日産自動車、福島・浪江の配車サービスにチャットGPT
日産自動車は11日、福島県浪江町で実証実験中の配車サービスの使い勝手を高めた。利用者の多い対話アプリ「LINE」を使って予約できるようにした。生成AI(人工知能)の「Chat(チャット)GPT」で配車の利用時間や運賃、同町に関する情報などを答える機能も加えた。
同町の飲食店や観光などの情報は、地図アプリ「グーグルマップ」と連携して提供する。拡張現実(AR)技術を使い、現実空間に案内板などがないバーチャル(仮想)停留所をスマートフォンの画面に表示するほか、経路案内も可能にした。
日産は2021年に同町と連携協定を締結。住民や出張者らの移動手段となるワゴン車を運行し、過疎地で交通サービスを維持するためのシステムづくりに取り組んでいる。実験期間を経て、24年度中に地元業者による自立運営に移行する予定だ。
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