18話 え? これまでの苦労って何だったの?
消滅弾とやらは夜霧に届かずに消え、ミツキが倒れた。
大賢者の仲間であるアレクシアは固まったままだった。
「えーと……これで終わり?」
あたりを恐る恐る見回しながら知千佳は言った。
「みたいだね。世界が滅びたりはしてないから、これでいいんじゃないかな?」
「けっきょく、何だったんだろう、この人……」
知千佳は大賢者を見下ろした。
この世界は彼が見ている夢だと言っていたが、知千佳には意味がよくわからないままだった。
『まあ、そんな奴ばかりだったがな、この世界』
そういえば、偉そうに出てきてすぐに死んでいく者たちばかりだったと知千佳は思い返した。
「で、大賢者を倒したはいいけど、これからどうすればいいの?」
当面の目標であった地上には出られた。
だが、これからどうやって元の世界に戻る方法を探せばいいのか。
協力してくれそうな人物としては、女神ルー、賢者シオン、墜ちた神である降龍など、何人か心当たりはあるのだが、どうやって会いにいけばいいのかがよくわからない。
「すぐに元の世界に帰ってくれるかな」
知千佳が考えはじめたところで、心当たりの人物の声がした。
どこから現れたのか、降龍を名乗っている少年がすぐ傍に立っているのだ。
「帰れって、どうするんだよ。それで俺たち困ってたのに」
「帰れるよ。僕が百パーセント安全に元の世界に帰してあげるよ。そして二度とこの世界には来ないでくれるかな」
「来たくて来たんじゃないんだけどね!」
「もしかして、ちょっとは残りたい気持ちがあるのかな?」
「ないよ」
「あるわけないでしょ!」
知千佳は若干の怒りを籠めて言った。こんな世界になど一秒たりともいたいとは思えなかったのだ。
「じゃあちょっとばかり最後の仕上げをしておこう」
降龍がアレクシアに近づき、触れる。すると、アレクシアが動きを取り戻した。
「お前は……」
アレクシアが降龍を睨み付けた。
「おっと。いきなり攻撃とかは勘弁してくれないかな? 僕はそんなに強くはないからね」
「ミツキ様!」
だが、降龍になど構っている暇はないと思い出したのだろう。アレクシアはミツキに駆け寄った。
「さて。見てのとおりだよ。大賢者ミツキは眠りについた。目覚めることのない永遠の眠りにつき、世界を夢見続けるだけの存在になった」
「え? 死んでないの?」
大賢者は死んだとばかり思っていた知千佳は驚いた。言われてみれば、呼吸はしているようだしただ眠っているだけのようだ。
「だが、これは君にとって望ましい状況じゃないかな? 彼はもう他の女に手を出すことなんてできやしない。これから先ずっと、彼を永遠に君のものに、独り占めにできる」
最初こそとまどっていたアレクシアだが、降龍の言葉を理解したのか徐々に落ち着いていった。
「何の問題もないだろう? 僕は神として、賢者などという余計なものに干渉されずに世界を運営できる。君はどこか誰にも邪魔されない場所で、大賢者と二人きりで過ごすことができる」
「わかりました。あなたの提案を受け入れましょう。お互いに干渉しないということでよろしいですね?」
「うん。WIN-WINというやつだね」
アレクシアがそっとミツキを抱きかかえ、消えた。
「これで大きな問題の一つは片付いたかな。ルーくんは消滅したから、アレクシアだけが問題だったんだけど」
「ルーちゃん? 消滅って!?」
「魔王ゴルバギオンと戦って負けたんだよ。でもまぁ神の生死なんて気にする必要はないよ。いずれまたどこかでほいっと生まれてくるものだからね」
「うーん。そんな簡単にも思えないけど……」
とはいえ神などというよくわからない存在を人間のスケールで理解しようとしても無理なのだろう。知千佳はそう納得することにした。
「ルーが賢者の石にされてたのは、やっぱり大賢者と関係があったのか?」
夜霧が訊いた。
「うん。この世界がこんな状況になったのはまぁ、三体の女神による大賢者の奪い合いが発端だからね。ドロドロとした醜い争いの結果、アレクシアが勝利し、他の二体は封印されたってわけなんだよ」
何か壮大な話があるのかと知千佳は思っていたが、ひどく卑近な話を聞かされた気分になった。
「あの、賢者が世界に関わらないとなると、アグレッサーとかはどうなるんですか?」
今から元の世界に帰るのならどうでもいいことかもしれないが、少しばかり知千佳は気になった。賢者たちはアグレッサーに対処していたのだから、その責務を放棄されると困ったことになるのではと思ったのだ。
「ああ。アグレッサーは、ルーくんとかUEGくんを探しにきてただけだからね。彼女らがいないとなれば、わざわざやってこないと思うよ。何かが侵略にやってこないとは限らないけど、それは別の問題だしね」
「……とにかく大賢者が諸悪の根源ってことで!」
何もかも大賢者が悪い。知千佳はそう結論づけた。
「じゃあ善は急げだ」
降龍がそう言うと、周囲の景色が一変した。
足元は青黒い均一的な材質でできていて、前方には同じ材質でできた壁があった。見上げれば壁はどこまでも続いている。ところどころに灯が灯っているが、それでも天井は見えなかった。左右を見てみれば壁は湾曲している。背後を見れば床はすぐに途切れていて、その先には闇が広がっていた。
どうやら巨大な円筒の内周に沿って狭い足場があり、そこに知千佳たちは立っているようだ。
「いきなり移動するのにはもう慣れたけど、ここって?」
知千佳は呆れたように言った。
これほど頻繁に強制移動させられては多少驚きはしてもまたかと思うだけのことだ。
「天軸と呼ばれる場所だよ。これは天盤と天盤を繋ぐものなんだ。ここを通ればいろんな世界に行けるんだよ。中には天軸が繋がっていない世界もあったりするけれど、君たちの世界なら大丈夫だ」
「そんな簡単なことだったの!?」
「誰にでも使えるわけじゃないよ。神が管理するものだから、僕に支配権が戻ってくるまでは使えなかったんだ」
「……え? だったら、マルナリルナを倒した後だったらいつでも帰れたんじゃ!?」
「そうだけど、大賢者がいたら何かの気まぐれで戻されてしまうことがあったよ。だから大賢者を倒すのはどうしても必要だったんだ」
「……なんだかいいように使われただけな気がする……」
知千佳は疑わしげな目で降龍を見つめていた。
「そこに球体があるだろ。それが天軸内を移動するための乗り物だ。君たちの世界までの経路は登録してあるから、さっさと帰ってくれ」
「扱いがえらいぞんざいだな!」
降龍が指さす先、足場に隣接するように球体があった。大きさは直径十メートルほどだろう。金属質なものでできていて、中心部近くに扉があった。
「本当にこれで帰れるの?」
夜霧が懐疑的な目で降龍を見ていた。
「もちろんさ。君の脅威を僕は存分に知っている。今さら謀るような真似はしないよ。とにかく速やかに出ていって、もう来ないでくれというのが心からの願いだよ」
「俺が言うのもなんだけど……世界はずいぶんと荒れ果てたと思うけど大丈夫なの?」
「生き残りはいるからどうにでもなる。この件で君に責任を負わせようなんて思わないよ。さあ、行って行って!」
「こいつ、本気で追い出しにかかってやがる! え? これまでの苦労って何だったの?」
「これまでの苦労の結果がここに結実したってことでいいんじゃないかな?」
「えぇー? なんか納得いかないんだけど……」
だが、けっきょくは大賢者とやらを倒さねばならなかったようだし、そのためにはいろんな経験が必要だったのだろう。状況に流されていただけな気もするし、もっと簡単に帰れたような気もするが、それは今さら考えても仕方がないことのようだ。
「帰れるなら細かいことは気にしないことにするよ」
「あっ! この格好のまま帰るの!? それは細かいことかな!」
夜霧は黒ずくめの格好だし、知千佳も悪の女幹部のような格好のままだ。これで帰れば何を言われるかわかったものではなかった。
「はいはい。これでいいね?」
降龍が言うと、知千佳の格好が一瞬で変わった。この世界にやってきたときの姿、高校の制服を着ている状態になったのだ。当然のように、夜霧も制服姿になっていた。
「荷物もどうぞ。バスにあったものだよ」
目の前に荷物がどさりと落ちてきた。知千佳が持ってきたボストンバッグと夜霧のものらしい大きめのリュックサックだ。
「とやかく言わせないって圧をびんびんに感じるな!」
「他に何かあるかな? 何か持って帰りたいならなんでもあげるよ?」
「異世界産の何かを持って帰っても面倒なことになりそうだしいらないよ」
「じゃあそろそろ行こうか」
「そだね。ぶぶ漬けどうどす? って何度も訊いてくる勢いだし」
知千佳は球体へと向かった。
扉を開けると、平らな床があった。椅子やテーブルなどが設置してあるのでそこでくつろげるようだ。
中に入ると、夜霧も続いて乗ってきた。
「これで帰れるって言われてもなぁ。現実感がないというか」
「世界を移動するって言われても、これただの球体だしね……」
天軸は巨大なパイプのようなものらしい。物理的に存在しているわけではなく、世界間を繋ぐ通路という概念でしかないとのことだったが、そのあたりは説明されても知千佳にはよくわからなかった。
「いやぁ……でもこれでとうとう帰れるんだと思えば感慨深いものがあるよね……」
「思いにふけってないでさっさと帰ってくれないかな」
これまでの旅路を思い出そうとしたところで、降龍の声が聞こえてきた。
扉が勝手に閉まった。閉じ込められたわけではないようだが、本当にさっさと帰れと言わんばかりだ。
「うっさいな! ちょっとぐらいいいでしょ!」
『ちょっとだけだよ。五分ぐらいだよ。出発はコンソールのスタートボタンを押してね』
機内のどこかから降龍の声が聞こえていた。中にいても外との会話は可能なようだ。
「忙しないなぁ……」
無理矢理出発させて恨まれるのも怖いのだろう。帰還のタイミングはこちらに任せるようだ。
「あ、他のクラスメイトで生き残ってる奴らは?」
『それは後で話をしにいくよ。帰りたいなら帰ってもらう』
呼びかけると降龍から返事があった。出発までは外との会話が可能なようだ。
「だったらみんなまとめて――」
全員揃って帰ればいいと夜霧は思ったのだろう。知千佳も同感だ。
『そういうのはいいんだよ! とにかく君たちだけでもさっさと帰ってほしいんだ!』
「必死だな!」
『他には何かある?』
「うーん……それなりに関わった人はいるし、何も言わないで行くのも素っ気ないというか……」
知千佳が多少気になるのは、この世界で出会い協力してれた人々のことだった。
『何かメッセージがあるなら伝えておくよ。今ここで言ってくれ』
「降龍さんの力なら、ひょいっと転移して会いにいけるんじゃないの?」
『そんなことをしているうちにまた何かトラブルが発生したらどうするんだい? 君たちが本気で帰りたいなら、このチャンスを逃さず速やかに帰るべきなんじゃないのか?』
「それもそうだな」
夜霧と知千佳は相談し、何人かに宛てたメッセージを伝えた。
『じゃあこれでいいね? もうやり残しはないね?』
あまりにも急かすものだから、最初はちょっとむかついていた知千佳も段々と気の毒になってきた。
「別にこの世界に心残りはないからさっさと出発してもいいんだけど」
「私も特にないけどさぁ。あんまりあっさり帰るのも……」
「あ。そういえば。帰れることになったら言おうと思ってたことがあったんだ」
「ん?」
突然なんなのかと知千佳は夜霧を見た。夜霧はいつになく真剣な顔をしていた。
「俺たちは元々は親しい間柄でもなかったし、いわば仕方なく一緒に行動してたわけなんだけど」
「まあ、そうかな。ここに来るまでは絡んだことなかったし、よく寝てる人ぐらいのイメージしかなかったし」
「だから、元の世界に戻ったら、もう関係がなくなるんじゃないかと思ってさ」
「いやあ、今さらそれはないんじゃない?」
さすがに、元の世界に戻れました。今まで頑張ってくれてありがとう。はい、さようなら。とできるほど知千佳も薄情ではない。
これまでに二人で散々に苦労してきたのだから、絆らしきものは結ばれているはずだ。
「だから……その……元の世界に帰ったらさ……」
夜霧がすごく言いづらそうに切り出しはじめた。
「え? え?」
――何? 告白的なこと? え? 高遠くん、そんな感じだった? いや、もしかしたらってのはあるし、私も嫌なわけではないというか、でも、ここで? いや、このタイミングなのかな? 帰ってからだとなんか嘘くさい感じもあるし……。
「友達になってくれないかな?」
「そんなことかよ!」
「え? 駄目だった?」
「じゃなくて! 私たちとっくに友達ぐらいではあるでしょ!」
「そうなのかな?」
「どんだけ自信ないの!?」
「じゃあ……」
「はいはい、友達、友達!」
肩透かしされたように感じて、知千佳は雑に答えた。
「じゃあ、よろしく」
そう言って、夜霧は手を差し出してきて、知千佳は一瞬何をしているのかと考えてしまった。
「握手なんだけど」
「友達ってそんな儀式いるかな!?」
とはいえ、差し出された手を払いのけるわけにも無視するわけにもいかない。
「これからもよろしくね」
多少気恥ずかしいものを感じながらも、知千佳は夜霧の手を取った。
完結です。
ここまでお読みくださってありがとうございました。
あと、TVアニメ化しますのでそちらもよろしくお願いいたします。
まだ情報がほとんど出てないのですが、そのうち公式サイトとかができるんだと思います。
それと新作もはじめてみました。
無理ゲーみたいな異世界ですが? → https://ncode.syosetu.com/n9669ic/
さすがに、アニメ化するぞー! とか言ってるのに本編終わってます。アニメの放映はまだ先だけど、その後何もやってません。じゃあちょっと困るよなぁ、と思いましたので、ほんのりと関連ある感じの話を書くことにしました。
ただ、何があっても絶対に負けないことが確定している夜霧の続投も厳しいので、主人公は壇ノ浦流の修行者、知千佳の弟子でいくことにしました。書籍12巻の書き下ろしに出てきたあの子です。
こちらもよろしくお願いします。
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