2020.08.14
# 食品
日本人が意外に知らない…世界一売れている「日本のおかき」の正体
モンスター企業はこうして生まれたスゴすぎる米菓メーカー、その正体は
「岩塚製菓」という企業をご存じだろうか――。こう聞かれてすぐに「もちろん」と答えられる人は、なかなかのせんべい通に違いない(笑)。
けれど、看板商品『岩塚の黒豆せんべい』やロングセラーとなった『味しらべ』と聞けば、「それなら知ってる!」と思い当たるファンも多いだろう。
岩塚製菓は、亀田製菓、三幸製菓に次ぐ業界シェア全国3位の大手米菓メーカーで、原料を国産米100%にこだわったオリジナリティの高い商品を生み出している。上記の看板商品を始め、その美味しさに定評がある同社だが、実はいくつかのアイデアのパイオニアでもある。
その一つが、おせんべいを1つ1つ個包装にしたこと。今では当たり前に売られている個包装のおせんべいだが、業界ではまだ誰もが個包装などは必要ないと考えていた時代に、最初に取り組んだのが岩塚製菓であった。
とはいえ、岩塚製菓が“モンスター企業”と言われるのは、こうした功績からではない。その理由は2020年の営業利益が1億7000万円に対して、とある理由によって営業外収益は24億円という、破格の業績を打ち出しているからだ。
ここからは、そんな岩塚製菓がモンスター企業にまで成長を遂げたストーリー、そして驚異の営業外収益を生み出すカラクリを解き明かしてみたい。