安倍派、全員交代案に衝撃 実現なら「終わりの始まり」
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題は最大派閥の安倍派(清和政策研究会)存亡の危機に発展した。安倍派に所属する全議員を政務三役から外す案が岸田文雄政権で浮上したためだ。安倍派内には衝撃が走っており、激しく反発する議員もでている。
2000年以降の日本政治は「清和会支配」と呼ばれる。民主党政権を除く7人の首相のうち4人が安倍派で、首相在職期間の8割ほどを占めたためだ。全員交代を迫られれば派閥の...
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(更新)- 上野泰也みずほ証券 チーフマーケットエコノミストひとこと解説
週末にマスコミ各社がこの問題をとりあげていたが、日本経済新聞のこの記事は、安倍派の中に強い反発もあることを取り上げた点に意義があるように思う。派の存亡が取り沙汰されているものの、99人の国会議員を抱える自民党内の最大派閥。この人々を完全に外した形での閣僚入れ替えや党役員人事は可能なのか。「泥船」と揶揄(やゆ)されることもある岸田内閣に、入閣を打診されても受け入れない人がいるのではないか。仮に安倍派外しの人事を岸田首相が強行するとしても、そのことだけでは内閣支持率はあまり浮揚せず、自民党支持率が低下して、衆院の解散総選挙ができない時間帯が続いていくのではないか。さまざまな思考が錯綜しがちである。
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