理想の生き方を見出して、輝き続ける女性になる
創立者・成瀬仁蔵が掲げた「自らの人格を高め、使命を見いだして前進する」という理念のもと、女性が社会で力を発揮できる思考力と実践力を育んできました。特に近年、社会における女性の活躍は目覚ましいものがあり、そのフィールドは日本のみならず、世界中に広がっています。すべての女性は、あらゆる可能性を秘めています。本学では、一人ひとりの未知なる可能性を引き出しながら、知性と個性に磨きをかけ、自分らしく生きるための一歩を踏み出す力を養います。
日本女子大学学長からのメッセージ
学生の皆さんへ ~2023年度後期授業開始にあたって~
本日、9月21日より後期授業がスタートします。
今年は、新型コロナウイルス感染症5類移行後の夏季休暇でしたが、専門家が「異常気象」と指摘するほどの酷暑となりました。お盆の時期には台風7号による被害、交通の混乱などもあり、影響を受けた方も少なくなかったかもしれません。
そうした中でも、海外や地域での学びをはじめ、それぞれに、長期休暇ならではの経験をされた皆さんも多かったのではないでしょうか。
目白キャンパスでは、夏季休暇中、通信教育課程のスクーリング授業が開講され、充実した学修の場となりました。さらに、理学部サマースクールや、2019年以来4年ぶりに来場者数の上限を設けずに開催した夏のオープンキャンパスなど、中高生に本学の学びや環境を知っていただくことができる体験型のイベントも開催され、多数の来場者をお迎えすることができました。
後期には、皆さんの学びもより深いものとなっていくことでしょう。
授業以外にも目白祭(10/14~15)をはじめとする様々な行事・イベントが開催され、サークル活動もさらに活発に行われると思います。ぜひ積極的にとり組んでください。
キャンパスの共有スペースにおいては、新型コロナウイルス感染防止のため設置していたクリアパネルが後期から全て撤去されます。
感染症拡大防止を意識しつつ、各自が慎重な行動をとりながら、コミュニケーションがより豊かになることを期待しています。
2023年度後半も、皆さんにとって、充実した時間となることを願っています。
日本女子大学の歴史
受け継がれる創立者の精神
女性にとって真に幸せな生き方とは何か、生涯をかけて「道」を開いた創立者 成瀬仁蔵。成瀬が伝え続けた教育の精神は、いまも本学の貴重な財産として継承されています。
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成瀬仁蔵の盟友にして第三代校長 渋沢栄一
「日本の資本主義の父」と呼ばれる明治の実業家 渋沢栄一(1840-1931)。
本学にとって渋沢栄一は、創立者 成瀬仁蔵を支えて日本で初の組織的な女子高等教育機関 日本女子大学校設立に携わった一人であり、さらに最晩年に本学の第三代校長を務めた、非常にかかわりの深い人物です。
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本学創立の恩人 広岡浅子
江戸時代末期に生まれ、明治後半に日本初の女子高等教育機関(日本女子大学校)の創立に尽力した広岡浅子。時代を牽引する力を持つ浅子は、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の主人公のモデルにもなっています。
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教育方針
自分の個性に気づき、生かす力を伸ばす教育
キャリア形成科目を柱に、「社会で自立した女性」を目指すプログラムを一年次より段階的に提供。学内の機関が連携し、理想の将来像に近づくための生き方、働き方など、自らのキャリアをどう描くかを一人ひとりの「自己発見」と「自己実現」を通してきめ細かくサポートしています。
一人ひとりの個性を大切にする
少人数教育
少人数による教育を実施し、全学科で少人数のゼミ形式で授業を展開しています。文献の探し方や読み方、レポートの書き方、プレゼンテーションの方法など「知の技術」を習得し、自立した学びを後押しします。さらに、勉強や進路などについていつでも相談できるアドバイザーを置き、学生の向上心を支えています。
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学びの集大成
卒業論文・卒業研究
卒業論文(卒業研究・卒業制作)の作成を全学科必修としています。少人数教育による教員や友人との親密な学びを支えに、各自の専門分野を存分に深め、各学科で行われる卒業論文発表会でその成果を披露します。
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学生の好奇心や向上心を満たす
カリキュラムの特徴
これからの社会を生きる上で必要不可欠な教養教育にも力を入れ、世界平和、社会貢献、科学・情報リテラシーなどの科目群により、自立した人間として生きる価値観を確立します。専門分野と教養をバランスよく履修できる多彩な学びを展開しています。
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自分の進むべき道を探求する
教養特別講義
大学では所属する学部の専門科目を学ぶだけではなく、広い視野を養うことも大切です。「教養特別講義」では、本学の教育の根幹となる独自の必修科目として学園の理念や精神を学ぶほか、各界で活躍する方の講演を行っています。
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世界をフィールドに
グローバル人材育成
グローバルな視野と柔軟な思考、高い専門知識で、国際的に活躍できる人材に。 本学は長きにわたる国際交流の歴史を礎に、世界へ羽ばたく女性を育てます。
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f-Campus
他大学との交流
「f-Campus」とは、本学と学習院大学、学習院女子大学、立教大学、早稲田大学との単位交換制度で、自分の専攻分野や興味に関する科目を各大学のキャンパスで履修が可能です。学びの視野や他大学の学生と交流を広げる機会となります。
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日本女子大生・教員等の活躍
1901年の創立以来、常に時代をリードしてきました。過去もそしてこれからも、日本女子大生は個性豊かな才能を活かし活躍し続けます。
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一人ひとりの個性を大切にする
本学では、教員が学生の個性と理解度を把握し、きめ細かな指導を行う少人数教育を基本としています。本学の「少人数教育」とは、単に学生数に対する教員数の比率が高いという数字上の問題だけではありません。それは新しい「知の扉」を開くために必要なプロセスです。すべての学科で、1~3年次を通じて少人数のゼミ形式の授業を重ねることで、文献資料の探し方や読み方、レポートの書き方、発表の際自分の考えを明確に説明するコミュニケーション能力など、研究を究める上で必要な「知の技術」を学びとり、専門分野を深めていきます。
4年次の卒業論文(卒業研究・卒業制作)は少人数教育で積み上げてきた教育の集大成となります。例えば、英文学科では全員が30ページ以上の論文を英語で書き上げます。これは、1年次、2年次、3年次と段階的に丁寧に組まれたカリキュラムを、少人数教育で積み上げた成果です。本学ではこのような密度の濃い授業を展開するため、少人数教育制を行っているのです。
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卒業論文
学びの集大成
卒業論文(卒業研究・卒業制作)の作成を全学科必修としています。少人数教育による教員や友人との緊密な学びを支柱に、各自の専門分野を存分に深め、各学科で行われる卒業論文発表会でその成果を披露します。
学生生活4年間の集大成として1年間をかけて取り組む卒業論文は、多くの学生にとって精神的な圧力と日々の労力を伴うものです。それだけに、卒業論文を完成し終えた学生は大きな達成感を感じるとともに、飛躍的な成長を遂げることができるのです。そして、4年間の自分の学びに自信をもって新たな社会に羽ばたいていきます。
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学生の好奇心や向上心を満たすカリキュラムの特徴
本学では、本学の教育理念に基づき、学部・学科共通の基礎的な知識、幅広い教養を身につけるための授業科目群と、学科の教育理念に基づいた専門分野の学びを深めるための授業科目群によって、カリキュラムが構成されています。また、本学は文系から理系まで4学部15学科を擁する女子の総合大学で、学部・学科を横断して履修することが可能です。人文科学・社会科学・自然科学そして生活科学の各分野からそれぞれの興味に応じて履修することができます。
それらの上で、資格関係科目、将来のキャリアを形成するためのJWUキャリア科目、副専攻など、さまざまな授業科目を提供しています。このようなカリキュラム全体の体系性を分かりやすく明示する仕組みとして、2019年度より科目ナンバリングを導入しました。
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成瀬講堂での「実践倫理」講義
自分の進むべき道を探究する教養特別講義
教養特別講義は「自ら人生を切り開くとともに社会に貢献できる人材」の養成を目指し、1966(昭和41)年に始まりました。本学で学ぶ意義を知り、本学で学ぶ社会的責任を自覚するとともに、現代社会における自らの生き方や将来について、主体的に考察を深めます。教養特別講義は学問における真理の探求と人間形成とを不可分とする創立者成瀬仁蔵の教育理念のもとに設けられた「実践倫理」が原点となっており、その理念が今も脈々と受け継がれています。
教養特別講義は1年次の必修科目で、1回の講義と2回のセミナー、『教養特別講義-本学の精神と教育理念を学ぶ-』の講読、成瀬記念館の見学を経て、夏季休暇中集中授業として軽井沢「三泉寮」で実施される第3回教特セミナー(現在は学内での代替セミナーを実施)への参加、および本学ゆかりの講師による講演会に参加することによって、本学の学生としての社会的責任を自覚し、自分の生き方、生かし方を深く見つめます。
教養特別講義