2023/12/18

【舞台裏】幽遊白書が世界2位!Netflix「日本発」輸出大作戦

NewsPicks 副編集長
初登場で世界2位、という快挙である。
12月14日にNetflix(ネットフリックス)で公開された実写版『幽☆遊☆白書』が、早くも世界中で大ヒットとなっている。
公開3日目の12月16日時点では、ネットフリックスが展開する世界85カ国でトップ10入りを果たし、日本だけでなくアジアや中東などの11カ国で1位となった。
最もユーザー数の多い米国でもいきなり2位に入る快挙を見せている。
公開前日の12月13日には、都内で5000人を集めた「全世界最速上映会」を開催。出演者も勢ぞろいした (Photo: Netflix ©Y.T.90-94)
漫画家の冨樫義博氏が、週刊少年ジャンプで1990年に連載を始めた幽遊白書。
主人公の浦飯幽助とその仲間が妖怪と死闘を繰り広げる物語で、全19巻の単行本は世界で累計5000万部を発行している。
制作に費やした期間は約5年。最新のVFX(視覚効果)技術なども活用し、連載開始から30年超を経て実写化が実現した。
ネットフリックスが日本に上陸してから8年あまり。日本発のコンテンツの世界的ヒットが少しずつ生まれてきた。
幽遊白書のヒットに至るまでの道のりについて、NewsPicksはネットフリックスの2人の幹部に直撃。その舞台裏を余すところなく聞いた。
まずは、日本法人で当初からコンテンツ制作を率い、『今際の国のアリス』などを手掛けたバイス・プレジデントの坂本和隆氏。
そして『愛の不時着』など韓国作品を仕掛け、現在はインドを除くアジア全体のコンテンツ責任者を務めるキム・ミニョン氏のインタビューをお届けする。
INDEX
  • Part 1: 日本責任者が明かす舞台裏
  • どこの国でもない作品はいらない
  • 「あれ、見た?」と言わせたい
  • 『ONE PIECE』でつかんだ手応え
  • 「潤沢な予算が使い放題」は大誤解
  • Part 2: 韓国ヒットの立役者が日本へ
  • 社内で日本の存在感を高める
  • 韓国にあって、日本に足りないもの