21日の東京株式市場でトヨタ自動車の株価が急落した。午前の取引は前日終値比100・5円安(マイナス3・80%)の2543・5円で終えた。一時、2495円まで下落する場面もあった。完全子会社のダイハツ工業の品質不正問題で、国土交通省は同日、道路運送車両法に基づき、大阪府池田市のダイハツ本社を立ち入り検査。親会社であるトヨタの業績にも影響は避けられないとして売りが優勢となった。

トヨタ株の午前の下落率は、日経平均株価の下落率(マイナス1・50%)よりも大きかった。

ダイハツの第三者委員会は、トヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種で不正があったとする報告書を20日に公表。海外分を含め174件の不正を確認したとしており、国交省は内容の裏付けや、他に不正がないか調べる必要があると判断した。ダイハツは国内外で販売する全車種を出荷停止とした。