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会話

マルク・マルケスは、帰ってくる。今季のMotoGPにおいて最大の衝撃をもって迎えられた、マルケスのホンダ離脱だが、これ別れたばかりでこんな話もするのもあれだが、この離別は将来の復縁がすでに約束されたものだという話が出ている。もしホンダが、来季の夏休み前までに真っ当な戦闘力を持ったマシンを投入し、ミアとマリーニの手により複数回の表彰台を獲得することができた場合には、2025年、マルケスはホンダに帰ってくる。そうしてもいいよ、という契約が、ホンダとマルケスの間に存在しているというのである。 もちろんこれは噂話。ホンダとマルケスの間で、もし何らかの契約が存在していたとしても、そんなものを目にすることができる人間など、当人たちを除いてあり得ないからだ。 しかし、ホンダとマルケス、そしてレプソルまでも含めた間には、特別な関係があるだろうことは、マルケス離脱が決まったあとのそれぞれの態度からうかがい知ることができる(サンクスデーにマルケスが参加したのがその分かりやすい象徴だ)。SNSやそれぞれのオウンドメディアで展開される情報を見ても、三者の間では、今回の別れ話をできる限り「美しいもの」として残しておこう、そんな意図を感じるのである。それはもちろん、将来のマルケスの帰還に備えてのものであり、その「美しい物語の続き」をさらに描いていきたい、描いていこうという意志がそこに存在しているのだ。 マルケスがホンダを抜けたことにより、来季支払われるべき予定であった、1200万から1500万ユーロ(日本円で18~23億円)の予算が浮いたホンダは、それを使って遅れに遅れていたマシン開発を一気に進める。それで来シーズン前半での大復活を果たすことができれば、それはドゥカティに行ってしまったマルケスを再び呼び戻すための大いなるメッセージとなる。そこでは実際に勝つまでのことは必要ない。ホンダのマシンが、勝てるだけの可能性(ポテンシャル)を持ったことさえアピールできれば、あとはマルケスがそれに乗れば「勝てる」ことが保証されるからだ。 もしこの噂話が真実となった時、いちばんの割を食うことになるのはミアである。先にホンダと新たに2年契約を結んだマリーニは2025年もチームに残ることはすでに決まっているが、ミアとホンダとの契約は2024年で切れる。となればあとはそこに再びマルケスを入れれば、すべては元通り。常勝無敵のホンダが大復活となるのである。 かつてヤマハで一時代を築いたロッシは、キャリアの最高潮期とも言っていい時期にドゥカティに移籍したが、2年後、辛酸を舐め尽くしたあげくにヤマハに出戻ってきたということもある。一度ホンダを抜けたマルケスが再び戻ってくることなど絶対にないとは言い切れない。 マルケスのグレシーニドカへの移籍は、復縁が約束された、相互が合意した上での一時の浮気でしかないとしたら。 この夢物語が現実になる日は果たして来るのだろうか。もしそうなるのなら、それが明らかになるのは意外なまでにすぐ(早ければ半年後)ということになる。 お願いマルク、帰ってきて。しかし、その願いが叶うかどうかも、すべて「ホンダ次第」ではあるのだが…。
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