2022年 08月01日 (月) 07:56
おはようございます。ピストンです。
生きております。
生きてはおりますが、ちと療養中。
スマホの操作がねえ。文章書くの時間かかっちゃう。リハビリには良いんだけど。
ということで前回はもらったメッセージに返信せず失礼。
今回コメント欄あけておきますが、おそらく返信は纏めてになりますの。
そして本日はぎょーさんのテサシア発売日。
金曜には出てたみたいだけど。
夕方、涼しくなってから買いに行きますの。
本屋で見るの楽しみねえ。
本日の生存報告にむけて雑談書いてたのですが間にあいませんでした。
まあ「ネットの発展で、むしろ世界は硬直に向かったのではないか」という暗めの話だったので、間に合ったとして投稿したかは疑問。
私の場合、一筆書きタイプなので狙った所が押せず訂正訂正でスピードが出ないと、どうも良い感じに書けない。
でも雑談がないのも寂しいので、今月も過去のボツ文章をくっつけておきます。ボツ文章はけっこう数がある。
今回のはボツになって当然。なんたって途中であることに気づいてぶった切ってますから。
きちんと道筋を考えず、思いつきで一筆書きを始めるからこうなってしまうという文章です。
出すことないと思ってましたが、この機会に出しちゃいます。てへ。
今週は厳しい暑さになりそうで、この夏のピークが来たって感じですかね。逆に大雨の所もありそうですし、私が言うのもなんですが、皆さんお身体に気をつけて。
では、またー。
(ここから、ボツ文章再利用)
では、雑談。
今回はジャンルについて。
ジャンルの話って、どうしても外枠といいますか、ここまではこのジャンルとして認める、ここからはジャンル外、みたいな話になりがち。
でもこのジャンルの境界線ってやつを、他者と完全に共有することって不可能だと思うのですよ。ジャンル論ってのは基本、自分語りなんだと思う。
よって今回は主観に特化して、私にとってこのジャンルの核は何ぞ? このジャンルに求めるものは? というのを話していきましょう。
〇 本格ミステリ
私はよく「広義のミステリ」と前置きしますが、この場合はエンタメ小説からSF、ファンタジー、時代小説を抜いたくらいのものすごくアバウトで広い範囲をイメージしています。
逆に私が「狭義のミステリ」と言ったとき、指しているのは、この「本格」と呼ばれるジャンル。
まあ、「謎と論理」ですよね。
謎が提示され、状況が確認、整理され、推論がなされ、結論にいたる。
論理的に知的好奇心が満たされれば、及第点。
そう、及第点。
そこを越えて私に刺さってくるには、ある要素が必要になってくる。それをズバリと、評論家の瀬戸川猛資さんが言語化してくれてます。
「ミステリの心は、人間讃歌である」と。
人が悪意と出会ったとき、内なる悪意を自覚したとき、どうそれと折り合いをつけて生きていくか。
ここで私が読むときのポイントとなるのが、探偵役の人物が安全地帯に居るか否か。
事件から何らかの影響を受けるか、単なる推理マシンに終始するか。
エラリイ・クイーンが示して以降、現代本格の名探偵たちには、やはり影響を受けていただきたい。
さて本格ミステリの代表としては奇跡のパーフェクト作品、横溝正史さんの名作『獄門島』と言いたいところですが、今回は名探偵というものの本質をわかりやすく描いてくれた北村薫さんの『冬のオペラ』をあげておきましょう。
〇 サスペンス
続いてはサスペンスですが、これが難しい。
まあ、ハラハラドキドキってことなんでしょうが酷く曖昧。何でもサスペンスでいいんじゃない、という感じ。
で、私がサスペンスと聞いて、まず思い浮かべる作家さんを考えてみる。
シャーロット・アームストロング、マーガレット・ミラー、シーリア・フレムリンといった人たち。女性が多い。
男性だと誰か。トマス・H・クックあたりか。
こうして作家さんたちの名前を並べてみると、なんとなく私にとってのサスペンスが見えてくる。
「自分だけの力では、どうにも出来ないくらい追いつめられる人物を描いた物語」
これが自分の力でどうこう出来ちゃうと、別のジャンルになってくる。
なのでハッピーエンドかバッドエンドかは、偶然の要素とか他の登場人物とかにかかってくる。
こんなのでどうかしら。
サスペンス代表としては、やはりアームストロングの『毒薬の小壜』で。
〇 ハードボイルド
これは以前に図書館行ったらのマイクル・コリンズの回で書いている。
「精神的な打撃を受けつつ、折れない矜持を描いた物語」
つまり上記サスペンスの、自分で何とか出来ちゃう半分(精神)のはここに来ると。
ハードボイルド代表はマイクル・Z・リューインとローレンス・ブロックで。
〇 冒険小説
ハードボイルド同様、図書館行ったらから。
「肉体的な打撃を受けつつ、折れない矜持を描いた物語」
代表はディック・フランシス。
『利腕』を読んでもらえれば、そこに冒険小説の全てがありますの。
本当の敵は内なる恐怖心ですのよ。
〇 警察小説
まあ文字通り警察官を主人公とした捜査小説なんですが、私の中で例えばテレビドラマでいえば『相棒』みたいなのは「本格ミステリ」なんですよね。名探偵がたまたま警察官だっただけで。そして『あぶない刑事』はヒーロー小説。あるいはアクション小説。『踊る大捜査線』が警察小説。
主人公は組織の一員で。できればその国の社会風俗を描いて欲しい。
このジャンルに関してはシューヴァル&ヴァールーの昔から、マンケルを経て現在のインドリダソン、ルースルンド、ホルスト、ペーションといった面々まで圧倒的に北欧産がよろしい。
〇 スパイ小説
このジャンルも007の様なエンタメ派とル・カレの様なリアル派とに分かれるのですが、私がスパイ小説と言った場合はリアル派のことですね。ボンドなんかはヒーロー小説、またはスーパーヒーロー小説ですか。
そして私がこのジャンルに求めるのは哀切って感じですかね。ハッピーエンドなんてクソくらえ。
スパイ小説ってのは基本的に何かを裏切った人間を描く物語でして、人が何かを裏切る理由といえば大抵の場合、愛ですよ。よってスパイ小説とは愛に関して描かれた物語なのです。
代表は全スパイ小説の頂点に君臨する名作、グレアム・グリーンの『ヒューマン・ファクター』で。並んでル・カレのスマイリー三部作。まさしく愛についての物語。
〇 ホラー
これまた私の中では純粋な「恐怖小説」と「モダンホラー」に分かれるジャンル。単純に怖いのが恐怖小説、怖くないのがモダンホラー。
私はあまり恐怖小説というのを読まないのです。私、小説って怖くないのです。
ビックリはよくするのです。ビビりといってもよいくらい。あとグロいものを見て、気持ち悪いという感情もある。なので映画とか漫画は怖い。世の中で一番怖いのは虫ですね。
小説はあんまり怖くない。読んでも上手い下手って評価になっちゃうんですよねえ。怖いという本分からは外れる。
モダンホラーというジャンルは、怖いというより「スーパーナチュラルな要素が出てくるエンタメ」って感じなので、これはもう怪獣小説だったり、サスペンスだったり、アクションだったりな感じで楽しんでます。
こちらの代表はキングとクーンツですわね。
〇 SF
ミステリのサブジャンルを細かく分けておいて、ここからは大雑把に。まずはSF。
まあ、数を読んでないからね。しょうがないね。
私がSFに求めるものは何か?
まったくわからないから。サスペンス同様に好んで複数作品読んだ作家さんを思い浮かべる。
ハインライン、クラーク、アシモフ。
ブラウン、ニーヴン、ゼラズニイ、ホールドマン、カード、ホーガン、マーティン。
ソウヤー、シモンズ。
見事に思索型ではないですね。クラークでも『2001年』タイプよりも『火星の砂』タイプが好きですし。
というよりもこれ、多分私はSFそのものが好きでもなんでもない気がする。
考えてみると、どうやら次に書くつもりだったファンタジーや時代小説も、上記の広義のミステリあれこれも同様。
私はマフィアの闘争劇も、第二次大戦秘話も、宇宙戦争も、異世界での神々との戦いも、関ヶ原の合戦も、同じような感覚で読んでいる。
私は別に「好きなジャンル」で読んでない。「好きなタイプ」の作品を読んでいたんですね。
そこにあまりジャンルは関係がないのかも。
ロスマクは好きでも、チャンドラー嫌いだもの。別にハードボイルドが好きな訳ではないのか。
「好きなジャンル」だから読む、ではなくて、「好きなタイプ」を見つけやすいってのが、よく読む「好きなジャンル」ってことなのか。
うわあ、ここまで書いときながら、まさかの事実にたどりついてしまった。
これ、どうやってまとめましょう。
結論。
私にとって小説のジャンルとは、本を整理整頓するためのとりあえずの大きな分類に過ぎない。
いやー、まいったまいった。
(以上ボツ文章)
ということで、読んでくださった人がいたなら、ありがとうですのー。
このボツ文章には、なら私の好きなタイプの小説ってどんなのかしらという更なるボツ続編があったりするので、そのうち出すかもしれない。
ではー。またー。
というか、こっちに!
いやー、なんか皆さんに心配かけたようで、今回(その23のほう)の活動報告はミスった感が。ちょっと出すのが早かった。
まあ、最終コーナーまわった感があったもので、つい書いちゃいましたが、最後の直線そこそこありそうですから。
まだなろうには居ますので、よろしくですのよ。
では、またー。