機械・環境営業部 機械営業課/長谷川淳哉

好奇心と貢献心で、やってみる。

就職活動をしていた頃は、鉱山会社なんて聞いたこともありませんでした。しかし、「せっかくなら珍しいことをやってみたい」という好奇心が勝って日鉄鉱業への入社を決意。人事から発表された配属先は、なんと機械・環境営業部でした。てっきり鉱山に行くものだと思っていたので、「営業」と聞いて驚きのあまり人事課に電話したんです。そしたら「大丈夫だよ」と大らかな口調で一言。なんだか一気に不安が払拭されて、とにかくやってみようと思えたんです。

実際、配属になってみると、機械・環境営業部は日鉄鉱業の中でも珍しい、「技術」と「営業」が一緒になっている部署でした。具体的には、集塵機の設計を担当しています。集塵機とは、工場内に飛散した粉塵を吸い込む機械。いわば、工場用の大きな掃除機です。もともと、鉱山会社やセメント会社など業界が近いところに多く導入していたのですが、技術力をつけ今ではさまざまな工場に納入しています。化学メーカーから、エネルギー会社まで、家畜の肥料を扱う農業組合なんかも対象となります。お客様によって環境や課題は異なりますから、設計は全てオリジナル。ニーズをしっかりヒアリングした上で、形、大きさ、材料、性能をご提案しています。

先日は、屋久島の国立公園の近くにある工場へ、集塵機の据付工事に行ってきました。自然豊かな場所なので環境に配慮した工事はとても神経を使うものでした。さらに集塵機のサイズが縦15m横10mとあまりにも大きいのでパーツをバラして運搬、現場で組み立てていきました。設計した図面を頭に叩き込んで、現場ではスタッフの指揮をとる。それはまるで巨大なプラモデルを作るような感覚でした。工事期間は1ヶ月、設計期間も含めると1年。大変ではありましたが、お客様の期待に応えられるというやりがいを感じることができました。社会人になる前は、自分がこんな仕事をするとは全く思ってもいませんでした。でも、求められた場所でしっかりと応えていく。それが社会に貢献するということであり、自分の成長にもつながると今は確信しています。