私も人魚になれるかな…沖縄県恩納村沖

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

参加者が海面から見守る中、現役選手が水を蹴って海底を目指す。合宿は、世界選手権メダリストからフィンの使い方などを学ぶことができる貴重な機会だ(レンズは15ミリ対角魚眼 シャッタースピード200分の1秒 絞りF16 ISO感度400 水深約8メートル)
参加者が海面から見守る中、現役選手が水を蹴って海底を目指す。合宿は、世界選手権メダリストからフィンの使い方などを学ぶことができる貴重な機会だ(レンズは15ミリ対角魚眼 シャッタースピード200分の1秒 絞りF16 ISO感度400 水深約8メートル)

 沖縄県恩納村沖。青空の下、ボートから垂らされたロープにつかまっていたダイバーの一人が、大きく息を吸って海面下に消えた。大きなフィン(足ひれ)で蹴り、まっすぐに海底に向かう。ロープに設置された深さ約20メートルを示す板に触れると、小さくガッツポーズをして身を翻し、海面を目指した。

 5月末にあったフリーダイビング(素潜り)のトレーニング合宿の一場面だ。フリーダイビング競技のうち、より深く海に潜る種目の記録を伸ばそうと、初級者を含む10人が集った。

 主催したのは、世界選手権のメダリストらでつくる一般社団法人「人魚JAPAN」(千葉県浦安市)。フリーダイビングは、複数の団体による認定制度があり、国内外で大会も開催されている。人魚JAPANは、安全に潜る技術指導や指導者の育成を図っている。

 メンバーの一人で世界選手権金メダリストの岡本美鈴さん(50)は、「自分の進化を楽しめるスポーツ」と魅力を語る。海の中で自分と向き合う孤独なスポーツだと思われがちだが、「いざという時に助けてくれる仲間がいるからこそ、記録を伸ばすことができる」と言う。

 メダリストらの指導を受けた横浜市青葉区の会社員山口円花(まどか)さん(31)は競技歴1年半。魚のようにしなやかに10メートル以上潜るのが目標だ。「きれいなフォームを見て呼吸の整え方も教わった。私も人魚になれるかな」と笑顔を見せた。(写真・文 加藤学、原田拓未)

【写真特集】

 >>大きな画面で見るには、 こちらから

【動画】

スクラップは会員限定です

使い方
「写真」の最新記事一覧
記事に関する報告
4254890 0 水中点描 2023/06/15 12:00:00 2023/06/15 12:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/06/20230613-OYT8I50051-T.jpg?type=thumbnail
注目記事

ピックアップ

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)