生存報告、その28
2023年 07月01日 (土) 06:29
おはようございます。ピストンです。
生きております。

先日、元同級生たちと30年ぶりに母校に立ち寄ったんですけど、知ってる職員さんもいないし、校舎も建て替え済みだし、周りも開発が進んでいるしで、すっかり面影がなかったのですよ。
ただ一つ、変わってないものを見つけまして、それが近くにあった役所の食堂。基本は職員さん向けなんですが、一般にも解放されているのです。

いや、内装とかは多分改装されてたりすると思うのですけど、何が変わってないって、その絶妙なクオリティの低さ。
お世辞にも美味しいとは言えないのです。でもそこまで不味いってわけでもない。値段がとても安いのでまあいいかって味。お金に余裕がある時は行きたいと思わないが、若くて貧乏な学生にはありがたかった存在。
クオリティの低さがスパイスになるってのも可笑しな話ですが、そうそうこんな感じだったと皆で食べる食事は、今年一番美味しく思えたのでした。


では、雑談。

実は先ほどまで、近頃話題のAIソフトについて私もいっちょかみして何か書こうとしていたのです。
しかし書いてみると、私の悲観論者的な部分が全開の、非常に暗い内容のものになったので、こちらボツに。

ちなみに主旨としては、人口80億を突破したこの星はもう詰んでるんじゃないか、破滅は避けられないんじゃないか、人の知恵では無理だろう。ワンチャンあるとしたら人工知能だ。さっさとシンギュラリティを起こすためにも、著作権とか無視でAIにどんどん学習させたほうが良い! ってな内容でした。

で、今から慌てて別の何かを書こうとしているのですが、どうしましょ、何も思いつかない。


と、ここまで書いたのが30日の昼。今は30日の夜。つい昼間はテレ東で『今そこにある危機』を、さっきまで日テレで『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』を観てました、てへ。ハリソン・フォード2本立て。どっちも平凡作ですから、集中力なしに流し見するのにちょうどいい。
インディは先週3作目を放送してましたけど、リバー・フェニックスはやっぱり雰囲気あるよねえ。若くして亡くなったのがホント残念。

しかしシリーズ1作目の『レイダース』って公開時に映画館で観たんですけど、まだ子供だった私に「2023年にハリソンの主演で新作が公開される」って言っても信じたかな? 凄いよね、ハリソン・フォード。
でもアカデミー賞は取ってないんですよね。トム・クルーズも取ってない。アカデミー賞ってつまらないよね。

もう今回は(今回も?)こんな感じでだらだら喋っていきます。色んなことにいちゃもんつけていきます。横浜が逆転負けしたことへの腹いせです。

〇 若い子がラノベ読んでない問題。
この手の話が出るたびに、私ちょっと疑問に思っちゃうんですけど、皆さんって中学、高校の頃、中学生、高校生向けの本を読んでました?
私はほら、何度も書いてますけど中1の時に『ジャッカルの日』を読んでからは、そういうの完全無視なんですよね。
多分、15歳、25歳、35歳、45歳と、その年に読んだ小説のリストを比べたとしても、あんまり変わらないような気がする。児童文学とか大人になってからのほうが読んでるし。文学作品とかは高校くらいが一番読んでたし。

全然関係ないんですけど、中1の時に我がクラスで大ベストセラーとなったのが鎌田敏夫さんによる『里見八犬伝』でして、みんな読んでた。表紙は映画に主演した真田広之さんと薬師丸ひろ子さんで普通なんですけど、中身めっちゃエロかったんですよ。
表紙、タイトル普通で、中身エロい小説。中学生くらいには需要あると思います!

〇 なろう書籍化作品、すぐ打ち切られちゃう問題。
いや君たち。翻訳小説だってすぐ打ち切られてるんだぞ。シリーズ全作翻訳があるなんて、ほとんどないんだぞ。

ウェブ小説と翻訳小説、共通するのは続きがあることを我々が知っているってことですよね。ウェブ上や本国に存在してますから。だから打ち切りだと、はっきりわかる。
多分、作者も編集も売れればシリーズ化する気まんまんだった一般小説、売れなくてそれっきりってことは、山ほどあると思うんですよね。そういうのは打ち切りだと見えにくい。

ウェブのせいで実力不足の作家がデビューするってのも、何を今さらといいますか。ネットが存在する前から、弱小出版社がよくわからないライターもどきに書かせた文庫、新書オリジナルのミステリ、バイオレンス、エロ小説なんてのは、よくキヨスクあたりに並んでましたもの。

〇 なろう1話あたりの文字数、少な過ぎ問題。
今、手元にアメリカのサスペンス小説があるんですけど、文庫480ページほどで83章まであるんですよ。別のスウェーデンの小説、550ページほどで97まであった。
細かく章立てする小説、近年欧米でも増えているのです。本来文庫1冊の長さだと20~30くらいが主流でしょうか。
上記スウェーデンの作品は社会派な警察小説ですが、全体的には軽めのエンタメ小説のほうが細かく章立てしている印象。

欧米では長編小説は書き下ろしが中心ですから、連載を読ませるためってわけではない。
こうなるとやっぱり身体的な負担の問題なんじゃないかなあ、という気がするのです。
電子端末で集中して読むの、軽めの娯楽にはしんどすぎるのではないかと。紙の書籍って、集中していても、適度に休息できてるんじゃないかと。

関係ないけど、ツイッターなんかで、1話あたりの文字数の多さを自作が読まれないことの免罪符にしてる人を見ると、ダセェと思うの(毒舌)。短編の累計1位は56000文字あるもんね。

〇 紙の書籍の将来。
創作界隈の人とか本屋の店員さんなどが、出版業界の将来とかラノベの未来とか紙の書籍の話とかされているのを見ますけれども、何故か基本となるといいますか、前提となる部分について触れられないことが多い気がします。

例えば紙そのもののこと。
日本での紙の値段、上がってるのですよ。特にこの1年、えげつない。そりゃそうです。他がこんなに上がっているのですから。理由は色々。円安、原油高、原材料費の高騰などなど。高止まりすることはあっても、下がるのは当面考えにくい。

例えば人手不足。特にドライバー。
通販で本を買うにも、運び手がいない。
コンビニなどを引き渡しの拠点にするにも、そのコンビニに人手がない。24時間は当たり前ではなくなるし、店舗数も減少に向かう。そうなると紙の雑誌が生き残れない。
実店舗の書店にも、卸の問屋にも、印刷所にも人手不足、ドライバー不足は大きな問題となる。

やっぱり日本では紙の書籍は嗜好品、本屋は愛好家のための専門店ってな感じになっていくのではないかなあ。
まあ紙の書籍がこんなに手軽に誰にでも購入できた時代のほうが珍しかったのかも。
我々、ラッキーな巡りあわせだったと。


今回はこんな感じで、おしまい。
来月はもう少しましな雑談が書きたい。
ではー。
コメント全14件
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ピストン
2023年09月18日 07:36
黒イ卵さん、おはようございます。

先月末からの体調不良がようやく少し落ちついてきたかなってところです。ラクな時間がちょっとできてきた感じ。
外に出ないので暑さに関しては問題ないっす。
ではー。
黒イ卵
2023年09月17日 18:47
九月も半ば過ぎて、まだまだ暑いですがいかがお過ごしでしょうか?
ピストン
2023年07月31日 23:31
黒イ卵さん、こんばんはー。
まさかの7月最終日コメント!
自分で何を書いたか忘れてましたの。

シンギュラリティは無いと私も思います。少なくとも人間が意図した上で起こすことはないかと。

私の書くものにはインターネットが世界を変える的な内容が多いと思いますが、私の希望が含まれてまして、実際には世界を変えるのはとても面倒。今の世界の枠組みの中に収まる形でインターネットを制限するほうが楽チンですものね。

前回ボツにした奴では、今の世界の枠組みってせいぜい世界人口40億くらいの時に出来たもので、80億は対応できないだろう、世界を変えないとってなこと書いてたんですが、今の枠組みで救える者だけ救って、あぶれた者は見捨てるってなほうが現実的なんですよね。
火星移住は一つの希望の道なんですけど、シンギュラリティなし、人間の叡知だけで出来るだろうか、私は懐疑的なんですよ。科学者や技術者の叡知は信じるんですけど、政治家やスポンサー、なにより大衆、世論としてまとまった時の人間を信用していない。

ツイッター、去年あたりからアカウントのない人間には使いにくくなってたんですが、6月末から完全に見られなくなったんですよ。アカウント作ってログインしろ画面に飛ばされる。
抜け道はあるのかもしれませんが、そこまでする気はないので、アカウントのない私には、壁の向こうの見えない存在になってしまいました。ツイッター民のみなさん、お元気で。

では今から明日投稿するものを書きますの。
またー。
黒イ卵
2023年07月31日 21:11
シンギュラリティは無さそうな気がしてきました、卵です。
こんばんは、毎度遅ればせながら失礼いたします。

AIがどんどん、正答率悪くなってるそうで。
展望が無いのに、精度が上がってもなぁという気もしてます。
火星開発に向けて、頑張ってほしいです。

キオスクにあった打ち切りの、わかります。色々な小説がポツポツ並べてありましたよね。

紙の本のお値段、どんどん上がってますねえ。
いずれ、嗜好品として扱われるのかなぁという気がしてます。

七月は、TwitterがX化したことで、そちらに気を取られていた卵でした。

火星に3Dプリンタの家で住むまでは、なろうをじっと、見つめていたいです。
暑い日が続いておりますが、お身体にはお気をつけて。
ではでは。
ピストン
2023年07月04日 06:43
異邦人さん、おはようございます!
返信、遅れて失礼!

そうですよね。以前の作品は1巻の時点でそれなりに話をまとめて(続ける余地も残しつつ)、ナンバリングせずにはじめるのが多かった印象があります。銀河英雄伝説なんかそうですよね。続いて以降の重版ではじめて「1」がついた。
ウェブ小説の場合、続きがあるのが明白なので、打ち切りがバレバレなんですよね。

たしかに読書や映画鑑賞にもウォーキングアップって必要ですよね。そこで乗れないと目が滑ってしまう。
巧い人は1話の中でも、そういう緩急つけてきますもの。

では、コメントありがとうございました!
暑いので、お身体気をつけて。またー。
異邦人
2023年07月01日 22:26
お疲れ様です。
〇 なろう書籍化作品、すぐ打ち切られちゃう問題。
いや君たち。翻訳小説だってすぐ打ち切られてるんだぞ。シリーズ全作翻訳があるなんて、ほとんどないんだぞ。
→最近ではどうなのか知りませんが以前はタイトル「○○の○◇」の後に「Ⅰ」とか「①」を付けずに発売する例を多々見かけました。
んで売れたら二巻目はタイトルの後に「Ⅱ」や「②」と付けて売り出してました。
海の物とも山の物とも…な作家の作品なんて一巻の初版で打ち切りも十分以上にありますから。

〇 なろう1話あたりの文字数、少な過ぎ問題。
→四十年ほど前でしょうか。アメリカの小説の日本語訳に手を出してみました。
アメリカで爆発的ヒットみたいな煽り文句に釣られて。
で思ったのが
「初めのうちは数行で一章目が終わって二章目が始まり、気付くと数ページにわたって一つの章が続いている」
って感じ。
読書にもウォーミングアップが必要って事ですね。
ただしウォーミングアップが終わったら作者の力量次第。
作品世界に引き摺り込むだけの面白さが無ければ数ページ以上を続けて読ませるのは困難でしょう。
だから、一話あるいは一章節が短くなるのではないかと思います。
結局その本は好みに合わなくて途中で読むのをやめました。
ピストン
2023年07月01日 10:53
砂臥さん、おはようー。

まあ、ラノベってカテゴリ自体なかったですからね。今も何がラノベかわからないし。児童文学とかも。
「若者向けとは、若者が読みたいものではなく、年寄りが若者に読ませたいものだ」って今ひらめきました。
あと最近のラノベの表紙、意外と肌色率高くないですよね。

私は小売業だったので、ドライバーさんから荷物を受けとる側だったんですけど、この数年ホントにギリギリですよね。いつ破綻してもおかしくない。24年問題はトドメになるかもしれない。

暑いので、お身体に気をつけて。
では、またですー。
ピストン
2023年07月01日 10:34
かわかみさん、おはようございますー。
雑談、楽しんでいただけたらありがたいです。

小説好きなんて、いつの時代もマイノリティですよ、多分。みんな小説読んでた時代なんて絶対ありませんて。息子さんのほうが一般的じゃないかしら。
このなろうのPVの多さは凄いですよ。もしかして日本史上、いちばん多くの人が小説読んでるんじゃないかとさえ思います。

紙の書籍がなくなることはないと思うのですよ。実は日本より電子書籍、オーディオブックの市場が先行して育ったアメリカで、紙の書籍への揺り戻しが起こってまして、書店数や販売部数増えてるんですけど、それはやっぱり愛好家が紙に帰ってきたって感じなんですよね。

日本では社会状況的にどうしても紙より電子へという流れは止まらないと思うので、多分レコード盤みたいな感じになるのではないかと。
好きな人、おしゃれな若者が買うような。

ということで、またですのー。
ピストン
2023年07月01日 10:12
神宅さん、おはようございます!

O嬢とメフィストはバレバレだと思います!
中学生くらいがいちばん純粋なエロパワーありましたからね。我々頑張ってエロいもの探してました。
今、ネットだと簡単ですからねえ。あなたは18歳以上ですか? はい、いいえ。あれって何の制限にもなってませんものねえ。たしかに趣に欠ける。

スマホはしんどいですよね。私もなろうで長時間続けて読んでたら頭が痛くなっちゃうんですよ。ホントは長編を一気に没頭して読むのが好きなんですけど、寂しいものです。

天気が不安定で、しんどいですよねえ。
私も今日多分この後はダウンしてると思います。
神宅さんもご自愛くださいませ。
ではー。
ピストン
2023年07月01日 09:53
つこさん、おはよー。
いつも短文のつこさんコメントがなぜか長い!

安かろう悪かろうは若者の味方よね。
安くて良いとか、何か無理があるわよ。

私は科学は前へ前へ派なのよ。
AIの発達で人類滅亡の危機とか、どーせ人類なんてほっといても滅びるんだから、人工知能様に上位存在になっていただいて、お仕えしたい。

打ち切りはつらい。

初版部数もだけど、重版がかけられないみたい。ほぼ全ての種類の紙、二巡三巡で値上げが続いてるから。

では、またー。
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