だましだまし補足 西へ!
2020年 05月18日 (月) 04:20
こんばんはー。

東京ドームに行った時は回転扉ではなく、普通の扉を通って、空気圧の違いから生まれる強風に吹き飛ばされるのが大好きな私です。

やはりこの数ヶ月のコロナ騒動、精神的にはともかく身体的には疲れていたのか先週腰をギクッとやってしまった私。仕事中は動けるのですが家に帰れば寝返りうつのも痛い、トイレ行きたいけど動きたくないと布団の中で葛藤する週末を過ごしておりました。
しかし湿布薬を貼って暫くの間の、じわーと効いてる感じは気持ちいいっすよねー。


さて今回の本文は西部劇。
当然、補足では私の好きな西部劇の話。
とはいえ、西部劇ファンと言えるほどは観ていないんですが。
この連載で映画の話をするのも最後かもしれませんから、久しぶりにベスト10とかやりましょうかね。


10位 三人の名付親 (1948年)

西部劇といえば巨匠ジョン・フォード監督。「駅馬車」「荒野の決闘」「黄色いリボン」等々の名作を残したわけですが、白状すると私はそこまで面白い!と思ったことがなかったり。
西部劇以外の「怒りの葡萄」「我が谷は緑なりき」なんかは大好きで何度も観ているのですが。
西部劇で一番好きなのは、これかなあ。

9位 昼下がりの決斗 (1962年)

レンタルビデオもない時代、B級西部劇を代表するスター、ランドルフ・スコットを観たいと思っても機会がなかった。初めて観たのがこの作品。ランドルフ・スコットの引退作。もう一人のB級西部劇スター、ジョエル・マクリーも観られたお得品。映画は酷いが、初めて観る歳とった二人がいい感じだったので嬉しかった。

8位 荒野の七人 (1960年)

この作品が特別好きな訳では無いが、ジョン・スタージェス監督から一本入れておきたかった。そうなると「OK牧場の決斗」か、この作品か。
「七人の侍」は意識しないで観るとよい。

7位 ワーロック (1959年)

以前何かの回で触れたハリウッドの赤狩り。西部劇には明らかに赤狩りの影響下生まれた、正義とは何かを問うような作品が幾つかある。「真昼の決闘」と並んでこの作品は筆頭格。

6位 夕陽のガンマン (1966年)

イタリアで製作された西部劇、いわゆるマカロニウエスタンから一本。ぶっちゃけストーリーが分かりにくいので「荒野の用心棒」の方が面白いのだが、西部劇というのは役者がカッコ良ければ、それでいいのだ。その点でイーストウッドにプラスしてリー・ヴァン・クリーフが観られるこちらを選ぶ。

5位 シェーン (1953年)

名作から一本。西部劇は詩情だよねえ。
しかし53年のこの作品で、人殺しのガンマンは去っていくしかないのだから、西部劇というのはそもそも時代と共に滅びゆく者への挽歌だったのかも。ジャンルそのものも消えゆくのは当然の流れだったのかねえ。

4位 シルバラード (1985年)

80年代以降の作品から一本。といっても近年の西部劇をほとんど観ていない。この作品は前の日に「ファンダンゴ」という映画を観てケビン・コスナーを気に入ったので、次の日観に行ったもの。
コナンでシュワちゃんを、アウトサイダーでトム・クルーズを売れないと判断した目が節穴な私にとって、初めてこいつは売れると思って売れたスターがケビン・コスナー。

3位 オレゴン魂 (1975年)

今回本文で書いた70年代西部劇からはこの作品。
何度も言うが西部劇とは役者がカッコ良ければそれでいい。「勇気ある追跡」の続編であるこの作品、たいした話ではないが老いたジョン・ウェインとキャサリン・ヘップバーンの名優二人を観ていればそれだけで楽しい。

2位 リオ・ブラボー (1959年)

10位3位に続いてジョン・ウェイン主演作。ということは私にとって西部劇はジョン・ウェインなんだろうか。実は西部劇マニアな人たちのエッセイなんて読むと、意外なくらいジョン・ウェイン人気ない。私みたいなミーハー西部劇好きにはジョン・ウェインがちょうどいい。
ハワード・ホークス監督とのコンビ作はどれも好き。憧れの監督さんの一人だねえ。
同じコンビに「エル・ドラド」というリメイクかと思うくらい「リオ・ブラボー」と似た作品があるが、どちらも面白い。

1位 「大いなる西部」 (1958年)

私の憧れの監督さんウィリアム・ワイラー。そんな監督の一番好き(ローマの休日より好き!)な作品。166分の長丁場に私の好き!が詰め込まれている。
とはいえ実際身近にこの作品の主人公が居たらイラッとするであろう私。能ある鷹は爪を隠さないでよ! 能のない人間が困るのよ!
でも物語の主人公としてはカッコいい。真夜中に人知れず暴れ馬を乗りこなしてみせるとか最高である。
この作品のヒロインを演じたのがジーン・シモンズ様。私の大好きな美人さんなんだが、私の世代、ジーン・シモンズというとキッスのボーカルのおっさんになってしまう。多分一度も説明なしに話が通じたことがない。悲しい。


という西部劇10本。
2000年以降のはほとんど観ていないが、観たなかでは「3時10分、決断のとき」かな。元の作品より面白く観た。

ところで、この「3時10分、決断のとき」の原作がエルモア・レナードの未訳小説らしい。ここで気づいた。私って今まで書いてきたものの中でエルモア・レナードの名前を出してないのでは!なんてことでしょう!
「ラブラバ」「グリッツ」「スプリット・イメージ」等々、レナードは最強なので、海外犯罪小説に興味のある人は是非とも。カッコいいよ!
(追記。これ書いた後に読んだレナードの「オンブレ」にこの原作短編入ってた)

と、なかなかの長文になったところで、ここまで。
では、皆さん腰には気をつけてー。おやすみなさい。
コメント全14件
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ピストン
2020年05月19日 08:20
ねぎさん、おはよー。
(私はもうすぐ寝るけれど)

そして、真面目すぎ!
こんなのに遅いとかないわよー。いつでもどうぞー。
腰は大丈夫。今日はひたすら寝てるから!
キットカットありがと。ねぎさんこそ身体には気をつけてね。

これこれ、ねぎさんや。女性の冷たい視線を楽しめるというのは、男子にとって子供から大人になるというのと同義といっても良い、重要なことなんじゃよ。

文化はねえ。私らどうしても自分が生きてきた時代にあったものを基準にしてしまうけれど、例えば映画がトーキーになって100年たってない。その前には活弁さんという職業があった訳だしねえ。彼らは映画「モロッコ」の大ヒットで失業を悟ったって言うし。
形はこの先も変わっていくだろうけれど、人が物語を欲するというのは不変だと思うからね。人が居る限り文化はそこにあるわよ。

なんてたまにカッコつけたことを書いて、後で削除したくなる私であります。

では、ねぎさんも連載頑張ってねー。もう書き上げてるみたいではありますが。
じゃあ、またねー。
退会済
2020年05月19日 07:10
すみません! 遅くなりました!

>今の私なら、女子の冷たい視線とか、逆に楽しめるんですが。

>文化はダメージ受けてますし、今、そこで働く人々には悲劇でしかないけれど、こういう時こそ新しい文化は生まれるとも思います。

他の方のコメントでしかも前回のも含めてにはなりますが、同じ人が書いたとは思えなくておかしかったです!(*>∀<*) 後半はとても素敵なことを言っておられるのに……(*´▽`*)

腰は大丈夫ですか? 三千さまの活動報告で鳩サブレーを……とあったので探してみましたが、三日前くらいに全部食べてしまいました。キットカットしかありませんが、お見舞い代わりに置いておきます! お大事にしてください~
ピストン
2020年05月19日 03:42
Kobitoさん、こんばんはー。

おお、Kobitoさんも腰痛持ちですか。みんな歳をとってきた、無理は禁物ってことでしょうか。

そしてKobitoさんのブレなさ。
「明日へ向って撃て!」はバッチリ西部劇ですよー。
あの作品もですが、多くの名作西部劇でガンマンは死んでいきますしね。
「大いなる西部」でも対立する二つの家は、最後同士討ちでそれぞれの家長が倒れて、新しい時代が来るというラストですし、西部劇というのは時代と共に滅ぶ男たちの物語なんでしょうな。
一方、ジョン・ウェインなんかは、そういう新時代の平和な社会を作ったのも、出来た社会を守っているのも最前線で銃を持つ者たちなんだという主張でしょうか。
憲法9条をどうするのか、という問題をそろそろ真っ向から考えないといけない私にも、他人事ではない問題なんでしょうが。

と少し真面目になった後ですが、ジーン・シモンズですよ!
本当に美人な女優さんなんですよ!
なのに、あのおっさんのせいで!
まあ、偉大なおっさんですからねー。運が悪かった。

文化はダメージ受けてますし、今、そこで働く人々には悲劇でしかないけれど、こういう時こそ新しい文化は生まれるとも思います。

ではコメントありがとうございました!
ピストン
2020年05月19日 02:43
漉緒さん、どうもー。

大丈夫ですー。火曜日休みなんで、1日寝てますー。
もう歳ですな。無理はできません。
でも漉緒さんが書くと(汗)すら、エロく見えるのは気のせい?
あれですよ、別にエロことしてて腰を痛めたわけじゃないですよ!
ピストン
2020年05月19日 02:32
つこさん。こんばんはー。

そうねえ。やはり疲れてたのねえ。世の中がゆるんで来たので、私も少しホッとしちゃったのかしら。

確実にマシにはなって来ているので大丈夫よ。
そちらも在宅は在宅でしんどそうだから、お気をつけて。もう出勤してんのかな。

全然関係ない話なんだけど、ステキブンゲイに行くとつこさん。の感想エッセイ、いつも人気ランキングの上の方に居るんだけど、あのサイトの人気ランキングって何で決まっているの? ログインすると評価とかできるの?
すぐ知りたいわけでもないので、次に私に何か書くときにでも、教えておくれ。

ではー。
ピストン
2020年05月19日 02:20
茂木さん、こんばんはー。

というか、茂木さんこそ大丈夫ですか!
首はキツイですよー。腰より大変。
って茂木さん腰痛も持ってるんですか!
茂木さんは仕事出来そうださら、頼られるんでしょうが、これからは身体も労って下さいねー。

インディアンの存在こそが、西部劇が衰退した理由のひとつでしょうねえ。逆に50年代くらいまで、あんな普通に彼らを悪役として描けてきたアメリカ社会ってのも異常ですけど。
70年代以降、悪を個人の犯罪者に投影した刑事ものや、悪の軍団をいちから作れるSFやファンタジーが増えていくのも、そういうことでしょう。

ではコメントありがとうございました!
お互いに身体を休めてのんびり行きましょう。
ピストン
2020年05月19日 02:04
Gyo¥0-さん、どうもー。

火曜日休みなんで、この連載でも書きながらゆっくりしますー。

大いなる西部、私もあえて上映時間を書いたように、やはり長い。でもそこも含めて好き。
リオ・ブラボーは素直に面白い。

ジョン・ウェインはねえ。赤狩りの時なんかでも悪役イメージが。ベトナムの時もあえて「グリーンベレー」とか作っちゃうし。
あと、日本で西部劇エッセイなんか出版できる昭和の文化人の皆さんは、主人公に「滅びの美学」「哀愁」みたいな者を求めたがる傾向がある(これは時代劇なんかでも感じる)。そうなるとジョン・ウェインよりゲイリー・クーパーになってしまう。

でも、ジョン・ウェインがライフル持った時の、絶対的な安心感は、ヒーローそのものよねえ。

では、コメントどうもでしたー。
ピストン
2020年05月19日 01:45
三千さん、こんばんはー。

今回のは完全にギックリ行ったわけではないので、大丈夫ですー。ただ以前からコルセットには興味はある。良さそうよねー。

ダーティハリー1作目は傑作よね。今観ても面白い。
あれは西部劇にトドメをさした1本だろうねえ。
同じイーストウッド、ドン・シーゲル監督のコンビがダーティハリーの少し前に撮った映画に「マンハッタン無宿」という刑事ものがあって、それが西部劇から刑事アクションへの過渡期、橋渡しの作品となっている。

今回のベストテン、5位のシェーンから上は三千さんにも楽しめるんじゃないかしら(多分)。今さら必見のものでもないけれど、テレビででもやってたら御覧あれー。

では、またねー。
Kobito
2020年05月18日 22:37
ぎっくり腰は、急に来て、長く続くからやっかいですよね。
私もこの頃、時々やるようになりました。
若い頃は、ちっともならないのが不思議です。

西部劇には、自分や家族の身は銃で守るという、アメリカ人の考え方が込められていますよね。

今でも、西部では、牧場関係者ではなくとも、テンガロンハットをかぶってブーツをはいたこわもての人が普通にいます。

でも、私はそういうガンマンを美化するだけの映画より、そこから生じる悲劇をきちんと込めた作品が好きですね。

ジーン・シモンズと言えば、舌を長く伸ばした白黒メイクの顔しか思い浮かびません。^^;

「明日に向かって撃て」も、西部劇に入るのかな。

今日のニュースで、4月の映画興収96.3%減という記事が出ていましたが、コロナの影響で色んな文化がダメージを受けているのを、ひしひしと感じます。
漉緒
2020年05月18日 18:17
あらあら(汗)お大事になさって下さいね!
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