ヤキトリ姿焼き硬直載りとは
似て非なるものとして、今は
あまり聞かなくなったったが
殿様乗りと呼ばれたものが昔
のバイクシーンにあった。
これは、いわゆるヤキトリと
は異なり上体も腕も乗馬のよ
うに脱力できているのだが上
体を直立させているもので、
アップライトのポジションで
絞りハンドルの時によく見た。
今は旧車のネイキッドのコア
なマニアがこれに似た乗り方
をあえてする。見た目はいか
つい印象になる。だがヤキト
リではない。
姿焼きのヤキトリとはこれだ。
このような形で二輪に載って
いて、よく立ちゴケしたり、
Uターンもろくすっぽできない
連中の事をいう。
時々変形亜種としてテバサキ
もいる。
この殿様乗りの典型はプレス
ライダーで、都内を快速で走
り抜けた。規制速度は殆ど無
視して(笑)。
上体を起こすのは視界確保の
ためだ。
だが、脱力はできているので、
自在に二輪を乗りこなす。
一見、ヤキトリヤッキーとの
区別がつきにくいが外見上も
細部はヤキトリと殿様乗りで
はかなり異なるので、見るべ
きポイントを見れば判別はす
ぐつく。
ただ、パッと見が一瞬シルエ
ットが似ているので混同しや
すい。
私の友人も走る人を見て「お、
ヤキトリ・・・じゃないね、
あれは」とか言う事が時々あ
るが、見て一瞬ヤッキーかと
思っても即座にヤキトリとは
別物との判断が及ぶらしい。
彼は見抜ける二輪乗りなのだ
ろう。
都内最速のプレス仕様。
往年の70年代プレスライダー。

殿様乗りは一時都内ではプレ
スライダー以外にも流行った。
肘を内側にやや絞り気味にす
るのが特徴だ。これはすり抜
けの為だ。アップハンドルの
内絞りもすり抜けのために幅
を狭くする為だ。
だが、加速の時には上体は前
傾させる。
上半身に力みは一切無く、肘
もしなやかに曲げ、決して硬
直突っ張りにはしない。
カウル装着が不認可の時代、
エアロパーツとして風防を装
着させた。
このスタイルは、のちに暴走
族が社旗を立てるポールまで
含めて真似をした。
世の中、似て非なるものはた
くさんある。
日本刀などは見た目だけでは
実利的に利刀か鈍刀か区別が
つかないという厄介な代物ゆ
えに試刀術と専門家が登場し
た。
また、書画骨董の世界でも、
真贋を見抜く鑑定の技法と専
門家が存在している。
要するに、「何がAで、何が
Bであり、どれがA'でありA
ではないか」という識別と区
別を認知できる事、というも
のについての案件となる。
私とて、自分が無知なジャン
ルの事については皆目サッパ
リだし、区別どころか見分け
以前に木を見ても森を見ずで
はなく、森さえも見えないと
いう状態だ。
ただ、識別見識を持っている
ジャンルも私にもある。
このウエブ日記では、その私
が見分けられる案件について、
私なりの独白記述として記載
しているので、それを内容に
ついての反証を示して論理的
反論をすることなしに裏の陰
ネットでコソコソとやかく卑
劣な連中に言われる筋合いは
一切無い。
味噌汁で面洗っといで。