おかきです。
今更終わった話を掘り起こすようで恐縮ですが、Waveboxでご質問をいただいていたので回答してまいります。
こちらです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
以前も同じようなご質問をいただいていたので(その際は回答できずすみません…)、詳しくご説明していこうかと思います。
どうしてこの時期まで黙ってたかといいますと、イベントが全て終わるのを待っておりました。
私の話を受けてイベントを楽しめない人が出る可能性が少しでもある以上、ラヴコレ後にこの話をした方がオンリーに参加する方への影響が出にくいと考えたためです(過去は遡れないのでね)。
同人イベント自体は全員が参加者なので、他人の純粋な楽しみを害するのは望まれた行為ではないということですね。
私はビルシャナの小説/漫画同人誌は全て購入してますので、同人活動が栄える分には大いに歓迎しますし、ルールを守った上で誰でも本を出せばいいと思っています。
そのため、これを言うことでビルシャナでの創作をやめようと思う人が出るのは本意ではないので、答えは沈黙のつもりでおりました。
ですが、無関係の別ジャンルで懇意にさせてもらっている方々にご相談していたところ、私だけで抱え続ける必要は無いのでは?(意訳)と言われたので、ご質問にお答えするに至ったという具合です。
ということで、今回のブログは私の本を買ってくださってる方のご質問に答える回です。
あくまで私が考えていることについて話しますので、特定の個人を攻撃する意図はありません。
また、この件で議論を呼び起こしたり、個人を中傷しないようお願いいたします。
私の作品を読んでくださっている方と私の間の質問・回答に過ぎません。
早速本題に入りますと、オンリーに参加しなかったことについて、何かが特別起きたというわけではありません。
参加しなかった理由を端的に申しますと、「同人に対するスタンスの違い」かと思います。
私にとって重視しているところが企画側とはズレていたことと、私が参加していいイベントではないと感じたためです。
そのため、お送り主様がご懸念されているような諍い等は起きておりませんので、ご安心いただければと思います。
そう思うに至った経緯についてはこの後詳しく書いていきます。
また、こちらについては事実がどうあれ私が感じたこと、それを踏まえて考えて行動した話を主軸にしております。
目的は各々の行動・思想の正しさについて論じることではありませんのでご承知おきください。また、記憶を呼び起こして書いてますので内容が前後している可能性もあります。
さて、経緯についてお話しする前に、前提条件を共有しておきます。
恐らく送り主様もご存知かとは思いますが、私自身21年11月にビルシャナのWebオンリーを主催して、現時点でビルシャナ同人3年目になります。同人活動自体は8年目です。
発端は5月ごろになるのですが、企画の主催側からWebオンリーについて話を聞きたいということで、数度お打ち合わせをさせていただきました。
その際に、私が今まで使ったオンリー用の資料や企画の組み立て方、目標を立てた上でのKPI・行動への落とし込み、ジャンルのオンリーをやるとはどういったことかという内容を私からお話ししました。
具体的には、
アンソロは主催が自分自身のお金を出して発行するものなので、あくまでジャンルの中で出る1冊の同人誌にすぎないが、オンリーはジャンル自体の名前を借りて実施することになるのでアンソロ以上に細心の注意を払って誠実にやらないといけないこと。
そもそも時期的にWebよりリアルに移行してきているのでWebに固執する必要はないということ。
「オトパに来なかったビルシャナ戦姫を盛り上げたい」のであれば、身内同士でオフ会をすれば良いと思うということ。
誰しも個人の生活があってその中で好きなものを形にしているからこそ、幅広く参加してもらうためには、限られた時間の中でそのオンリーに参加したいと思わせる何か(具体的には熱量)を感じてもらうために、営業(というと語弊がありますが…)をしっかりして、認知→興味関心→申込まで持っていかないといけないこと。
同時に営業をせずに身内イベントとして運営しても問題はないということ。
乙女ゲームの同人自体が若干ややこしいのである程度のパワーバランスの把握や、その上で影響力の大きい人を中心に協力者を増やす必要があることなどです。
こちらについては私個人の考えなので、オンリー内容に反映したり私に対する忖度をしないで欲しいという話をした上で、私はオンリーには無関係の立場を取らせていただくということで、共有をしておりました。
その後、主催の方々から「ビルシャナ戦姫の本が欲しい」「みんなが幅広く参加するイベントにしたい」ということで、方向性の共有をいただきました。
この時点で、主催の方々がビルシャナで御本を出されている方や創作されている方について、ご友人以外には強く関心があるようには思えなかったので、目的と実際の行動に対して少し違和感を抱きました。
具体的には、その時点で買えるジャンルの本を持っていらっしゃらなかったり、その年に本を出すと言っていた方(主催と交流がある方々です)のことを把握されていないようだったので、私が思う「本が欲しい」とは熱量が違うのかなと思いました。
正直私はなりふり構わなさすぎるキモオタやってるので、自分で主催したオンリーで展示してくださった作家がいずれ知遮本出したいというので一年追いかけて本を出してもらったくらいにはなりふり構わないんですが、要するにビルシャナ同人にかけるものが違うということですね。どちらがいいとか悪いとかではなくてね。
それはそれとして付き纏いは迷惑行為なのでオタクくん、気をつけような!はい。
この辺りまでは第三者として主催の方々とお話ししていたのですが、①当初の「頒布物が欲しい」目標と、同人で活動されている方を把握していない(pixiv見れば過去のサンプル等も出てくるので…)ことが矛盾しているように思ったことと、②企画を進める上で、イラストやSS等をどなたかに依頼をするにも、個人誌を出しているか否かを考慮しないと、サークル参加しない人が企画のメインになるのは違和感抱く方もいるのではないかということをお伝えしたところ、「もういいです(意訳)」ということで、疎遠になりました。
②については、企画の景品(この時点では何をやるのか存じておりませんでした)に寄稿する人と、サークル参加する人に大きな乖離があることに対する懸念です。
サークル参加している人の御本を購入→景品と交換という形を取る際に、例えば景品が欲しいがために要らない本を買うことになる可能性があると考えると、それは書/描き手に対して敬意を欠いている状況のように思いました。だって自分の本要らないのに買われても…って感じじゃないですか。同人誌って人間たちの思想と情熱と感情の塊で、心の臓から搾り出した液を固めたものだと思ってるので、それを企画の景品の媒介にするのは私の考え方とは違うということです。もちろん景品が理由でも本を買ってもらえるのなら嬉しいと感じる人もいらっしゃるでしょうし、それが悪いとも思いません。
元々話を聞きたい/客観的に見た率直な意見が欲しいと言われていたのですが、そちらが不要ということであれば口出しするのも野暮だと思ったので、こちらで終わった形になります。
ここまでは過去のWebオンリー主催としての経緯・考え方の話になります。
以降は、主催の方々から伺った内容と、公に出された企画等を踏まえて、同人絵描きとして私が参加しなかった理由について述べていきます。
あらかじめスタンスの話をさせていただきますと、私自身同人絵描きを名乗ることすら烏滸がましいような弱小サークルではありますが、個人誌以外への腰が死ぬほど重いので、基本的に個人誌やアンソロへの寄稿、企画参加等は誘われたら考える…くらいの気持ちでやっております。
個人誌やアンソロについては、誘ってくださったその人のためだけに描くくらいの重感情でやっているので、お呼びいただいたからには本気でやるし、信頼してるフォロワ〜に言われたら期待に応えたいなとは思ってます。
一方で企画関連はまあ…呼ばれてもないのにしゃしゃらんでもええかな……って感じでいつもおります。元気ないな〜
だからそもそも送り主さんがご心配くださった何かが起きても起きなくても、私は参加する理由のないものには出ないって感じです。そこに好意も悪意も無く。
今回、恐らく主催の方々からサークル参加の打診に該当するものはいただいたのだと思いますが、その際に「本が欲しい」という話をされたので、であれば私は参加しなくても良いかという考えに至った形です。何はなくとも出したい本は出すので…。
当時企画が出てなくて何やるのか知らなかったので、とりあえず保留にしてたんですけどそれ以降ノータッチだったので私の創作に興味ないならいいかな〜の流れです。一応お声掛けいただいた5月からラヴコレ前までの期間で新刊5冊くらいは出してたんでね。
お声かけいただいたのも義理かお情けかなと思ってたので、それこそサークルの頭数稼ぎたいだけなら私じゃなくてもいいだろうし、呼ばれてなければ行かないという元々のスタンスに沿って選択しております。
これは私と懇意にしてくださってる方はお分かりかと思うんですけど僻みとかじゃなくて…あの……本当に出る幕じゃねえな〜というサラッとしたいつものアレです。はい。(どれ?)
私も気がつけば一番長くビルシャナ同人やってるオタクになってしまいましたが、たかが3年知遮描いてるからって出しゃばられるのも不快でしょうし、とりあえず黙ってるか!ワハハ!って感じです。身内同士の楽しい雰囲気に水をさすのも悪いしね。
だから本当に送り主の方は心配せんでいただいて…お察しの通り厄介オタクなのでその厄介な部分が出ただけです。
ということである程度ご納得はいただけましたでしょうか。
私が面倒臭いオタクってことだけが伝わってないか心配なんですけど、まあ実際そうやしな…はい。気をつけようね。
ということでいつも通り元気に厄介オタク露呈したところで、最後に厄介オタクお気持ち表明のターンです。別に読まなくてもよろしい。
正直ね、疑問を抱かれる方もいらっしゃるだろうなとは思ってました。普段本買ってくださってるのはほぼジャンル外の方とかROM専だろうな〜という感じの方が多いぽいのですが、初めて出した知遮短編集(小口染め箔押しの110ページくらいのやつ)の頃から今までずっと買ってくれてる猛者とかもいらっしゃるので…まあ気になるかもねと。大変ありがたいですが。はい。
この件でビルシャナ同人に対する悪い印象を抱かれたり、嫌な思いをする方が出ないようにと思って、とりあえず黙ってるのが良かろうと思いつつも、黙ってても私が参加しないことで色々察された方々もいらっしゃったのかなとは思いました。
それは別ジャンルのフォロワ〜にグッコミ会場で「周年なのにおかきさんジャンルの人にめちゃくちゃ無視されてません?」(意訳)って言われて、外から見てもそうなんだなと実感に変わったんですが。正直なんか…あの……普段から声がでかいばかりにすまんって感じでしたけど。別に好きでもないものに反応しないのは正常な振る舞いだと思うんですが、外に違和感を抱かせるレベルはなんかまあ一周回っておもろい。
私だけがおもれ〜って笑ってる分にはいいんですけど、真面目な話をすると、それがジャンルに対する悪印象になるのは本当に望ましくないと思ってます。
これは過去の話なんですが、あるアンソロで公募実施したときに、ほとんどの枠が募集をしていない空枠だったので多くの人が断られたということがありました。当時断られたフォロワ〜数名からそのジャンルで創作する気なくなっちゃった…と相談されたのを憶えています(そもそも公募枠を増やしたのも止むに止まれぬ理由があったし先方とも和解してますので、この件表に出すのは先方了承済みです)。
この件は終わった話なので主軸ではないんですが、つまり人の意欲って簡単なことで削がれるし、ジャンルに対する不信感や嫌な思い出も容易に生まれるってことですね。
ビルシャナで3年ほど創作してきた中で、色々なことがあって気がつけば一緒に創作していた人はジャンルから離れていきました。だからこそ好きでい続けるのも創作し続けるのもめちゃくちゃ難しいことだと常々思ってます。前向きな気持ちって儚いからね。
その中で今回は、次の本楽しみにしてるって言われたけどその後のアクションが全く無かったとか、会場挨拶時に買いに行きますって言われたけど何もなかったとか、新刊あるのにそれを買わずに無配と企画の景品のためのシールだけくださいってスペースにきた人がいたとかね。聞いた話なので実態はわからないけどね。
前者2つは個人としてやる分には咎められないけど、ジャンルの名前背負ってる以上誠実にやってほしかったなと、「ビルシャナの本が欲しい」という目的を聞いていたからこそがっかりした記憶があります。後者はその状況を作り出した責任くらいはあるのかと思いましたし、当初懸念していた、頒布物と景品の作家に統一性がなかったりしたことで起きた話なのではないかと思います。
ビルシャナで御本出した実績のある方の半数以上が字書きさんで、漫画本なんて数えるほどしかありません。「みんなのための企画」であればこそ、取りこぼしてはならないものがあったのではないかと個人的には思います。
物事を受けて筆を折るか折らないか、嫌な気持ちになるかならないかっていうのは結果の話でしかないので、だからこそ先回りしてその芽を摘んでおく必要があるなと、自戒です。
冒頭でも話した通り、私はビルシャナの小説/漫画本は買える限り全て買ってますし、本が出るのもありがたいと思ってます。
だからこそ本出してくれる人のことって大事にしないといけないんじゃないかなってね。まあその解釈が私にとっての大事にするであって世間一般の大事にするではないのかもしれないけどね。
色々思うことはあれど、この3年間ジャンルを移り変わる人たちを見てきたので、そこまで気にしてはおりません。この世に永遠などないって知盛も言ってたしね(そうだね)。私の同人活動は源平飛花夢想と心中する気でいるから…これもまたそこに至るまでの道くらいの気持ちです。
ということで、フォロワーにも母親にも受験生と揶揄される生活を長いことしておりますが、来年も死ぬほど描くので私の知遮にご興味お持ちいただける方は引き続きよろしくお願いいたします!
以上です。上記で送り主の方にご納得いただける内容になっていれば幸いです。
ご質問等あればこちらのブログ内のコメントかWavebox、クローズドな状態でのやりとりが必要な場合はContactからご連絡いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
では、また元気に原稿します!
5月ラヴコレもビルシャナサークルいっぱいいるといいですね。
とりあえず把握している範囲で私含め3サークルはいるはずなのでカニさん歩きで買いに行きます。お願いだからカニさんにいっぱい歩かせてくれよ〜楽しみ〜〜〜
おかき