2021年 04月01日 (木) 03:56
こんばんは。ピストンですー。
生きております。けっきょく前回生存報告の後、連休はありませんでしたが。
先日、久しぶりにブックオフに行ったところ、100円コーナーにて図書館行ったらで取り上げたジャック・アーリー『9本指の死体』を発見。読み返してもいいなあ、と他のと一緒に購入したのですが、家に帰ったら既に持ってました。しかも2冊。
なるほど、名作傑作ではなく、このそこそこ面白い佳作くらいの作品が、一番持ってるの忘れて買いなおしちゃうんだな、と納得しましたです。ハイ。
話は変わって、書籍化作品のなろうからの撤退、削除の動きが目に見える流れになって、色々な所で話題にする人が増えてきました。
そして私、昨年9月の時点で早くもこの話題に触れております。誰かほめてください。
(マウンテンパワハラ)
では雑談。
とはいえ特にネタもない。
ということで、旬は過ぎたネタですが、私も言ってみたかった。
「意外にこれ知られてないんですけど」なろう編。
「意外に」ってのが難しいよね、これ。
ではスタート。
(すまん、書いてみたらまた長くなった。読まなくていいからね)
〇 意外にこれ知られてないんですけど。
「ネット小説大賞の運営はクラウドゲート株式会社」
まあ、知ってる人には当然の知識なんですが、活動報告とか見てると誤解している人がけっこう多い。
ネット小説大賞というのは、なろうと“提携”して“協賛”企業と共にクラウドゲート株式会社が運営している賞。
だから感想サービスやらイラスト系のサービスやらの時出てくる「運営」はヒナさんではなくクラウドゲートさん。なろうらしからぬ気のきいたサービスぶりはそのせい。
で、ネット小説大賞という賞の面白いとこは、複数の出版社が協賛しているところ。
言ってしまえば複数の賞を同じプラットフォームでいっぺんにやってしまおう、という感じ。
瀬川さんの辰巳センセイはネット小説大賞受賞だけれど、あくまで宝島社が選んだということ。一二三出版やツギクルが辰巳センセイを出すというのはちょっと想像できない。
で、地味に協賛出版社も、その出版社内のレーベルも変化するから注意。
双葉社はネット小説大賞にいつも参加しているけれど、モンスター文庫中心に参加していた印象。ただ双葉社自体は一般小説も出している会社だし、寺町三条のホームズのヒットもあって近年キャラ文芸(ライト文芸)に力を入れている印象がある。
宝島社、マイクロマガジン社含め、今回のネット小説大賞はいつも以上にキャラ文芸寄りの作品に門戸が開かれているのではないか、というのが私の予想。外れても責任はとりません
賞といえば書籍化、なので次はこれ。
〇 意外にこれ知られてないんですけど。
「なろう、読もうのトップページにある書報、出版作品紹介は自己申告制」
あのコーナーがあるので、なろうというサイト自体が書籍化に関わっているような印象ありますけど、あれ、なろうは単に場所を提供しているだけ(アフィリエイトで収入は発生している)。あそこを開いてみれば分かりますが、本人か編集者(本人の同意必要)による申請を受けての掲載。なので書籍化された作品全てが載るわけではないのです。逆にそれどこの出版社? というものが載ったりもします。
書籍化といえば最近、書籍化、未書籍化作品でランキング分けをなんてことを見かけたりしますが、これ実はなかなか困難。ランキングを変えるの楽ではないのです。続いてこちら。
〇 意外にこれ知られてないんですけど。
「なろうで最も作品数が多いジャンルは“ノンジャンル”」
もうこれ断トツです。
さっき検索してきたんですけど、その時点でなろう内で検索できる作品数が799470作品。
そしてノンジャンル作品が242455作品。全体の約3割がノンジャンル。
ハイファンタジーが、105007作品。
ハイファン、ローファン、異世界恋愛、現実恋愛の4大ジャンルを合わせて255577作品。昨年まではノンジャンルの方が多かったほど。
ノンジャンル。知らない人の為にご説明。
2016年、あまりに異世界転生転移ものがランキングを独占するというので、ランキングの改革、ジャンルの再編があったのです。
この時、なろう内全ての作品が一度ノンジャンルとされ、システム改定後にジャンルを付け直したのですが、ここでジャンルを付け直さず、そのまま放置された作品がノンジャンルとして残っているのです。
現在の私達が新しくノンジャンルを選ぶことは不可能。当時付け直さなかった人は、既になろうに居なかった、というのが一番でしょう。ただノンジャンル作品の中には今でもノンジャンルのまま更新されているものもあります。説明書を読まないタイプの人なんでしょう。
ノンジャンル作品はジャンル別ランキング、転生転移ランキングには入りません。総合に関しては累計には入っている。年間から日間に入るのかは例がないので分からない。
2017年以降初回投稿を見れば427010作品。16年時点で存在した作品の6割以上が、新しいジャンル付けに対応しなかったことになります。
ランキング改革、自己申告でのタグ付けはこのようになかなか難しい。かといってヒナさんに過去作に遡って色々認識しろというのも、その余裕があるのか。「書籍化」でいえば転スラにも無職にも、あらすじ、キーワード含めて何ら書籍化を示す文言無いのです。
そういう認識の必要ないタイプのランキングや、ランキングとは別のマイナー作拾い上げ機能を考えるのが現実的かと思っております。
個人的には現在デッドスペースと化しているピックアップコーナーの改革ですかねえ。
ノンジャンル作品最大の大物といえば『ログ・ホライズン』ですが、他にも大物があります。次はこれを。
〇 意外にこれ知られてないんですけど。
「エッセイジャンル、隠れ累計2位がノンジャンルに居る」
なろうエッセイカテゴリ、累計1位は皆さんお馴染み、ひょろさんのお気に入り作品紹介エッセイ。あの作品が先ほど見たら53420ポイント。絶対王者です。
累計2位は燦々SUNさんの短編ガチャ批判エッセイ。こちら15730ポイント。
実はこの間に入るエッセイがノンジャンルにあります。
N.M.ぺんくらぶさんの『0から始める小説の書き方徹底講座!』がその作品。38845ポイントの人気作。
この作品、主に2012年に書かれた作品。16年当時作者さんがなろうに居なかったのでしょう。ノンジャンルのまま。エッセイランキングには決して入りません。
ただ読まれないのかといえば、そうでもない。
今も毎日1000以上のPVを誇る人気作品なのです。
タイトルに小説の書き方とあり、キーワードでも小説、書き方、エッセイとありますから、ワードによる検索で容易に見つけられるんですよね。
なろうに検索してまで読む人居ないと思っているあなた。ランキング外でも読まれる作品は読まれるのです。
ただこの作品が読まれるのは、なろう内検索だけがルートではないでしょう。次。
〇 意外とこれ知られてないんですけど。
「なろう作品、外からでも検索できる」
これは知られてないというより、ついつい忘れがちということですね。
前述のエッセイ、普通に「小説の書き方」でグーグル検索すれば、けっこう上位で出てくるのです。
私の場合でいうと、ヒーローランクとか図書館行ったら。作家さんを検索して見てたら自分の書いたものが出てきて、うわあとなったことあります。
だましだましで何故か特定の話数だけPVが付くなんて場合、その話のサブタイトルで検索したら、外から読まれ易い状況だったりなんてことも。
気をつけないといけないのが、なろう内で検索除外にしても、外からは検索できるということ。本当に読まれたくないものは、サーバーの負荷とか気にせず削除するか、検索に引っ掛かりにくい、ありふれた文言にタイトル、作者名を一時的に変えておくなんて対応をしておいた方が良いかも。
では最後、外部からのPVといえば。
〇 意外にこれ知られてないんですけど。
「短時間での話数プラス1のPVは、読書アプリによるダウンロード」
これBotと考えてる人も居るでしょうし、実際全て排除出来てるとも思えませんが、一応2019年からなろうではPVからBotによるものは除かれています。私自身の作品でいえば、私は楽しいですが月間に入っている間は、明らかに巡回BotによるPV入ってまして、同時期月間に入っていた他の人の作品でも同様のPVあったんですが、毎日毎日が月間にいた時にはありませんでしたから、ある程度のBot排除は出来てるんじゃないかという印象を持っています。
で、読書アプリ、リーダーアプリですね。カクヨムなど他サイトでは公式アプリ出しているとこ多いんですが、なろうは公式出していません。ただなろうの名前使っているアプリは山ほどあります。
それらアプリの多くで、作品をダウンロード出来ます。それでオフラインでも読めるようになるんですね。このダウンロードの時、なろう側から見れば話数プラス1(表紙目次分)のPVとなる訳です。あくまでダウンロードそのもののPVですから、読者さんがダウンロードしようか見てみた分があれば、それは更にプラスされます。全部でなく選んだ話数分だけダウンロードしたりも出来るようです。
まあ、あくまでダウンロードしただけですから本当に読まれるかは別の話。私は見えないブクマと考えています。あるブログで見かけたのですが、その人はなろうに来て見回り興味持った作品があったら、とりあえずブクマ。その後実際に読む為にアプリでダウンロード、ブクマは外しちゃうらしいです。
このアプリ、最新話が更新されれば自動的にダウンロードしてくれる機能もあるとか。改稿時も同様です。
たまに活動報告などで、改稿しただけなのに、なんでこんなにPV付いてんだ? となっている書き手さんが居ますが、この外部アプリでの自動的なダウンロードのせいでしょう。
それだけ誰かの本棚に入っているということですから、いいことではないでしょうか。
長くなっちまった!
では、そろそろ。
そういえば本日はエイプリルフール。
エイプリルフールに嘘ついたことって記憶にないなあ。
でも四月馬鹿って直訳すぎて、逆にカッコいい。直訳バンザイ。
じゃあ、またー。
みんな、のんびりいきましょー。
まさかの1ヶ月後コメント!
月間ピストンはこの後書きます。ノーアイデアです。
何書きましょ。
まあ、水さんの気持ちもわかりますよー。似たような舞台の連載を書いていて、自分の方が先に始め、評価され、書籍化され、しかも年上だし。
今やカクヨムのランキングでは……。
あっちいけさん復帰はめでたいですね。しかもスコップの刃の鋭いこと。いきなりさすがでした。
では、またー。