あなたの知らない京都旅~1200年の物語~
南禅寺 都で一番の禅寺に迫る
BS朝日
12月7日(木)放送分
12月14日(木)21:54 終了予定
CMでも取り上げられるなど、紅葉の名所として名高い南禅寺。禅寺の格付けの制度において「京都五山」が決められ、南禅寺は時の将軍や公家が創建した寺を上回り頂点に君臨しています。南禅寺は一体何が凄いのか?旅人・賀来千香子さんがその理由を探ります。
はじまりの場所である南禅院に祀られているのは、この地で出家され法皇となられた亀山上皇。この上皇こそ南禅寺を五山の一位へと押し上げたキーパーソン。上皇は、のちに朝廷が南北に分裂する皇位争いや、天皇時代も含め2度も元に侵攻されるなど、かつてない国難に直面します。その危機を乗り越え世の安寧を求めるため、勅願寺として南禅寺を創建し、出家。これこそが南禅寺が禅寺の頂点に選ばれた証。さらに足利義満の時代になると、南禅寺は五山の一位の上「五山之上」に置かれます。その意外な選出理由とは?三門の楼上内陣には「南禅寺中興の祖」と呼ばれた住持、以心崇伝の姿が。崇伝は37歳という若さで南禅寺の住持に抜擢されます。さらに家康のブレーンにも登用され、江戸幕府をも動かす存在に。そんな崇伝が御所から移築させた国宝の方丈には、信長や秀吉に仕えた狩野派の絵師・狩野永徳の幻とも言える障壁画が。なぜ永徳の作品が幻と言われるのか?さらに永徳の孫、狩野探幽の最高傑作とも言われる障壁画も拝見します。境内でひときわ存在感を放つ水路閣。最高峰の禅寺には不釣り合いなこの近代的な橋は、なぜ建てられたのか?参道では、南禅寺の名物・湯豆腐をいただきながら、豆腐と南禅寺の関係も紐解きます。
旅人:賀来千香子(女優)
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