JRAの平地競走の中ではステイヤーズSに次ぐ長距離の一戦。ハンデ戦で行われる3000メートル以上の重賞はこのレースだけということもあり、幅広いキャリアや年齢のスタミナ自慢が出走する。今回は過去10年の結果を中心に傾向を探った。
昨年は11番人気のランフォザローゼスが2着、2021年は7番人気のグロンディオーズが1着、2020年は16番人気のミライヘノツバサが1着と、近年は下位人気馬の好走が続いているが、過去10年のデータを見ると1番人気が6勝を挙げている。特に重賞勝ちの経験があった1番人気馬は〔4・1・0・0〕と全て連対している。重賞勝ち馬が1番人気に支持されるようなら、素直に信頼できそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 6-1-0-3 | 60.0% | 70.0% | 70.0% |
2番人気 | 1-2-3-4 | 10.0% | 30.0% | 60.0% |
3番人気 | 0-1-2-7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 0-2-1-7 | 0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気以下 | 2-3-4-85 | 2.1% | 5.3% | 9.6% |
過去10年の優勝馬の負担重量は全て54キログラム以上だった。特に58キログラム台のハンデとなった馬は〔3・2・0・1〕と好成績を残している。今年から基礎重量や最低負担重量が1キログラム引き上げられたことを加味すると、ハンデ55キログラム以上の馬を重視したい。中でも59キログラム台の馬は要注目となりそうだ。〔表2〕
負担重量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
53kg以下 | 0-3-1-39 | 0% | 7.0% | 9.3% |
54kg以上 | 10-7-9-75 | 9.9% | 16.8% | 25.7% |
前走の着順別成績には明確な傾向が出ていないが、勝ち馬とのタイム差はチェックしておきたい。過去10年では、前走で勝ち馬から1秒以上離されて敗れた馬の成績がいまひとつ。好成績なのは勝ち馬とのタイム差が0.5秒以内だった馬で、その中でも0.3秒から0.5秒だった馬の3着内率が50%を超えている。〔表3〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
直近4年の優勝馬のうちユーキャンスマイル、グロンディオーズ、テーオーロイヤルの3頭と、昨年の2着馬ランフォザローゼスは、「父キングカメハメハ系&母の父サンデーサイレンス系」という血統構成をしていた。3000メートルを超える長丁場だけに、血統面のトレンドにも注目だ。なお、唯一の該当馬が連対していない2020年は、この血統構成の出走馬がいなかった。今年の出走馬に「父キングカメハメハ系&母の父サンデーサイレンス系」という血統構成の馬がいれば狙ってみたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
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