気感をあっさりと獲得したい人に向けた3つの技法 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

気功やヒーリングを生業としている人にとって「気感」を得るというのは一種のあこがれであり、ゴールです。
プロとして活躍している方でも気感が無い方は多くいらっしゃいます(僕の知る限り)。

気感が無くてもプロとして活躍することは可能です。これは業界自体がいい加減だからではありません(もしかしたらそうかもしれませんが)。クライアントが望むのはヒーラーの気感ではありません。ヒーラーに気感があろうがなかろうが、自分の症状が緩和したり、改善したり、理由が分かることのほうが重要です。気感があっても無くても、結果をもたらせてくれるヒーラーが良いヒーラーです。ネズミさえ取ってくれれば白くても黒くても黄色でもどんな猫でもOKなのです。

ヒーラーの側から考えると気感無しでヒーリングをするなんてあり得ないと思うかもしれませんが、全く可能です。
たとえばレイキというのは優秀な気功技術の一つですが(相対的に評価すると)、気感はほとんどありません。わずかです。それでもレイキヒーラーは世界中で活躍しています。

レイキではシンボルとマントラを使いますが、シンボルだけでもマントラだけでも、手をかざすだけでも、そのことでクライアントに変化が起こり、治癒が始まるのであれば、十分にヒーリングとしてはOKです。
逆に素晴らしい気感を持ちあわせていても、何もヒーリングできない人もいます。霊が見えるのになぜか除霊や浄霊ができないと主張する人と同じです。ゴミが見えたなら、そのゴミをつまんでゴミ箱に捨てれば良いことです(核廃棄物と同じで多少の知識は必要でしょうが。無知だと恐れるだけになってしまいます。もしくは無邪気な蛮勇か)。
ですから気感は無いよりはあったほうがいいですが、無くてもプロとして成立します(ただ今後はそうも言っていられないでしょうが)。


気感をあっさりと獲得したい人に向けた第一の技法はひたすらに手を温めるということです。
手を温めるのはきわめて重要です。
気はまず手から出ます。
もちろん慣れれば全身のどこからでも出せます。手だけではなく、足からも出せます。目からも出せます。指先からも肩からも可能です。
頭上からでも地底からでも出せますが、最初は手から出します。なぜどこからでも出せるかと言えば、気は想念でありイメージでしかないからです。イメージが及ぶ範囲であればどこからでも出せます。
ただ最初は手から出します。手の平から出すとイメージします。労宮と呼ばれる場所です。手の平の中央部分です。この文章を読んでいると手が熱くなり、次第に手が赤と白のサラミ状になると思いますが(その状態を通り越すと真っ赤になります)、それが気が出ている状態です。
気功の世界での(オカルト的な)説明で言えば、ブログから気が出ていて、その気が身体に作用して、手から気を出します。
ただ実際のカラクリは情報の伝達が言語を媒介として(もちろんコンピューターもネットワークもサイバーエージェントもご利用の端末のハードウェアも媒介として機能しています)行われたということです。

というわけで、最初は気を手から出しますので、手を徹底的に温めることです。
温めた手を重ねて、左手は右手の温かさを感じ、右手は左手の温かさを感じることです。これを繰り返し繰り返し行います。これだけで気感は圧倒的に増します。
冗談みたいですが、これはかなり効果があります。

カラクリはシンプルです。
気感というのは熱感や触感でしかありません。特殊なシックス・センスではなく感覚器官にマッピングされた情報が気感です。外界から来た物理による感覚器官への化学反応が通常の感覚、内部から来た情報によって感覚器官が励起するのが気感です。
「情報によって感覚器官が励起する」というとオカルトだと断じられそうですが、これは通常のことです。
「怖い話を聞いて鳥肌が立つ」経験は無いでしょうか?
これは情報によって、感覚器官が物理的に反応しています。
ホメオスタシスというと物理的な外界の変化にフィードバックを取ることと考えがちですが、実際は恒常性の維持反応は情報空間にも広がっています。
情報に対して生体は反応します。
逆に言えば「怖い話を聞いて立つ鳥肌」も一種の気感です。情報に反応して感覚器官の物理が反応しているからです。怖い話は物理的には寒くないですし、冷気が来ているわけではありません。立毛筋が収縮する合理的な理由が物理空間にはないのです。

気感が情報に敏感に反応する感覚器官の働きであることを踏まえると、感覚器官を敏感にすることは重要であることは論理的帰結です。
ですから全身の脱力は重要です。力んでいたら、感覚は麻痺してしまいます。ただ麻痺させないために脱力しようとしたら、有に10年くらいの訓練は必要です。手っ取り早く気感で獲得したい時は手の平に特化することです。手を温めれば、手はゆるみ、手の感覚は敏感になります。


2つ目は気の球を創ることです。
徹底的に気の球を創って下さい。
気の球というと伝授されないとできないような気がしますが(伝授はしてもらうのも良いと思いますが)、カラクリはシンプルです。伝授されなくても可能です。ただ自力でさんざん作ったあとに、どなたからでも伝授を受けると、その技術の素晴らしさ洗練度合いに感動すると思います。その違いが分かるためにも最初は自力で技術伝授無しでやるのが良いでしょう。

まずは手を重ねて、手を温めるということが上手にできるようになります。それができるようになったら、手と手の間を少し広げて手と手の間にある空気を少し温めます。

夏のトルコやドバイにいるわけでなければ、周囲の気温が体温より高いということは少ないでしょう。熱力学の第二法則により、手の中の空気は熱伝導で温まります。空気の温度が上がります。
その温まった空気を感じてみてください。周囲の空気よりも明らかに温まります。その温かな空気の塊のことを気功師は気の球と呼びます。
なぜ単なる温まった空気が気の球なのかと言えば、そのカラクリもシンプルです。

気功というのは、無意識を意識に上げることです。苫米地理論で言えばRゆらぎです。リアリティをゆらがせることがヒーリングであり、気功です。リアリティをゆらがせてしまえば、内部表現という「心と身体」は書き換えやすくなります。ゆらがせることそのものが書き換えでもあります。
ですから、手の中の空気を感じれば、それは意識に上げることなので気功になるのです。
もちろん今まで意識していなかった右足の小指を意識すれば、それもRゆらぎであり、広義の気功と言えます。左足の親指でも同様です。
意味のない言葉遊びのようですが、真面目な話です。
たとえばそのように全身に意識を張り巡らせるのがモデルや女優、バレリーナの仕事です。アスリートもそうですし、登山家なども手足の感覚を非常に敏感にしています。意識に上げ続けることで、その感覚を磨きます。
気の球を創ることです。
温めた手と手を重ねてから少し空間を作ります。その手と手の間の空間にある温まった空気こそが気の球であり、それを四六時中玩(もてあそ)ぶことです。
手の中にある空気を感じることができれば、それはダイレクトに気感を得たということです。
ですから、気感を得るということは簡単です。ただ簡単であるがゆえに軽視しがちですので、気の球は気功において重大なことであることを理論的に理解し、徹底的に実践すると気感の獲得のみならず、気功も上達します。


第三に「ぼんやりと輪郭を観る」訓練をすることです。
これは「気の視覚化」のときに行う訓練と同じです。
たとえば自分の親指を見ます。そのときに親指を見ずに、親指の周辺を見ます。輪郭を目でなぞるイメージです。ゆっくりとゆっくりとなぞってみてください。
そのときに一種のオーラのようなぼんやりとしたものが見えます。これを自分の親指で繰り返し訓練します。
一種の目の錯覚を利用します。自分の親指で成功したら、人やモノで行います。人や生命の場合は周囲のオーラのようなぼんやりとした霧状のものが見えます。後光のように見える場合があります。これは生命の場のようなものです。これはもちろん物理的な実体ではありません。単なる目の錯覚です。正確には情報を観てしまっているだけです。怖い話を聞いた時の鳥肌と同じです。
観ているオーラのようなものを物理的実体だと思うと、オカルトに堕してしまいます。
ただ、この観ているオーラのようなものを情報として認識し、情報である以上は操作可能であることを正しく理解し、触れたり観ることで操作する(色を変えたり、大きさを変えたり)ことで物理的な生体にも影響を及ぼせることを確認しましょう。
生命は物理から情報まで連続的に存在していますので、情報側を操作すれば物理的な身体にも影響を及ぼします。
結婚や離婚や死別は明らかに物理的な生命にも影響を及ぼします。物理的な作用が無いにも関わらず明らかな影響を及ぼします。これは生命が情報に影響を及ぼされ、かつ生命が物理から情報まで連続的であるゆえです。これは当たり前のことのようですし、当たり前のことですが、こと医学やヒーリングを考えると、人は物理的存在でしかないと言わんばかりの態度に我々は硬直化しがちです。
というのも人間機械論の次のパラダイムがまだ見えてこないからというのが理由でしょう。
次のパラダイムというのはきわめてシンプルで、物理宇宙というのは広大な情報宇宙(数理宇宙)の1つの系にしか過ぎないという認識です。我々はまだ認識の天動説の中に生きており、物理宇宙のみが宇宙であり、それを整合的に説明するのが数理宇宙だと傲慢にも見做しているフシがあります。これは天動説と同じく倒立した認識です。地球が宇宙の中心でも太陽系の中心でも無いように、物理宇宙というのは宇宙の中心ではありません。

じゃあ、「数理宇宙って何ですか?目の前に出してみて下さい」と言われても困ります。

我々は3次元を理解できない2次元人のようなものです。
いわばフラットランドの世界です。

3次元の球体君が我々の2次元空間を通過する時、最初はシミのような点として現れ、だんだんそのシミが大きくなり、シミが円になり、円が大きくなり、十分に大きくなったところから今度は反転して円が小さくなり、そして最後はシミとなり、消えます。
数理宇宙を目の前に出せと言われても、3次元空間の球体をこの(二次元世界に)出せというようなものです。球体ではなく、シミや円としてしか表現されません。それは球体の問題ではなく、我々が生きている世界の次元の問題です。

物理学でおなじみの光景で言えば、我々の世界は複素数で表現される波動関数なのに、我々が観察するのは収束した実数であるのと同じです(多分)。我々の感覚器官は物理に光速(もとい拘束)されるので、その次元に縛られます。


ということで、以上の3つを地味に地道に実践してみてください。
手を温め、気の球を作り、そして輪郭をぼんやりと観てみて下さい。

付け加えるならば、拙ブログをプリントアウトして繰り返し読むと気感だけでなく、気功も一気に上達します。その後に是非セミナーやスクールにお越しください。


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