勤務先の小学校の金庫から複数回にわたり現金を盗んだとして、石川県教育委員会は男性講師(29)を停職6か月の懲戒処分にしたと発表しました。この講師は、15日付けで依願退職しました。

懲戒処分を受けたのは、白山市や野々市市、金沢市、内灘町、津幡町、かほく市を管轄する金沢教育事務所管内の小学校に勤務する男性講師(29)です。

県教育委員会によりますと、男性講師は今年7月下旬から8月上旬にかけて、深夜に勤務先の小学校に忍び込み、複数回にわたって職員室の金庫にあった現金、合わせて69万円余りを盗んだものです。現金は教職員の親睦会やお茶菓子代などに使うため金庫に保管されていて、8月中旬になって盗んだことを男性講師自ら上司に申告したということです。

盗んだ理由について男性講師は「借金返済のため」と話していて、すでに全額返金されています。

事実関係を踏まえ、県は15日付けで、停職6か月の懲戒処分とし、男性講師は同日付けで依願退職しました。

県教育委員会の北野喜樹教育長は、「法令の順守を要請され、保護者から生徒の教育を託された教育公務員としてあるまじき行為であり、深くお詫び申し上げる」とコメントしています。