長野県長和町の山林で、佐久市内の85歳の自営業の男性が、頭から血を流した状態で発見された事件で、警察は、11日午後、事情を聴いていた32歳の会社員の男を保護責任者遺棄の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、佐久市安原の会社員 佐藤 英伸(ひでのぶ)容疑者32歳です。

この事件は、11日午前8時半ごろ、長和町の国道142号から数メートル下の斜面で、佐久市岩村田の自営業 中澤秋雄さん85歳の遺体が発見されたものです。


中澤さんは、頭から血を流した状態で、自宅からおよそ30キロ離れた、長和町の国道142号の旧料金所近くの斜面で見つかっていて、警察では中澤さんが交通事故に巻き込まれた可能性があるとして、中澤さんが遺棄された経緯を知っているものとみて佐藤容疑者から事情を聴いていました。

警察は、容疑が固まったことから11日午後5時39分、保護責任者遺棄の疑いで逮捕しました。

佐藤容疑者は、10日の午前4時過ぎに、ワンボックスカーを運転中に佐久市岩村田で中澤さんをはね、乗用車で中澤さんを長和町の山中に遺棄した疑いです。

警察では、10日の昼過ぎに、関係者から中澤さんが自宅に戻ってこないと通報があり、捜索していました。