モリゾウさんにダイハツの件、聞いてみました

豊田章男会長に話を聞く機会があった。発言を切り取られると、それが勝手に動いてしまうため以下意訳です。まず対応については徹底的に遅かったと考えているようだ。4月に発覚した不正問題(ポール側突)の時点で調査を開始している。1~2ヶ月もすれば事の重大さが解っていたろう。だったらその時点から顧客対応を考え、マニュアルなどを作っておくべきだったということです。

章男さんはすぐ動くように指示したというけれど、いかんせん100%資本といっても別会社。ダイハツだって長い歴史を持つ。このあたりはトヨタに限らず日本企業の美点&特徴なのだけれど「親会社が子会社に対する圧政を行わない」というサムライ精神みたいなマナーがある。特にダイハツのような「しっかり利益を上げている子会社」については、アレコレ細かい部分まで口を出さない傾向。

日野自動車も同じような状況だったそうな。結果、ダイハツはユーザーやディーラーへの対応を全く準備しておらず、第三者委員会の結果だけ発表して大混乱してしまう。4月から十分な時間があったのだから、状況報告や、発表後のフォローをしっかり考えておけばよかった。何度も何度も書いてきた通りダイハツって顧客のことなど考えていない。ダイハツの自主性に任せたのが大失敗でした。

章男さんもここまで来たらダイハツに対する遠慮など必要ないと思っているようだ。「安全が何より大切」ということから理解してもらうようにしたいという。私からすればそんなこと自動車産業じゃ当たり前だと考えていたけれど、審判が見てなければサッカーで手を使っちゃおうというのがダイハツで、そこから教えていかなくちゃならないということなんだろう。難儀なことです。

具体的な方策については現時点で決まっていないものの、ダイハツの状況を知っているトヨタ関係者によれば「上層部だけでなく下の方まで問題だと思っている」らしい。いずれにしろ抜本的な改革を行うことを考えているようだ。TOPを含めた経営陣はもちろん、部長や課長クラスも厳しいのかもしれません。確かに私の印象でも課長クラスになったら、悪い意味でダイハツっぽくなっている。

章男さんは別会社になったと思えるほど社風を変えないと厳しいと考えているようだ。折しも自動車産業始まって以来の変革期を迎え、次世代車の開発が佳境を迎えているトヨタだって人的な余裕は無いだろうけれど、やるしかないということです。これを期にダイハツが若手中心の自動車会社になったら、新しいアイデアも出てくるかもしれない。文字通りリボーンですね

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