ストックイラスト各社の規定をまとめてみました

ストックイラスト各社の規定まとめ

ストックイラスト各社の規定について、わかる範囲でスプレッドシートにまとめてみました。
よろしければどうぞ。ただし規約などは変更となる可能性もありますので、参考程度にご覧ください。
ここに書かれていないストックサイトの情報や、間違ってるところとかもありましたら、追加・修正しますのでお知らせください。

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各社比較一覧表

スプレッドシートで見るにはこちら open_in_new

ストックサイトによって、投稿できるベクター形式やバージョンに違いがあったり、サイズに違いがあったり、ファイルの規定なども異なりますので注意が必要ですね。

著作権の話

ストックサイトによっては、作品を投稿するにあたって「著作権の譲渡」が必要なサイトがあります。
そして多くのストックサイトでは、アップできる作品の条件として「著作権を有している作品」であることを定めています。一度「著作権の譲渡」をした作品については、「著作権を有していない」ということになりますので、他のストックサイトにアップすることができなくなります。
「著作権の譲渡が必要だけど、他のストックへのUPもOK」と回答されている場合もありますが、アップできる作品の条件として「著作権を有している作品」とあるサイトにはアップできませんので注意が必要です。

参照サイト:

すべのてストックに上げられるデータ条件とは

すべてのストックに(※)アップできるデータの条件をまとめてみました。
これらの条件を満たすファイルであれば、すべのてストックに上げられるということになりますので、いちいちファイルを調整する手間が省けますよ。

※想定しているストックサービスはAdobeStock、Shutterstock、PIXA、iStock、imagemart、イラストACです。

各社の要件すべてを満たすラスターデータ

ファイル形式 JPEG
カラーモード RGBカラー(8bit)
最小画像解像度 8MP以上、かつ短辺1600px以上、長辺2400px以上
最大画像解像度 25MP以下(但し、imagemartを除くと100MP以下)
最小ファイル容量 規定なし
最大ファイル容量 10MB(但し、ACを除くと45MB)
プロファイル Adobe RGB(またはsRGB)

上記各社の要件すべてを満たすベクターデータ

ファイル形式 AI10と互換性のあるEPS形式
カラーモード RGBカラー(8bit)
最小画像解像度 4MP以上(※アートボードではなく、バウンディングボックスのサイズ) 4MPの例:2000×2000px
最大画像解像度 25MP以下(※アートボードではなく、バウンディングボックスのサイズ) 25MPの例:5000×5000px
最小ファイル容量 規定なし(AdobeStockではzip圧縮した場合のフォルダの最小ファイルサイズ:4MBとあるが、4MB以下でも普通に通るのでOK)
最大ファイル容量 10MB(但し、ACを除くと30MB)
プロファイル Adobe RGB(またはsRGB)
その他のルール
  • ラスタライズ効果の解像度が300ppi以上
  • 線パスがある場合は環境設定の「線幅・効果も拡大縮小」にチェック
  • 作品はアートボード内に
  • 写真をベクター化しただけのデータ不可
  • 画像の埋め込みやリンクは禁止(ラスターデータを配置しただけのものも不可)
  • トンボNG
  • 塗りのあるオープンパスNG
  • 孤立点NG
  • 非表示のレイヤーNG
  • 空のレイヤーNG
  • ロックされたレイヤーNG
  • 不要なオブジェクトを含めない
  • テキストはアウトライン化
  • すべてのカスタムエフェクトは要拡張
  • 塗りも線も色のないオブジェクト(クリッピングパス以外)削除
  • 特色は避ける
  • 同じ名前のJPGプレビューファイル(15MP以上、かつ短辺3000px以上、長辺5000px以上・RGB)を添付

ファイル容量の話

全部のストックに通る素材を考えた際、ファイル容量10MB(有料サイトでは30MB)となりますが、パスの多いEPS素材などの場合、かなり厳しいです。
特に私は手書き風のデザインが好きなのですが、そういった素材はパスが多いため、10MBはおろか、30MBも軽くオーバーしてしまいます。
ファイル制作時から、たとえば手書きのイラストを画像トレースでパスに変換するときなどは、①あまり色数を増やし過ぎない、②パスを増やし過ぎないなど、ファイルが重くならないよう意識的に心掛ける必要があると思います。

まとめると…

例えばベクターデータ制作時には
・ファイルのカンバスサイズに気を付ける
・データが重くなり過ぎないように気を付ける
・ファイルの保存形式はEPS10がベター
・カラーモードはRGB
このあたりは頭の隅に置いておくと、あとあと複数サイトにアップするときに楽だと思います!
効率的にストックライフを楽しみましょう!


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