今回は、南アルプスワインアンドビバレッジの笛吹きを飲んでみます。

モルト、グレーンのみ、3年熟成は本当?

_DSC7669_01笛吹とは、山梨県の県庁所在地である甲府市の東隣にある笛吹市から採られたもので、販売元である南アルプスワインアンドビバレッジの本社があります。

同社はイオン、西友、ファミリーマート、セブン&アイなどにPBのウイスキーを提供していますが、この笛吹はナショナルブランドのようです。

同社の公式サイトには掲載されていませんが、ラベルを見ると、モルトとグレーンのみでスピリッツは使っておらず、グレーンはイギリスのバルクウイスキーを使い、ともに3年の熟成を行っているということが書かれています。

その文言を見ると、過去に飲んだトップバリュのウイスキー(高い方)を思い出してしまいます。

いままでの同社製ウイスキーはあまり信用がおけないので、実際に飲んで確認していきます。

テイスティング

グラスからの香り、液色

グラスからはラムレーズンと紅茶の香りが半々にやってきます。
液色は中庸な琥珀色です。

ストレート

レーズン、紅茶、リンゴの香りが先に訪れ、後からカラメル、ウッディ香が続きます。

味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、後からほろ苦さがあるものの、甘みが中心で、酸味もほのかに感じます。

ロック

紅茶の香りが先にやってきて、後からレーズン、リンゴの香りが続きます。奥の方からは軽くカカオの香りも感じます。

味わいは、苦みが先行し、続いてフルーティーな酸味が軽く感じられ、最後に甘みが占めます。

ハイボール

レーズンの香りが強く感じられ、後からリンゴ、紅茶、カラメルの香りが続きます。

味わいは、酸味が少し目立ち、その後は甘さが一気に広がります。

及第点をあげられるほどの香りと味

総じてまずさはありませんでした。香りの複雑さもそこそこで、癖も少ないため、ロックでもハイボールでも飲める印象です。

3年熟成という看板も、アルコールの刺激といった若さは少なめなので、信用していいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で価格が1500円ほどですから、特別高いとも言えない分、普段のみにしてもいいかもしれません。

<個人的評価>

  • 香り C: ラムレーズン、紅茶、リンゴの香りがメイン。ロックでカカオっぽさも。
  • 味わい C: 苦みが多少目立つが、全体的に甘味が中心
  • 総評 C: 晩酌用で買っても大きな文句は出なさそう。