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JPモルガンにCEOの記録提出命じる、米富豪巡る訴訟で-連邦地裁

  • 米領バージン諸島が故エプスタイン元被告巡りJPモルガンを提訴
  • 元被告との関係維持の決定、ダイモンCEOは無関係-JPモルガン

米領バージン諸島が故ジェフリー・エプスタイン元被告の性的人身取引を助長したとして米銀JPモルガン・チェースを相手取り起こした訴訟で、米連邦地裁判事は9日、同行に対しジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)に関する情報をさらに提出するよう命じた。

  ニューヨーク州南部地区連邦地裁(マンハッタン)のジェド・ラコフ判事がダイモン氏に関係する命令を出す前日、JPモルガンは元幹部のジェス・ステーリー氏を提訴。同氏と資産家だった元被告との関係が米領バージン諸島やこの事件の犠牲者が起こした訴訟の中心となっている。

JPモルガン、米富豪との関係巡り元幹部提訴-8年分の報酬返済要求

  米領バージン諸島は以前、JPモルガンが2014年から後の文書提出に異議を唱えていると説明。JPモルガンが13年にエプスタイン元被告との関係を解消した後も同行の違法とみられる行為が続いていたと考える理由があるとして、米領バージン諸島は19年までダイモン氏の文書を求めていた。

  JPモルガンは米領バージン諸島の言い分は「まやかし」だとし、同行が顧客としての元被告との関係を保つ決定にダイモン氏が関係していたとの主張を否定していた。

  同行は先月後半に提出した裁判所文書で、ダイモン氏はエプスタイン元被告の「口座に関するいかなる決定にも関与していない」との立場を繰り返した。

  JPモルガンの担当者はラコフ判事の決定についてコメントを控えた。

原題:JPMorgan Ordered to Hand Over Jamie Dimon Records to USVI (2)(抜糸)

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