国際テロリズム要覧に関するお知らせ
『国際テロリズム要覧2023』から抜粋し、公安調査庁ウェブサイトに掲載していた「主な国際テロ組織等、世界の国際テロ組織等の概要及び最近の動向」と題するウェブページについては、政府の立場について誤解を一部招いたことから、当該ページは削除しましたので、お知らせします。
「主な国際テロ組織等」については『国際テロリズム要覧2022』の掲載内容を御参照ください。
『国際テロリズム要覧2022』(PDF)についてはこちら。
国際テロリズム要覧について
公安調査庁は、国際テロリズムの潮流及び各種組織の実態を把握し、整理するため、1993年(平成5年)から「国際テロリズム要覧」を発行しています。
「国際テロリズム要覧2023」発行に当たって
公安調査庁は、2023年9月、第20版となる2023年版を発行しました。
国際社会が安全保障上重視すべき対象が拡大している中、国際テロの脅威は依然として世界各地に存在しています。
国連安保理制裁委員会においても、「コロナ禍」での各種制限の解除に伴う人的活動の再開による国際テロの脅威に対処することの重要性が指摘されています。こうした状況下で、国際テロ組織等の活動が活発化する兆候が見受けられるほか、サイバー空間・先端技術を活用することにより、今や様々な場面でのテロの脅威が存在しているといえます。
「国際テロリズム要覧2023」では、より一層読みやすさと分かりやすさの向上につながるよう編集を行ったほか、最近のテロ情勢や脅威について情報発信することに加えて、国連安保理制裁委員会による制裁決議の対象である国際テロ組織等を網羅的に掲載し、組織の概要、最近のテロや活動状況を記載しています。
当ページは、この「国際テロリズム要覧2023」を分かりやすく再編集したものです。
2022年の国際テロ情勢の概況及び主な国際テロ関連動向
2022年は、アフガニスタンが国際テロの起点となることへの懸念が続く年となりました。アフガニスタンにおいては、「タリバン」が2021年8月に実権を掌握して以降も、様々な国際テロ組織が活動を続けていると指摘され、「アルカイダ」については、協調する「タリバン」が、「アルカイダ」に自由に活動できる環境をもたらしているとされています。このほか、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)関連組織 「ホラサン州」が、アフガニスタンを拠点に活動しており、国際テロ実行のための能力を向上させる可能性が指摘されました。
世界各地のテロ情勢を見ると、ISIL、同関連組織、「アルカイダ」関連組織等によるテロが続発しました。
本稿では、こうした2022年の国際テロ情勢の概況及び主な国際テロ関連動向を紹介します。
特集
忠誠を表明するシリアのISILメンバー(2022年12月2日ISIL発出)
主な国際テロ組織等、世界の国際テロ組織等の概要及び最近の動向
主な国際テロ組織等、世界の国際テロ組織等の概要及び最近の動向を紹介します。
- 主な国際テロ組織等、世界の国際テロ組織等の概要及び最近の動向
- 世界の国際テロ組織等(五十音順)
※国連安保理決議第1267号等に基づく国連安保理制裁委員会による制裁対象組織を記載
地域別テロ情勢等
地域別テロ情勢等を紹介しています。 (クリックすると地域別テロ情勢等がご覧になれます)
コラム
「テロの成果」として称賛された警察署での自爆テロの現場付近の様子(写真提供:Algi Febri Sugita/ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ)
資料
※ ダイジェスト版は「国際テロリズム要覧2023」から概観、特集及びコラムを抜粋したものです。