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【報知映画賞】主演女優賞の綾瀬はるか「これからも見ている方の心を揺さぶれるよう励んでいきたいと思います」

報知映画賞主演女優賞を受賞した綾瀬はるか(カメラ・相川 和寛)
報知映画賞主演女優賞を受賞した綾瀬はるか(カメラ・相川 和寛)

 「第48回報知映画賞」の表彰式が11日、都内で行われた。

 「レジェンド&バタフライ」(大友啓史監督)で織田信長の正室・濃姫を、「リボルバー・リリー」(行定勲監督)で元敏腕スパイを演じ、主演女優賞初受賞となった綾瀬はるか(38)はデコルテを露出した黒のロングドレスで登壇。会場の視線を釘付けにした。

 「レジェンド―」で脚本を手がけた古沢良太氏がサプライズで花束を持って登場すると笑顔を満開に。

 古沢氏に「撮影の合間にお話をうかがうと、どこに表現力と演技力が潜んでいるか分からない。毎日、同じスタジオで撮影してるのに、出口が分からなくなるのを何回も見てました」と素の部分を明かされ、苦笑も「でも、撮影に入ると素晴らしい輝きを放つ方。綾瀬さんだからこそ、なし得た輝きなんだろうと思います。今回の2作は能力を発揮された集大成の作品なんだろうけど、綾瀬さんには通過点なんだろうなとも思います」と声をかけられ、さらにニッコリ。

 マイクの前に立ち、「歴史と名誉ある賞をいただき、とても光栄に思います。ありがとうございます」と頭を下げると「『レジェンド―』は歴史の中で謎の多い濃姫として女性として気高く生きる姿を演じさせていただきました。『リボルバー―』と、どちらの役も私にとっては難役であったんですけど、スタッフの皆様の用意して下さる舞台で素晴らしい共演者の皆さんに、その世界に引っ張ってもらえるような感覚を覚えました。ありがとうございます」とスタッフに感謝。

 最後は「これからも見ている方の心を揺さぶれるような、そんなひとときをお届けできるよう励んでいきたいと思います」と決意表明した。

 今回の受賞で日本でも数少ないアクションを得意とする女優だと証明した。座頭市を女性主人公に置き換えた映画「ICHI」(2008年)でアクションの楽しさに目覚め、NHK大河ドラマ「八重の桜」(13年)で着物での所作や乗馬の技術を体得。特殊工作員役の日本テレビ系「奥様は、取り扱い注意」(17年)では現代的なガンアクションを学んだ。

 「レジェンド―」では、織田信長(木村拓哉)の勝ち気な正室・濃姫をハツラツと演じ、「リボルバー―」では、美しいドレス姿で巨悪に立ち向かう大正時代の元敏腕スパイ役を演じ切った。

 友達に誘われるがままに受けたオーディションから芸能界入りして23年。押しも押されもしないトップ女優となった綾瀬が報知映画賞の大舞台でさらなる輝きを放った。

 ◆綾瀬 はるか(あやせ・はるか)1985年3月24日、広島県出身。38歳。2000年の第25回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞。芸名は公募で決定。01年に日本テレビ系「金田一少年の事件簿」で女優デビュー。04年「雨鱒の川」で映画初主演。13、15、19年のNHK紅白歌合戦では紅組司会を務めた。身長166センチ、血液型B。

 ◆レジェンド&バタフライ 「大うつけ」と呼ばれる尾張の織田信長(木村)は、敵対する隣国・美濃の斎藤道三の娘濃姫(綾瀬)と政略結婚する。ひそかに信長暗殺を狙う濃姫だったが、道三の死や桶狭間の戦いを経て強い絆で結ばれていき、天下統一へと向かって共に歩み出す。

 ◆リボルバー・リリー 長浦京氏の同名小説が原作。関東大震災の爪痕が残る1924年(大正13年)の東京。リボルバー(回転式拳銃)の使い手である元スパイの小曾根百合(綾瀬)は花街の妓楼(ぎろう)で女将(おかみ)をしていた。巨額の資金を巡って陸軍に命を狙われる少年・慎太(羽村仁成)と出会い、運命が動き出す。

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