精選版 日本国語大辞典 「蕩・盪」の意味・読み・例文・類語
とろ・ける【蕩・盪】
〘自カ下一〙 とろ・く 〘自カ下二〙
※報恩録(1474)下「心眼眼相対頂門眼と云は、妄心本心一つにとろけ合た時が、已前の心也」
② 心がやわらぐ。心がゆったりする。
③ 心がひきつけられて理性を失う。心のしまりがなくなる。
※談義本・風流志道軒伝(1763)一「浅之進を見てゑみを含めば、覚えずも心とろけて酔(ゑゑる)がごとく」
とらか・す【蕩・盪】
〘他サ四〙
② 惑わせて本心を失わせる。また、心をやわらげて、うっとりするような感じにさせる。また、舌に感じる甘くておいしい味の形容にも用いる。とろかす。
とろ・く【蕩・盪】
〘自カ下二〙 ⇒とろける(蕩)
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