だましだまし補足 エタっちゃってもいいじゃない
2020年 06月04日 (木) 04:26
こんばんはー。

時々行くチェーンの定食屋で、ワンオペをやっているおばちゃんのあまりの手際のよさに、尊敬の念を抱いている私です。

さて今回から1000文字縛りを無くしたら、いきなりの2500文字。縛りがないとだらだら長文になっちゃうなあ。
しかも皆さんの敵エタる君擁護。反応が怖いわー。
では、補足。2500文字書いといて補足。

書籍の未完作品。
文学での有名どころといえば、ドフトさんのカラマーゾフ、夏目さんの明暗あたりよねえ。もちろん未読。多分読まないまま死んでいく。
聞いた話だとカラマーゾフは続きを書く気があったってだけで、切りのいいところまでは書いてあるみたい。まあ、皆さんの方が私より詳しいか。

隆慶一郎さん。本名の池田一朗名義で脚本家として活躍された。晩年5年間だけ小説家として活躍。完結作品で有名なのは「影武者徳川家康」かな。全部面白いけど。
未完作品で有名なのは「花と火の帝」かなあ。未完だけど名作扱いされているし、それも当然。

埴谷雄高さん。昭和を代表する作家であり、評論家さん。まあ、この人の「死霊」がそもそも未完よね。私はもちろん未読。死霊どころかこの人の書いた文章を全く読んだことがない。でも学生時代、周りに何人か死霊好きがいた。
ということで、日本三大大衆小説の話、一次ソースにはあたってないの。でもちょくちょく見かける話なんで、多分どこかで書いたか話したのは本当だと思う。どういうニュアンスで選んだ三つかは不明。順当な三つではある。

「大菩薩峠」中里介山さんの小説。めっちゃ長い。未完。
「富士に立つ影」白井喬二さんの小説。めっちゃ長い。完結。
「神州纐纈城」国枝史郎さんの小説。普通の長さ。未完。
どれも大衆小説として超有名な名作。私は未読。
いろんな人が面白いと言っているから気にはなる。でも大菩薩峠を最後まで読んだという人、小林信彦さん以外見たことがない。

「エデンの東」昔テレビのミニシリーズでちゃんと全編映像化してた気がする。
「ダルタニャン物語」主人公はダルタニアンと表記されることも多いけれど、今回は全編を訳された講談社版のタイトルを書いた。

最大瞬間風速の作家さん、書いている時に頭に浮かべてたのは、デヴィッド・ウィルツという作家さん。サイコスリラーの書き手。今は全部絶版。あんまり読まれてはいない。
この人の初期作品、作品トータルでは60点がいい所だけど変な魅力があって好きだった。
その後成長して全体の完成度は上がったけれど、私は読まなくなってしまった。

横溝正史さん。生涯現役。補足することはないかな。あっ、金田一さんが横溝さんに言ったというのは、金田一ものの中には、作者の横溝さんが作中に出てくるものがあるから、作品の中で言ったの。

北村薫さんが「冬のオペラ」で書いてた。
名探偵とはなるものではなく、そうであると気付くものだと。
大沢在昌さんが何かの作品で書いてた。
探偵とは、職業ではなく、生き方だと。
作家も同じではないか。

真にエタるということは、個々の作品を完結させるさせないということではなく、作家であることをやめるということではないだろうか。


今回はここまで。残り2回。
次回は、日本で一番多くの本を売った、ユーモアミステリの巨人の話。これまた2500文字。
では、またー。
おやすみー。
コメント全8件
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ピストン
2020年06月05日 01:30
異邦人様、こんばんはー。
こちらには初めてですよね。活動報告読んで下さったとは!

そうなんですよね。一無庵風流記の名前を出そうかと思ったんですが、私自身が花の慶次を読んでないもので、どんな感じの漫画化なのかわからないもんで。
ちょうどジャンプを離れてた時期の連載なんですよねえ。
確か影武者徳川家康も原さんで漫画にして人気出なかった記憶が。
今度、読んでみようかな。

では、コメントありがとうございましたー。
ピストン
2020年06月05日 01:19
ねぎさん、どうもー。

ありがとうー。別に優しくはないけどねー。
十二国記好きはずっと待ってたからねえ。
プロの作家さんの場合だと、本人に書く気があっても媒体の方で場がないことも多いから。打ち切りなんて山ほど読んできたしねえ。
まあ私は待つことには慣れているのです。

あら、えっ呪われる! いえいえ、お祝いどうもです。ねぎさんの所なら大丈夫。
最後の2回はねえ。書くこと決まってた2回なんだけど、実際に書くと上手くまとまらない。あんまり期待しないでね。最終回はまだ一文字も書いてないからどうなることやら。グダグダになりそう。

では、またー。
ピストン
2020年06月05日 01:01
マヒロさん、こんばんはー。

まあ、私は70、80点くらいの高水準のまとまった作品を量産する娯楽職人さん大好きなんですが、彼らと50点くらいで小さくまとまった作家さんの違いはなんだろうと考えるわけです。

で、勝手な想像なんですが、高水準の職人さんは、アマチュア時代、下積み時代、一度はまとまり気にせずにアクセル全開に好きなもの書いて失敗した経験があるんじゃないかなあ、と。

きっちりまとめる志向の人にしても、一度はコースアウトする覚悟でアクセルベタ踏みして、自己最高速度の一場面を書いて経験しておくのは大切だと思うんですよねえ。

高河さんは名前を知っていた。ガンダムの人っすね。
山形さんは全く聞いたことなくて、みたら戦う司書と六花の人ですね。どちらもアニメはちょこっと見た。
六花って今、エタってるんですね。あの感じの作品で待たされるのは、なかなかファンの人は大変ねえ。

では、コメントありがとうございましたー。
ピストン
2020年06月05日 00:38
三千さん、こちらにもようこそー。

こらこら、しょんぼりしない!
残念がられているうちに終わるのが良いのです。

ふっふっふ、本文に入れられなかった情報や文章の再利用。それがだましだまし補足。

では、残り2回よろしくねー。
異邦人
2020年06月04日 22:04
隆慶一郎さんの作品の一つは別タイトルで漫画化されていますね。
「一夢庵風流記」が「花の慶次」の原作です。
退会済
2020年06月04日 21:11
こんばんは♪ 大丈夫です! 「エタったらさびしいな」という思いはありますが、それで作者さまに対してどうこう思うことは一切ありません!( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ ) そしてエタってもいいじゃないと励ましてくださるピストン様は優しい方だなあと思います。(万が一噛みつく人がいたら ( °▽°)=◯)`ν°) です) 本編最終行が説得力ありすぎてびっくりしました!

6月11日は活動報告で名前を出させてくださいね。とてもとてもさびしいですが、呪い……じゃなかったお祝いさせていただきます。後二回、全力の2500文字が楽しみで仕方ありません(*ˊᗜˋ*)/
エタ。

そういえば同人誌出身の漫画家が、商業でも「同人感覚で、描きたいものを描くと途端にやる気がなくなり音沙汰なくなる」って批判されていた気がします。だけど人気は絶大だったんですよね。高河ゆんさんという方なんですか。

賛否はあると思いますけど「これが!!このシーンが描きたくて!!」というあの勢いは憧れではあります。小説書いていると「特に書きたいわけではないけど必要だとは思う」みたいなシーンが出てくるんですが、それ結局言い訳みたいなものなので。
「それを書かなくても読者には不都合がないくらい、書きたいカッコいいシーンで埋め尽くそう」って、言い訳は全部消して自分の心の声に正直になる感じ。書きたくないものは1行だって書いちゃだめ、邪魔って。いつもいろんなエピソード思い出しながら気合い入れ直すんですが。

そういうふうに全力で駆け抜ける作風の「プロット作らない天才型」で有名な作家さんがいて。山形石雄さんという方なんですが、いま絶賛エタり中なんですけどそれでも作品は本当に素晴らしいし、いつかまた生きている限り書いてくれると信じているので……

ですよね。エタなんぼのもんじゃい∑(゜Д゜)

ってニコニコしながら読んでいたんですけど、
あと2回ですか_:(´ཀ`」 ∠):はわ〜辛い〜
三千
2020年06月04日 14:24
残り2回ですか。しょぼんですよ。

>真にエタるということは、個々の作品を完結させるさせないということではなく、作家であることをやめるということではないだろうか。

本文に書くようなことをだましだまし補足にさらあと書いてしまうピストンさん。

しょぼんです。( ´△`)

おやすみなさい。