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フェローテックとわたし

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2011年04月30日 22:49
フェローテック

いま私が一番期待しているのは、FPGでも公開できない塩漬け株でもなく、実はフェローテックだ。
最初に買ったのは3/3の1500円どころ。年初来高値をブレイクしたタイミングで猛烈に買い、そのまま楽に含み益となった。
しかし、わずか6営業日後に地震が起こった。あまりにポジションが大きかったので、ある程度の仕切り直しを余儀なくされた。
だが、その後の株価の推移や相場の雰囲気を考えて、再び買い増しを行った。こんな高値で、と言う思いはもちろんあったが、もともと3.11の前に1500円で買っていたのだ。
世界が変わった今、その2割増程度で買えるなら悪くない条件だ。あの安値はもう忘れるしかない。

業績的なことを今更とやかく言うつもりはない。今やフェローテックが太陽光発電の銘柄だと知らない人は居ないだろうし、それは各自が判断することだろう。
もちろんこの銘柄を選んだのは自分なりの成算があるからに他ならないが、今ここでしたいのは、未来に対する向き合い方の話だ。

株式投資とは、過去と、そして未来のゲームだと考えている。ここには現在はない。今起きていることは、この瞬間に全て織り込まれている。
あるのは未来と、それを導くための過去しかない。ツールを立ち上げてコードを打ち込めば誰でも分かる情報に何の価値があるだろうか。
割安とか割高とか言うのは、将来起こりうる変化に対して現在がどうであるか、と言うことであって、今見えている数字に意味はほとんどない。
そして、過去の記憶や分析から予測できる範囲の物事はさしたるインパクトを持たない。

私たちが3.15で経験したように、相場が本当に大きく動くのは想像を超えた未知の恐怖、あるいは、未知への希望が出現した時だ。
あの瞬間に私たちが体験した、市場の問題を遥かに超えた恐怖と絶望的なまでに無慈悲な値動きは、リーマンショックなどの比ではなかった。
そして、その後の株価の持ち直しもまた、私たちの想像を超えつつある。

3.11を境に世界は確実に変わった。しかし、その明確な青写真を描ける者は誰もいない。
私は原発なしに社会は回らないと今でも思っているが、実際に被害に遭われた方やその家族、彼らを支持する人々と、新たに原発が建てられる土地に住んでいる人たちを説得する自信はない。
立ち止まっている時間がない以上、様々な矛盾を抱えながらも世界はしばらく両輪で動いていくことになるのだろう。

安くてクリーンとされてきた原子力エネルギーだが、今回の事故を受けて、安全対策や保険、廃炉にかかる費用などを織り込んでコストを再計算すべきだと言う声が上がっている。
化石燃料も未来永劫採掘できるわけではなく、いつかは底をつく時が来る。
反対に、投資が増えれば研究も加速するから、太陽光発電の変換効率や製造コストの問題は今よりも改善が進むだろう。
その過程で、現在からは想像もつかないような技術革新が生まれる可能性だってある。
これまで様々な困難を乗り越え、不可能と思われたことを可能にしてきたからこそ今日の私たちの世界があることは、過去の歴史が証明している。
その証人たる現在を生きる私たちが、どうして今回に限って未来を否定することができようか。

投資家としての私たちにとっては、その未来が実現されるかどうかは問題ではない。
そこに可能性があるかどうかが大事なのだ。市場においてその可能性とは、私たちが認識していれば存在するし、認識していなければ存在しなくなる。
一方で、株主と言うのは実に気楽で無責任な存在で、その気になればいつでもクリック1つで、テクノロジーの可能性を信奉するクリーンエネルギー推進論者になることもできるし、
冷静で現実的な原発維持派に与することもできる。それならば、その立場を存分に享受しようではないか。
あとは、自分が思い描く未来にどれだけの希望を託すか。それだけのことでしかない。
光り輝いていた未来が、陰り始めたときに困らないだけの準備と覚悟さえしておけばそれでいいのだ。

私は自分のファンダメンタルズ分析にはある程度の自信がある。
それは、たとえ何かが起こったとしても今の水準なら半額ぐらいで済むだろうと言う大雑把な見込みだ。
逆に言えばそれ以上のことなど予測できるはずがないし、必要もない。
なぜなら先ほども言ったように、何かが突然に起こりでもしない限り、私たちはいつでも株主としての権利を市場で行使することができるからだ。

宝くじの控除率は55%で、買った瞬間に価値が半分以下になることが確定している。同じ半額のリスクを負うならば、私はこちらの方で夢を買いたい。
私が買ったのは、最大50%の支払いで未来を手にすることができる権利だ。
あんな数字が書かれただけの紙切れよりも、今や紙切れにもならなくなった希望の一欠片に、大きな価値を見出したいと思うのだ。



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2011年07月09日 15:00
フェローテックとわたし

1週間も遅れてかなり今更な話なのだが、フェローテックの有価証券報告書が提出されていて、太陽電池関連の受注が結構落ち込んでいることがわかった。
もちろん震災後の一時的な要因の可能性はあるが、自分が震災前に買う時の強気材料の1つとしていたのがこの受注モメンタムの強さだった。
提出日が6/28なので、30日の急落とは直接の関係はないが、本来であれば効くはずの75日線が簡単に破られてしまったこととは関連があるのかもしれない。
こう言うことを書くと、自分が売った後に早速売り煽りか、との批判を浴びるだろうが、見つけてしまったものは仕方ないので一応書いておこうと思った。
どう考えても上がるはずの株が上がらない時は、自分の知らないところで何かが変化している可能性がある、
と言うのはこれまでの経験でよく知っていたことだったが、それでもこの銘柄に関しては信じたい気持ちが強く、テクニカルで限界が来るまで我慢した。
個人しかいないような小型株なら市場が間違えている可能性も大いにあるが、これだけビッグネームにショートセルの集中砲火を浴びているのには、
やはりそれなりの理由があると疑わずにはおれない。
いかにアルゴに株価を蹂躙される様が悔しくとも、それは認めざるを得ないところだ。あの一線を超えて持ち続けることは、
残念ながら専業という自分の立場からは絶対に許されないことであったのだが、最終的にはそうした「通常の投資判断」の範疇でやるのであれば、
開戦前の不必要な意気込みは大言壮語の謗りを免れない。それこそ心中するぐらいの覚悟が必要だったろう。

3.11を境に「エネルギー政策の大転換」が起こるかもしれない。あるいは自分が歴史の分水嶺に立っているのだと言うその発想は、
これまでになく強い魅力を持った投資アイデアだった。
最大9万株、最小4万株のロットにも、この銘柄に賭けた思いの強さは現れていたが、結果としてはそれが大きく空回りした。
まさか、の展開が起こってしまった。始まる前から勝利を確信するなど、投資家として最も唾棄すべき行為である。
気がつけば、05年の末に初めての取引を行ってから丸6年以上が経過した。もう半年もすれば専業5周年を迎える。
また、20代最後の1年もすぐそこまで来ている。ひたすらに株価とだけ向き合う生活を続けてきたため、
自分の人間としての時計の針は、その前のネトゲ廃人時代を含めれば10年は止まったままになっているだろう。
相場では多少うまくやれるかもしれないが、それ以外の能力値は基本的に平均以下のまま育っていないのだ。
このアンバランスさがネットという自由空間では存分に発揮されてしまい、自分という人間の痛さを世間にさらけ出す結果を招いている。
もう何度繰り返してきた言葉かわからないが、今回のことは深く反省し、これまで以上により真摯に、
より慎重に物事を進め、少しでも「残念な大人」から遠ざかれるように自分自身をケアしていきたい。

繰り返しになるが、決してフェローテックと言う銘柄を見限ったわけではない。チャンスがあればまた必ずトライしてみたいと思っている。
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