事件の発生から2日。

取材を進めると、佐藤容疑者の足取りや、人物像が明らかになってきました。

事故があったのは10日の午前4時すぎ。

黒のワンボックスカーを運転していた佐藤容疑者は、仕事から帰る途中に、自宅前の道路を渡っていた中澤さんをはねました。

近所の人の話などによりますと、中澤さんはこの時、畑に出かけるために、道路の向かいにとめてあった軽トラックに乗ろうとしたとみられています

また、現場には液体が撒かれた跡があり、警察は佐藤容疑者が事故の痕跡を消そうとした可能性があるとみています。

捜査関係者によりますと、佐藤容疑者はその後、中澤さんを自宅まで運び、別の乗用車に乗せ換えたといいます。

そして、30キロ以上離れた長和町の山林まで車を走らせ、中澤さんを遺棄したということです。

小林玄葵(しずき)アナウンサー:
「長和町の現場です。この場所で中澤さんの遺体が発見されました」

和田峠の旧道沿いの斜面の藪の中に倒れていたという中澤さん。

11日の朝、佐藤容疑者から任意で事情を聞いていた警察が、本人の供述を元に捜索し、発見したということです。