ＬＩＮＥで手軽に配車予約　福島県浪江町　日産「スマートモビリティ」実証実験、ＡＩなど活用

　日産自動車は１１日、福島県浪江町で実証実験を展開している「なみえスマートモビリティ」で、無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」を使った配車システムを導入した。対話型人工知能（ＡＩ）「チャットＧＰＴ」や地図サービス「グーグルマップ」と連携し、利用者の質問や乗車場所までの経路案内ができる仕組みも取り入れた。

　開設したＬＩＮＥ公式アカウント「スマモビなみえ」を友だちに追加すると利用できる。ユーザー登録後、乗車予約ができ、車両が到着すると通知が届く。

　サービスに関する疑問点はＬＩＮＥ上で質問ができ、チャットＧＰＴを活用したキャラクター「スマモビなみえちゃん」が答える。グーグルマップと連動し、車両の乗降場所までの経路を紹介するほか、町内の飲食店や公共施設などの案内にも対応した。

　同社総合研究所の宮下直樹主管は「ＬＩＮＥでスマモビが利用できるようになり、さらに便利になった。スマモビなみえちゃんとの会話も楽しんでほしい」と呼びかけている。

　■運賃団体割引スタート

　日産自動車は、なみえスマートモビリティの運賃の団体割引などを始めた。３人以上で利用すると、３人目から料金が半額になる。個人、団体を含め乗車予約をすれば、同じ日の利用は２回目を１００円引き、３回目以降は半額とした。

　問い合わせはスマモビ事務局へ。