんの4つのuruoiメソッド

  • 01 栄養バランスを自炊で調整
  • 02 無理なくラクに継続できる運動
  • 03 デジタルデトックスでストレス発散
  • 04 主観的にならず人間関係を楽しむ

現役を引退して1年が経ち、バラエティ番組への出演やラジオパーソナリティとして存在感を増す高木菜那さん。
さらに今春、大学院に進学したことも話題となりました。
自ら切り開いた道を滑走し続ける高木さんのメンタル面をととのえる“うるおい”の秘訣を伺います。

03 スマホから離れてストレス発散!

高木菜那

日々忙しく過ごされていますが、ストレスを感じることはありますか?発散方法があれば教えてください。
一人で過ごす時間はとても大切にしています。できることならスマホを完全にシャットダウンしてマンガに没頭、アニメを見て現実逃避したいですね。あと、最近久しぶりにサウナに行ったのもよかったですね。この前行ったサウナは、温度が絶妙で、ずっと入っていられないほどの熱さではないのに、すぐ汗をかくんです。休憩場所には塩プリンやデトックスのお茶が並んでいて、「うわぁ~」って感激しました。
デジタルデトックスはなかなか難しいですよね。SNSはよく見ますか?
インスタをずーっと見ちゃって、「あれ、この2時間何してたんだろう?」みたいなこと、しょっちゅうありますよ(笑)。SNSにとらわれている部分もあると思います。その点、サウナは強制的にスマホから離れて、気持ちよさに集中できるのがいいですね。ランニングや散歩も同じく、心休まる時間です。

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※画像はイメージです

高木さんは意外とインドア趣味も充実していらっしゃるんですね。
東京でどう遊べばいいかが、まだわからないんです(笑)。北海道にいたころは、東京にしかないものや場所のために予定をつくったりしてきたけど、いざ住んでみるといつでもできるから焦らなくてもいいと思うと……。東京にいるアスリートの友達と予定を合わせてお茶するとかも、ようやくできるようになったばかりです。ひとり飲みはしませんが、みんなで飲むのは楽しいので、お酒の席に行くこともありますよ。

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※画像はイメージです

uruoi POINT
マンガやアニメでひとり時間を楽しむ
サウナで強制的にデジタルデトックス

04 “考え方は人それぞれ”というマインド

高木菜那

引退後は東京進出もあり、新たなお仕事でのコミュニティができるなど、人間関係も変化したのではないでしょうか。
レギュラーで出演しているラジオはパーソナリティ3人体制で、スケート同様に仲間がいることの心強さを感じています。ちょっとやばいくらい“素”で、楽しくやっています。妹との関係も変わりましたね。お互いの家に泊まって、一人暮らし歴が長いのですが「意外と私たち、人と住めるかもね(笑)」なんて話したり。これまで以上に仲良くなりました。現役のころはアスリートとしてリスペクトしあって程良い距離感をとっていたので、絶対にありえなかったことです。普通の姉妹に戻った感じかな。
さまざまな人との関わり合いのなかで、意識していることはありますか?
一番大切に思っているのは、主観的になりすぎないこと。自分の生き方が正解だという考えを捨てるんです。たとえばですが、スポーツで勝つためには『何かを犠牲にしてまで取り組むべきだ』と思っている人と、『楽しむことが大切だ』と思っている人など様々なタイプがいます。実は目指すゴールが同じだったとしても、考え方は違って、どっちが正解とかはないですよね。いろんな生き方があるんだ、人それぞれだなと思えると、人のおもしろいところが見えてくる気がします。そして、みんなに好かれようとも思わなくなる(笑)。合わない人にどんなに好かれようとしても、無理なときは無理。それに対して傷つく必要はないかなと。自分で自分のことが好きでいられるような行動をとるなかで、自分を見てくれている人といい関係が築けたらと思っています。

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4月には大学院進学、講演活動などマルチに活動されていますが、今後の展望は?
子どもたちをはじめ、たくさんの方にスポーツを身近に感じてもらえるように発信できたらと思っています。現役時代の経験はもちろん、大学院で学んでいるスポーツマネジメントやメンタルヘルスの知識も生かして、私にしかできないことを仕事にしたいですね。何もないところから道を作りながら歩んでいくことに不安はありますが、努力し続けたことが自分の道を助けてくれるはずです。スケート人生はやりがいがあるものだったので、同じくらい人生が色づくものを自分で見つけ、選べるように挑戦し続けたいですね。

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uruoi POINT
全員に好かれようとは思わない
高木菜那にしかできない仕事に挑戦!

Profile

高木菜那

高木菜那たかぎなな

1992年、北海道中川郡幕別町生まれ。兄の影響で7歳からスピードスケートを始め、全国中学校スケート大会女子1,000mで優勝。帯広南商業高校時代には、2010年世界ジュニアスピードスケート選手権チームパシュートで妹・美帆らと銀メダルを獲得した。高校卒業後は実業団チームに所属。2014年、冬季五輪ソチ大会で日本代表に初選出された。2018年の平昌大会では、女子団体パシュートでオリンピックレコードを記録。新採用されたマススタートでも金メダルを獲得し、日本の女子選手で初めて同一大会での2冠に輝いた。22年北京大会では女子団体パシュートで銀メダル、個人1,500mで8位入賞。同年4月5日に現役を引退し、テレビやイベントへ出演するほか、全国の教育機関や企業を対象に講演活動を行っている。