だましだまし補足 何に出会い、何に出会わなかったのか
2020年 05月25日 (月) 04:28
こんばんはー。

この世で一番怖いのは、休みの日に職場から掛かってくる電話ね、と思いながら突然の呼び出しに応えて家を出る私です。

間に合った! いやー、自転車操業。
ちと、皆さんのを読んだりコメントしたりできてなくて申し訳ない。あ、腰はかなり良くなりました。
今回の話は好き嫌い。或いは言葉の受け取り方。
もうこればっかりはねえ。しょうがないじゃないって感じよねえ。
ということで補足スタートです。


まずはミステリとミステリー。本当に単なる感覚の問題。
最後の音を伸ばす表記の“ー”って昔はあんまり使われてないよねえ。紙が不足して高価だったからだろうか。
スターをスタアって書いたりもあるよね。ミステリィって書いたりも。いつから完全に“ー”になっていったんだろうか。私が子供の時は既に“ー”だった。

私の文章読んでいて、もう1つ気になるだろうと思うのが“観る”よね。一応作品を観賞するときに“観る”で単に目に入るのを“見る”にしてるんだけど、これにこだわりは全く無いの。たまたま最初にカッコつけて“観る”を使ったから後から変えられなくなっただけ。ちくしょう面倒だから全部“見る”にしとけば良かったぜえ、と思いながら“観る”って書いている。この連載が終わればそのうちしれっと“見る”に統一する予定。

そもそも脚本を書かなくなった20代後半から昨年のなろう投稿まで、文章書くことなんてほとんど無かったもの。仕事でも長い文章なんて書かないしねえ。手紙も書くことないし。


続いては“生きざま”について。もともとは“死にざま”から派生した言葉とされている。で、古い辞書には載ってない。載ってからも“ざま”をどう捉えるかで広辞苑と新明解で見解が違ってたり、広辞苑で版によって意味も変わってきたり。まあ、私は言葉のその辺はこだわりない人間。

ただ、これは何の証拠もない私の印象なんだけど、生きざまを肯定的に使うのをここまで一般的にしたのは矢沢永吉さんの影響だと思う。つまり70年代。
で、私は矢沢永吉さんよく知らないから直接影響も受けないし、時代的にも微妙だし、“生きざま”嫌いの人たちの影響を先に受けたんだろうなあ、と自己分析。
これ一次ソースがはっきりしないから、私は話半分で聞いてるんだけれど、司馬遼太郎さんは“生きざま”って言葉を「金を積まれても使いたくない言葉」と言っていたなんてエピソードをたまに見る。もし本当の話だったら皮肉だよねえ。今や司馬遼太郎作品は男の生きざまを描いた作品って紹介されるのが普通だものねえ。

元々「男心と秋の空」だったのが今ではすっかり「女心」のほうがポピュラーだったり、男女の区別無かった“童貞”が男だけを示すようになったり(というか、童貞にカトリックの修道女という意味があるなんて、辞書でエロい言葉を引いて遊ばない限り、知る機会がないよねえ)、言葉というのは日々移り変わっていくんだなぁと。

なんか本文と話ズレたか?
いつものことか。

曲名をタイトルに引用するやつ。
ちなみに本文で書いたアニメの1話のサブタイトルが「リヴ・フォーエヴァー」ね。
クイーンじゃなくて、オアシスから。
いや、別にいいよねえ。ダサくないよねえ。
非は私にあるよねえ。
このアニメの脚本家さんは私と同じ世代。
前にも別のアニメでロック、ポップスの曲名を使って私をダセエと悶えさせていた。
同族嫌悪って奴かも知れないなあ。

ジャズのスタンダードから付けるのも多いよね。
これも「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」とか付けられるとダセエと思うんだけど、私って昔は自分が書いたものに「降っても晴れても」とか「私の青空」とか付けていた。人の事はいえない。

私は、ら抜き言葉は会話するときなんかは気にならない。歌とかインタビューとか、小説の文章だと違和感感じるが、まあしゃーないとスルーする。
全然からの肯定は、それこそ全然オッケーよ。

長文タイトルはミステリの「〇〇殺人事件」と同じだと思っている。つまりこの作品はテンプレ系作品ですよー、と読者に知らせる役割があると。読者は安心して読むことができる。
そして長文にもセンスというものがある。日間ランキングの長文タイトルたちと年間ランキングの長文タイトルとではクオリティが違う。2行くらいでセンスをみせられない人は、長くするしかないからね。後からになるほど長くなるしかない。

文章の中にステータスなんて、と拒絶反応をみせる人がいるが、私はミステリの犯行現場地図とか見てきたので特に問題がない。ちなみにステータスは読み飛ばす。大丈夫、ちゃんとした作者さんは前後に地の文で、ステータスの見るべきポイントを説明してくれる。

言葉について。
言霊というものがあるが、やっぱり人が音にして、文字にして、初めて生まれるんじゃないかなと思う。単に言葉そのものにあるとは、私には思えない。言葉そのものにあるなら、もうちょっとちゃんと通じたっていいんじゃない?

と、また長文書いちまったぜ。すまねえ。
果たして残り5回は間に合うのか?

では、おやすみなさいー。
コメント全8件
コメントの書き込みはログインが必要です。
ピストン
2020年05月26日 02:47
つこさん。どうもー。

そしてここに、一番この連載の最終回に関わってくるようなコメントをする人が。
とりあえず今回、真っ向返信するのは避けて逃げるのさ。
次回はお気楽ご飯回の予定だし。

ちな、そちらでやってたバトン、物語で私が好きな場面は相手への呼び名が変わる場面ね。特に最初付けてなかった敬称がついたりするのが最高。
ずっと呼び捨てにしてたビートたけしさんが最後でメリークリスマス、ミスターロレンスと言うパターンよ。

と関係ない話に逃げて今回はコメントありがとうー。
またー。
ピストン
2020年05月26日 02:28
マヒロさん、こんばんはー。

また、返信するのに体力を使うコメントを。
そして自分の活動報告でここでのやりとりの続きを書く自由人め。

うーん、なんだろう。
例えば絶対音感ってあるじゃないですか。街にでて並んで立って同じ音を聞いていても、絶対音感持ちの人と持ってない人とでは違う世界だと思うんです。
視力もね。アフリカの人なんかの凄い視力の人と、日本人の視力とでは、世界が違うと思うんです。

会話とか言葉とかも同じで、そもそも世界が違う人たちが居るんじゃないかなあ。同じ行為に見えて同じ行為ではない。ネットなんかではまさに、同じ土俵に違う言葉を使う人がのっちゃうから悲劇的な食い違いがでてくる。

SNSに関しては独り言の感覚もあるかなと。やっぱり根っこの部分で繋がりを感じてなくて、画面の向こうは別の場所だと思う部分があるんじゃないだろか。
あと数の暴力もあるよねえ。中傷側は対象と一対一の関係だけれど、著名人からしたら一度に無数の悪意と向き合うわけだしねえ。

そしてマヒロさんも、この連載の着地点に関わってくるようなことを。とりあえずスルーして逃げます。

では、コメントありがとうございますー。またー。
ピストン
2020年05月26日 01:41
三千さん、こんばんはー。

もうね、職場からに限らず電話が怖いよね。職場からでも知人からでも、普通のことならLINEとかメールで来るものね。電話の時点でトラブルの予感しかしない。

タイトルはねえ。
読み専の私が言うことでもないのだけれど、あとこれはこの連載の最終着地点に関わってきちゃうんだけど、私はどれだけそこに思いを乗せられるかだと思うのよ。言霊に出来るかといいかえても良い。

一応前回の武者小路さんの回は、作法とかテクニックの、更に上にあるものがあるんじゃなかろうか回、今回のは、それでも言葉とは、あくまで受け手によって形になるんじゃないか回。
最終回はネタバレすれば、それでも人は言葉を発するのです回。

テクニックを学ぶもよし、端的に核となるワードを掘り下げるもよし、良いタイトルをつけるのに必要なのは誰かに届けたいという思いの深さなんだと思うのです。
と、普段5秒でタイトルをつける読み専が勝手なことを言ってみる。

では、コメントありがとうねー。またー。
つこさん。
2020年05月25日 19:05
>言霊というものがあるが、やっぱり人が音にして、文字にして、初めて生まれるんじゃないかなと思う。単に言葉そのものにあるとは、私には思えない。言葉そのものにあるなら、もうちょっとちゃんと通じたっていいんじゃない?

わかる(わかる)

でもちゃんと通じないからこそ、わたしらみたいな言葉での表現者が現れるんだろうな、とおもってる
言霊。言霊……音にしたり文字にしたり。う〜ん。

たしかに、言葉そのものに力があるというより、
ひとがある言葉を選んで、配列したときにはじめてそのひとの意思が宿るものだから、というかんじですかね。「違う言葉だったら伝わったかもしれない」けど、「その言葉を選んでしまった時点で誤解が入り込む余地が生まれて、伝わらなくて、こじれて」はときどきあるかなと。

わたしは普段そういうの、「言葉を選ぶ直前、言葉という不自由なものに閉じ込める前のそのひとの本当の考え」みたいなものを追いかけるつもりで相手の話を聞くし文章も読むんですけど(行間が気になるタイプ)、稀に、
この人全然ひとの話には耳傾けないし(こちらと理解し合うつもりなく言いたいことを言いたいだけ)、
自分は悪くないという地点から譲らない(対話のクローズが「自分の勝利」前提。対話相手を屈服させたいだけ)ひとにあたると、コストかけても仕方ないなって気が遠くなっちゃいますね……例え本人の中ではその対話の先に深い理解があるとしても、その手前で終わっちゃうというか。
熱血教師と、キョトンとしている生徒みたいな話です。例えどんな優れた理想があろうとも、自分だけ熱くなっては伝わらないのですよー。冷静と情熱の間にっ。

私はさておき、著名人にクソリプ送って結果的に卑小な人間性を晒している(と、周囲からみなされる)人、いったい本人の中で自分はどういう位置づけなんだろう……と、最近のsns誹謗中傷ムーヴメント見て思ったりしてました(あ、これ突き詰めても楽しい話題ではないですね。すみません)snsって言葉の集合体ですし。

言葉って伝わらないですよね、ほんと。「伝わる」前提だと事故るから「伝わらないからこそ細心の注意を」「ネガティブな言葉には自分の想定以上の敵意や悪意が宿る」だなってつくづく思っています……。
普段「言葉」を使ってますけど、ほんと怖いですよね、言葉。
書く上では、怖くない、希望みたいなものを必死に追いかけているんですけどねーっ

はい、ピストンさんお忙しいときにすみません。
お大事になさってくださいー。
三千
2020年05月25日 12:32
おはよございます。

>この世で一番怖いのは、休みの日に職場から掛かってくる電話

いやこれは怖い。私の場合、出勤の催促ではなくミスった時の確認ですから、泣きながら職場へ駆けつけるを何度か。。。恐怖の以外のなにものでもない。

ピストンさんの考察で、許せる範囲というものを細かく分析していくと、面白いことになりそうですね。皆さん、それぞれの許容範囲がある。ら抜き言葉は私も気になりますけど、本や喋りはOK、でも書類や資料は直してしまいます。全然オッケーも最初は気になったんですけど。でも自分も今は使ってますから。全然大丈夫。(^O^)
長文タイトルについては、色々勉強させていただきました。わかりやすく、内容を匂わせ、興味を持ってもらうのが大切なんですね。色々なテクニックがあるようです。キーワードとかの設定も、きっと良さげなのがあるんでしょうね。交流のあるユーザーさまが、タイトルを考える時に、連想ゲームのようにして100個ほど用意した中から選んで組み合わせると教えてくださいました。すごいなあと思いました。
腰はもう大丈夫とのこと。それでもご無理のないように。腰ベルト会社の者ではありませんが、今度やっちゃった時にはご検討ください。では。(^∇^)


ピストン
2020年05月25日 07:57
ねぎさん、おはよー。

こちらこそ、ごめんねー。このところ皆さんのが読めてないのよー。ねぎさんは自己評価低めだからなあ。
この連載が終わったら読むー。

頼ってもらうのは嬉しいけれど、私は本当に偏った知識の、どちらかというと物を知らない男よ。

タイトルに限らず結局は自分が培ってきたセンスだと思うから、自分がしっくりくるのが一番じゃないかしら。今日の異世界恋愛トップのタイトルは「優しい嘘」4文字なんだから、長文じゃなきゃダメってものでもないと思うの。もちろん長文だとダメってもんでもない。もっと原点回帰して自分の好きだった作品のタイトルを思い出してもいいんじゃないかしら、と読み専が勝手なことを言ってみる。

司馬さんはエッセイもインタビューも多すぎて、調べようがないのよねえ。
ああ、また過大評価を!
私はそんな語源調べたりする人じゃないのよー。
言葉は変わっていくものだと思うから、言葉の総数が減ることは憂いても、意味や使い方が変わることは問題ないと思うタイプなの。
生きざまは本当に私が子供の頃は嫌いな人が多かった。10年遅く生まれていたら全く違うんじゃないかなあ。

では、コメントありがとう!
またねー。身体には気をつけてねー。
退会済
2020年05月25日 06:46
おはようございます! まずすみません! あれだけ資料を紹介してもらった作品が過去最低新記録を更新してしまいました! ここまで来るといっそ清々しいくらいのひどい出来です! でもへこたれずに今度は楽しく軽く読めるものを書きますので、また何かあったら頼らせていただいてもいいですか? 

タイトルの付け方を考えなければなあと思っていましたが、年間ランキングを見ればよかったんですね。悩んでいたのでヒントをいただきました(*´▽`*) 

司馬遼太郎が「生きざま嫌い」は私もたまに見かけますが、出典がわからないですよね。他にも苦手な作家が多いようです。ピストン様のように言葉の語源までしっかり読みこむ方ほどあまり好きではない印象を持ちます(*>∀<*)