生成AI悪用、中国発の偽情報「スパモフラージュ」日本で広がる…「日米関係にひびを入れる狙い」

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 ワン氏らは、海外事業者が運営するX(旧ツイッター)やフェイスブックなど計14のPFで、「ハワイ火災」を巡って同様の投稿をしているアカウントを発見した。言語の数は、中国語、英語、フランス語など計16に上るが、最初の投稿は中国のPFに中国語で行われていた。これらのアカウントは中国の国益に沿った発信だけを行い、中国語以外は機械翻訳されたような不自然さがあった。

まとめサイトに「NATO軍、日本に駐屯を検討」の偽情報…ネット掲示板から転載 

 読売新聞が11月、国内7社のPF事業者に取材を申し込んだところ、アメブロとピクシブ、はてなブログが投稿を削除。アメブロを運営するサイバーエージェント(東京)は「利用規約に違反していた」と理由を説明した。

 ワン氏は、アメブロについて「確認したPFの中で、単一の言語で偽情報を広めたアカウント数が最も多かった」と述べ、「(投稿は)米国は悪の国だと日本の世論に働きかけ、日米関係にひびを入れようとする狙いがある」と指摘する。

「スパム」+「カモフラージュ」

 「スパモフラージュ」――。PF上で、中国の国益に沿った主張を一斉に展開する組織的なキャンペーンはそう呼ばれる。英語の「スパム(迷惑)」と「カムフラージュ(偽装)」を組み合わせた造語だ。

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4807031 0 社会 2023/12/06 05:00:00 2023/12/06 15:12:02 2023/12/06 15:12:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/12/20231206-OYT1I50005-T.jpg?type=thumbnail
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