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大型特集番組

NHK特集 密航

放送年度:1980年度

1980(昭和55)年、当時の日本では数万に上る密入国韓国人が生活しているといわれていた。法務省の推計では密航者は全国に3~5万人、一説では10万ともいわれるが、昨年発見され強制送還された者は700人。彼らはなぜ密航し、日本でどのような生活を送っているのか。送還船を待つ長崎県の大村収容所に初めてカメラを持ち込み、法の前に退去を強いられる密航者たちの実態を伝えた。

主な出演者

  • 荻野靖乃

放送リスト

日時タイトル番組内容・出演者
1980年05月16日(金) 午後08:00 〜 午後08:49NHK特集 「密航」 

○密航者数3万~5万○どんなルートで,なぜ来た?○大村収容所初取材

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みんなのコメント

  • 冒頭、大阪に潜伏した密航者の摘発シーンが衝撃的です。密航者たちは長崎県の大村入国者収容所に収容され、韓国に送還されます。番組は、それまで取材の許可が下りなかった収容所を萩野靖乃ディレクターが訪ね、実態をカメラで紹介しました。折しもパク・チョンヒ(朴正煕)大統領が暗殺されて間もない時期で、萩野ディレクターと入所者たちはこの話題で会話を始めます。さらに、低賃金で働かされる密航者たち、在日韓国人の密航ブローカー、厳戒体制が敷かれた下関港、密航者たちの相談に乗ってきた日本人牧師、船で送還される密航者たちを取材、日韓の社会の現状や歴史的背景に光を投げかけます。彼らの境遇と今日の外国人労働者の問題に共通点が少なくないことに驚く人もいるでしょう。 「それまで放送界でタブーとされていた在日韓国・朝鮮人をテーマに、ディレクターがリポーターとして登場し、『私』を主語に語っている」「ほとんどカメラが入ることのなかった長崎県の大村収容所の中の日常を記録し、密航者たちの素顔に迫っている」と評価されました。アカイさん
  • アーカイブスに登録し閲覧させていただき、このような歴史、事実を知りました。その後、韓国も発展し「密航」はなくなったのでしょうが、彼らがその後どうなったのか気になります。低賃金で高度成長期の労働を支えてくれたのでしょうか。そしてまだ日本にいるのでしょうか。北朝鮮からの脱北ニュースが多い現在のように、国の歴史的事情もあったでしょう。多くを考えてしまった3分間でした。お〜〜さん

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