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【茜さや】

 モデル、グラビアアイドル、タレント。
 2019年に「芸能界の子が安心して働ける環境を」という理念のもと、自らカフェバー「アイドルリゾート」を創業、2021年10月現在も経営している。好物は牡蠣。
 下記の出来事により、表現活動にクレームをつけるフェミニスト達の二枚舌・厚顔無恥を象徴する被害者の名前として記憶されている。

 前提として、【宇崎ちゃん献血ポスター事件】で問題になったイラストは、裸や特段露出の多い服装をしていたわけではなかった。ただ胸が大きいだけの着衣の女性に過ぎなかった。
「これが駄目なら巨乳の人はポスターに使えなくなってしまう」「下着や水着のモデルさえダメだということになる」「それこそ巨乳差別だ」との指摘を、ネット上のみならずテレビ番組の女性出演者にまで指摘され、フェミニストは窮地に立っていた。

 フェミニストは必死で「イラストの巨乳は意図的に作られたもので自然の巨乳とは違う」「宇崎ちゃんが主体的にあの格好をしているなんて男に都合の良い設定に過ぎない」等の言い逃れを試みた。
 しかしながら当然この言い訳は、
「意図的に豊胸手術をした女性なら差別して良いとでもいうのか」
「実際に【巨乳は奇形】発言をしているフェミニストがいて、フェミニズムの大勢はそれらを批判すらしていないではないか」
「宇崎ちゃんが女性であることも設定なのだから、設定を取っ払ったら『女性表象』でさえなくなる。宇崎ちゃんが主体的である設定『だけ』を取っ払うのは御都合主義に過ぎる」
 などの批判をクリアできない。
 フェミニストはこれらに全く答えることができずにいた。

 そして2020年1月に転職支援サイト「チェンジョブ」から茜さやさんをモデルに採用しての広告ツイートが出された。献血ポスター事件が始まってわずか3ヶ月後のことである。

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 宇崎ちゃんと同じく、裸でもなんでもない着衣の姿で、女性が笑顔で電話応対をしているシーン。転職サイトの広告としておかしなところはない。ただ映っている女性が巨乳であるだけという、あつらえたような「宇崎ちゃんポスターの実写版」ともいえる広告であった。
 あろうことかフェミニスト達はこれに噛みついたのである。
 フェミニズムの信用回復どころか、批判の沈静化さえまだ終わっていなかった時期の話である。「舌の根も乾かぬうちにそれか」と当然ながらフェミニズムは集中砲火を浴びた。
 この展開は茜さやさん自身が自作の漫画にしてアップ。「多様性を受け容れようとして多様性を潰してない?」「みんなが何も気にせずやりたいお仕事が出来る世界であってほしいな」と感想を述べた。

 そしてこの時にフェミニストが取った対策は――なんと、茜さん自身への個人攻撃だったのだ。
 フェミニズムが、女性を攻撃しているのである。

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 牡蠣をよく食べる女性=パパ活。

 フェミニズムに素朴に良いイメージを持っている人には信じられないだろうが、フェミニストが女性にぶつけている言葉である。

 またフェミニスト達は「我々は茜さやさんを批判していない、広告ツイートについた男たちからのセクハラなリプライを批判しただけ」という歴史修正主義的嘘をも吐き続けた。
 フェミニストが自分達の蛮行を後から否認する、というこの醜態は、この後も様々な炎上事件で繰り返し見られることになる。

 ちなみに茜氏はそれら「セクハラ」リプライについて何も言っていなかったのだが、フェミニスト達は「セクハラは受け手側が不快に思うかどうか」との主張は忘れたらしい。
 
 ではフェミニスト達による批判のリプライや引用RTは、実際にその「セクハラリプライ」――胸の大きさに対する感嘆や「エロい」発言など――に対して付けられていたのだろうか? 

 答えはノーである。
 フェミニスト達の攻撃はほとんどすべて、その広告ツイートそのものや、フェミニストに苦言した茜氏のツイートに向けられており、ほとんどの「セクハラリプライ」とやらには全く批判リプライも引用RTもつかないまま放置されていたのだ。
 そしてもしそれらが「セクハラリプライ」であったなら当然そのセクハラの「被害者」であるはずの茜氏に対して、フェミニスト達が慰めや励まし、心配の言葉を掛けることは全くなかった。
 誇張なしに「全く」なかったのだ。

 茜さやさんに対して心配や励ましの言葉を掛け続けたのは「アンチフェミ」「ミソジニスト」とフェミニストが呼ぶ、フェミニズム批判者たちだったのである。

 フェミニスト達は徹頭徹尾、「広告を攻撃するための都合のいい被害者役」として利己的に茜氏を利用しようとし、本人から断られた瞬間、掌を返して集団リンチに走ったのである。

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参考リンク・資料:

https://togetter.com/li/1462340

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クレーム研究家にしてフェミニズムウォッチャー。現代社会に潜む様々な問題をnoteのカドで殴ります。特に大切にしている観念は「表現の自由」。将来思いついた面白いことが規制されていて欲しくない。自分の無限の発想への信頼が自由への愛となっている。
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