ファッションには多様性を受け入れる器がある話。

keitatokunaga
4 min readJan 14, 2019

coconogacco が創立10周年記念年と言う事で1月12日にオープニングレセプションがあり卒業生として登壇した。そこで話なせなかったことを少し。

■ここのがっこう10周年展覧会
期間:2019年1月13日(日)〜1月26日(土)
時間:12:00〜19:00(最終日は〜17:00)
場所:CPK GALLERY
住所:東京都台東区柳橋1–28–1
入場料:無料

coconogaccoについてはこちらに紹介があります。

簡単にいうと現役デザイナーが服作りよりかは、ファッションで表現することを教える学校。僕は7年前に通った7期生。

僕は8年前に上京して当時は畑の違うサラリーマンをしていた。実はcoconogaccoに通うまで全然知らなかったんだけど「ファッション業界に行きたい」とプライベートで会う人会う人に言いまくっていたら、通ったことがある人と出会いその人の紹介で存在を知った。

一度見学をしようと思い、在学生の作品発表会へ行った時

「実はゲイなんです」「私は裸になりたいんです」とかファッションよりも暴露大会みたいな感じで、

ファッションを学びに来たのに裸かよ!嘘やん!!

当時はかなり衝撃を受けた。

でも生徒や先生は一人一人のプレゼンと真剣に向き合っていてすごく良い空間だなと思ったし、開校者であるデザイナー山縣さんの作品に影響を受けて、半年後サラリーマンを辞めてcoconogaccoに通うことにした。

今思うと多様な表現や考え、他で認められないことを発表しても皆が肯定的で真剣に向き合っていたし、世間で認められず何かしら生きづらさを感じている作り手が発散できる場所になっていた。

同調圧力が俄かに残る日本で、当時から多様な人を受け入れ自由にクリエイションできる珍しい場所だったと思う。

ただ自分を表現するってかなり難しい。マイノリティであることには寛容なんだけど、それをどう表現するかはとても厳しくて在学中苦しむ所

それはこの学校内で認められても世間が認めないから。

じゃあなんでやるかというと、自分と向き合いアイデンティティを見つけてプレゼンすること。そしてその表現を評価してもらうこと。奇抜であれば良いわけではなくシンプルであれば良いわけでもない。その人らしさが表れていること。

つまり、自分のアイデンティティに向き合い大切にしながらも他人に伝わる表現を考えなければならない。

実はその点が一番重要。

個人で楽しむことにルールはなく自由であるから、ファッションには多様性を受け入れる器があると思う。

Tokyo Fashion.com http://tokyofashion.com/photos/?location=Harajuku&start=40

しかし作り手は自身のアイデンティティの押売りだけだと着る人にとって重たくなるから相手を考慮しないといけない。

どういう服だったら身に付けるか、着心地、生地感、価格など着る人の生活感に寄り添う必要がある。

「ファッションは自身のアイデンティティを大切にしつつ、それをライトに表現できるのが強みである。」

あるファッションデザイナーが言っていた事を思い出した。

まさにその通りだと思う。

ファッションを通じて、アイデンティティを深掘りし、自分と他人の違いを探しつつ認め合いながら、どう発信するのかってことを学んだ。

そこにファッションの根源があると思う。

発信の仕方が重要

今日本で多様性を受け入れる為、マイノリティな立場の意見や活動が盛んであるが、作り手や発信する者の押売りにならないようどうアプローチするかが重要だと思う。というファッションと「ダイバーシティ」や「多様性」を無理矢理繋げた話でした。

そして、半年間だけどファッションを学んだcoconogaccoの展示会が開催されているのでぜひ見に来てください

「coconogacco10周年展覧会」
期間:2019年1月13日(日)〜1月26日(土)
時間:12:00〜19:00(最終日は〜17:00)
場所:CPK GALLERY
住所:東京都台東区柳橋1–28–1
入場料:無料

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keitatokunaga

ジャーナリスト。車椅子当事者として考えます。mail:keita.tokunaga.wcf@gmail.com insta https://www.instagram.com/keita1705/