経理という立場でお金の管理をしていると、どれだけ大きなスケールで仕事をしているかが実感できます。私の主な仕事内容は、資産の管理と損益の分析です。たとえば山の石を採るにも発破するための火薬がいりますよね。石を運ぶのにもダンプが必要で、ダンプは軽油がないと動かない。そういった普段の業務にかかる費用を調べ、予算に比べてどのくらいオーバーしたか、あるいは節約できたか、原因を探りながら分析しています。洗い出したデータは、今後の予算を決める重要な資料です。一つひとつの項目が億単位。ミスが許されない仕事です。
経理の仕事は数字のことばかりではありません。人との深い関わりも大切な仕事なんです。立場上、現場の方から情報をもらったり、工事の費用などについて相談を受けたりするのですが、お金の話ってどうしても業務的になりがちなんですよね。だからこそ、普段からコミュニケーションをとったり、ごはんを一緒に食べにいったりして親交を深めることが大事。たったそれだけで、仕事が気持ちよくできるようになったりするんです。配属前は、男性社員しかいない現場だと心配していました。でも実際は女性の方もいますし、何よりみんなが声をかけてくれるアットホームな職場で、安心して働けています。でもこれからは、優しさに甘えてばかりではなく、積極的にチャレンジもしていきたいです。私自身が女性社員のモデルケースになって、女性の活躍の場を広げていきたいですね。
日鉄鉱業を選んだのは直感です。鉱山の会社って珍しい環境じゃないですか? 研修ではじめて行った鳥形山の頂上。壮大な自然と、想像をはるかに超える鉱山のスケールに息をのみました。これから山の一員になるのかと思うと、少しだけ気持ちが大きくなった気がします。