だましだまし補足 文学賞のこと
2020年 04月06日 (月) 05:02
こんばんは。だましだまし補足でございます。

今回もあっさり行きます。何故なら飯を食べながら寝落ちして、既に4時を過ぎているため。
私、憑かれているのです。間違えた、疲れているのです。
自粛で精神的に、ではなく単純に物理的に労働量が増えておりまして、本当は笑顔でいこう企画、もう一本書きたかったんだが、無理だなあ、これは。

さて、今回の本文は文学賞の話。
最新の直木賞受賞作が川越宗一さんの「熱源」です。
私は未読ですし、川越さん自体を読んだことがないのですが、評判をきくかぎり良い作家さん、良い作品みたい。
いやー、なんか最近の直木賞はちゃんとしてて、つまんないー!と、逆に寂しい気分。
今でもストライクゾーンの非常に狭い人、林真理子さんは選考委員にいらっしゃいますが、私が直木賞を嫌いだった頃の人は林さん一人になってしまいましたねえ。そうなると直木賞自体に今一つ関心がなくなってしまいましたから、好きの反対は無関心、というのは真理なんでしょう。

ところで、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ダブルクラウン。
あれはなんでしょうねえ。海外の賞でこんなにお馴染みな賞ってのも、他のジャンルにはないですもの。
ミステリだとアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)、英国推理作家協会賞(ゴールドタガー賞)、お馴染みですけど両方とってもダブルクラウンとは言いませんしねえ。ちなみにディック・フランシスの「利腕」なんか両方とってますのよ。皆さんディック・フランシス読んでね。

昔の私はハヤカワ文庫の表紙にヒューゴー賞、ネビュラ賞と書いてあるとテンション上がって手にとってましたが、今の若い人はどうなんだろうか。そもそも昔も他の人はどうだったんだろうか。80年代ってサイバーパンクの時代のように思われがちで、それは間違ってはないけれど、私の記憶では本屋のSF文庫の棚に平積みされていたのは、ラリイ・ニーブンとかフレデリック・ポールとか、デイヴィッド・ブリンにジェイムズ・P・ホーガンとかあの辺の人達なイメージ。
あと、ロジャー・ゼラズニイとかマイクル・ムアコックとかサイエンス・ファンタジーな人達。ああ、というかSF文庫の棚自体が広かったのか。

今回知りましたが、私は90年代以降、あんまりSF読んでないんですが、それでも知ってるグレッグ・イーガンとかダン・シモンズとかロバート・J・ソウヤーとかダブルクラウンとってないんですねー。「ハイペリオン」とかダブルクラウンだと思ってました。マイケル・シェイボンのトリプルクラウン作品「ユダヤ警官同盟」はエドガー賞でも最終候補に残っていて、とってたら歴史的だったんですけど。面白小説です。
うわー、久々? に人を置いていく雑談。

というか、もう5時!
一回、寝ちゃったからなー、ちゃんと寝れるか少し不安。今週後半は久々に連休あるし(潰れなければ)、そこまで頑張ろう!
ではー。
コメント全10件
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ピストン
2020年04月07日 02:43
つこさん。こんばんはー

キャー、ねぎさんにも書いたけれど、別に本当に読まなくてもいいのよ!
特に翻訳小説は日本の小説に比べて割高で、文庫でも平気で1000円越えてくるから、新刊本で読むのは辞めて!こっちの心臓に悪いから。
図書館が開いたら図書館か、せめてブックオフで100円で買って試しに読んでみて!
まあ、私が紹介した多くは、そもそも絶版で新刊書店に無さそうだけど。

そしてここから、人の作品の補足を自分の活動報告でする男、それが私。長いぞ!
だってベッケンバウアーの名言が反応イマイチなんて!相川くんのせいで!

フランツ・ベッケンバウアーというのは、サッカーの歴史でもトップ10人に入るくらいの名選手。ディフェンダーでリベロという役割を確立した選手だ。
しかし私が思うに、彼は「天才」では無い。サッカー史上ナンバーワンの「秀才」、秀才界ナンバーワンの秀才である。

1974年のワールドカップ、オランダ代表チームというのは、サッカーの歴史を変えた、今でも語り継がれるチームなんである。トータルフットボールという、それまで攻撃陣守備陣、役割が分かれていたものを、チームとして攻撃し、守る、現代のサッカーの形を示してみせたチームなのだ。
その中心にいたのが、やはりサッカー史上トップ10人に間違いなく入る選手、こちらは「天才」であるヨハン・クライフという選手。こちらは攻撃の選手である。

あの大会の主役はオランダ代表であり、クライフである。今でも話題になるのはオランダ代表であり、クライフである。人々に愛されサッカー選手に憧れられるのはオランダ代表であり、クライフである。
しかし勝ったのは、優勝したのは、記録に残るのは、西ドイツ代表であり、ベッケンバウアーである。
「強いものが勝つのではない、勝ったものが強いのだ」
華麗なる天才、革新的なる天才に対して不撓不屈の精神で、統率された組織で勝ってみせた男の自負がこもった名言なんである。

ちなみに後に西ドイツ代表の監督となってワールドカップの舞台に立つベッケンバウアーの前に、再びサッカー史上最高の「天才」が立ち塞がる。アルゼンチンのディエゴ・マラドーナである。86年、90年ワールドカップでの西ドイツとアルゼンチンの戦いこそ、個人対組織、天才対秀才、その最高峰である。

「強いものが勝つのではない、勝ったものが強いのだ」
持たざるものが、持つものと対峙する時の、それは心の拠り所ともなるような名言なのである。

以上!

うーん、私は何を書いているんだろうか。
私、疲れているのよ。じゃあね。
ピストン
2020年04月07日 01:49
銘尾さん、ようこそ!

あら、どちらがどちらかしら。
一般的なイメージでは直木賞(大衆小説)が新しく、芥川賞(文学)が古典なイメージでしょうか。
個人的には逆に芥川賞の方が新しいものを受け入れ、直木賞の方が古典的な感じがしてます。結局どっちだろう?

私も目が悪くなって、めっきり読書する量も減りました。集中できる時間が短くなってきましたね。

図書館は。私は図書館大好き人間なんで、閉まっているのツラいです。でも緊急事態宣言でるようですから、早くて5月以降ですよね。

では、コメントありがとうございました!
ピストン
2020年04月07日 01:38
三千さん、再び、どうもー。

アレよ、芥川龍之介=純文学、芥川賞=純文学と覚えればいいのよ。直木三十五が今ではホントに読まれないから分かりずらいのよね。昔は凄い流行作家さんだったんだけど。
ちなみに菊池寛と直木三十五が宮本武蔵名人(菊池寛)非名人(直木三十五)論争というのをやって、それへのアンサーとして吉川英治が書いたのが有名な「宮本武蔵」だったりする。昔の娯楽小説うんちくでした。

緊急事態宣言に伴った状況の変化で、休み潰れたー。
今のところ次にいつ休めるかわかんなくなったー。
まあ、精神的には若い頃はもっと無茶な経験もしているから余裕なんだけれど、やっぱり身体は歳をとったからねー。
人の話を聞いても工場、問屋、流通、小売、どこも現場は疲弊してきてるよねえ。三千さんも忙しそうだけど、なんとか踏ん張りましょう。無理はしないでね。
つこさん。
2020年04月06日 17:35
十代の頃SFアレルギーだったからまったくわからない

ディック・フランシスさがしてみる

ちなみにヒーローランクでピストンさんがわたしに薦めてくれた本、職場の近くの本屋にただのひとつもなくて笑った
銘尾 友朗
2020年04月06日 14:14
どっちがどっちだか忘れましたが、片方が『新しい物を受け入れていて』、もう片方が『古典的なものを大切にしている』と表現していたのを何処かで読みました。新聞だったかな?

ここ近年は読んでないですねー。一時期よんでましたが。紙の本の方が好きだけど、字が小さいと老眼がね……。(^^;

うーん、図書館再開しないかなぁ。無理そうだなぁ。
ピストン
2020年04月06日 08:13
ねぎさん、おはよー。
心配してくれて、ありがとう。多分大丈夫。
なんとなく既に感染し終わっている気もする。

キャー、本気にしないで。読まなくていいのよ!
私が単にディック・フランシスファンなだけだから。
執事祭り、頑張ってね。

そしてムアコック、私もエルリックサーガ途中で挫折した仲間! しかもけっこう早くに!

でも本当に私は偏ってるから、そこまで博識ではないのよ。知ってるフィールドだけで書いているから、ボロが出ないだけで、芥川賞なんて2、3作くらいしか読んでないと思う。

ではコメントありがとー。
三千
2020年04月06日 08:03
ありゃーそうなんですね。完全に反対のイメージを持っていました。
歴代の受賞作、読んでないからこうなるんですねえ。改めなければ。
教えてくださって、ありがとうございます。おやすみなさーーーい。)^o^(
ピストン
2020年04月06日 07:54
三千さん、おはよー。
返信しちゃいますよー。
三千さんこそ、大丈夫?
今日はゆっくり休んでねー。

芥川賞直木賞は、芥川賞が純文学、直木賞が大衆小説に与えらる賞なんです。芥川はご存知、芥川龍之介の芥川ね。直木は直木三十五という作家さんの直木なの。直木三十五は「南国太平記」なんていう作品で有名な昔の人気作家さん。文藝春秋社を作った菊池寛さんが亡くなった友人を惜しんでそれぞれ作った賞なんですよ。

海外の賞は本当に偏ったジャンルの話だから、三千さんなんかには、むしろノーベル文学賞受賞作家とか、ピュリッツァー賞とか、カーネギー賞とかがオススメかも。以前三千さんが読んでくれたアン・タイラーなんかはピュリッツァー賞をとっている。

ではコメントありがとー。おやすみなさい。
退会済
2020年04月06日 07:50
おはようございます! 東京在住でお忙しいとのことでとても心配です。時間があれば、お風呂にゆっくりつかって身体を大事にされてくださいね。

ディック・フランシスは、ヒーローランキングで一位にあげておられた作品の作家さんなので気になっていました! 執事祭りが終わったら読みます! (教えていただいた「ダウントン・アビー」の一話を見てみたら、大変勉強になりました。少しずつ続きを見ていこうと思っています♪ 『黒執事』もたぶん作中の10倍くらいの資料を読んでいそうな漫画家さんなのに、情報の取捨選択が絶妙で物語も面白いです)

ほとんどわからずに「ピストン様いつもながらとんでもない博識だなあ」と思っています! なんとかフレデリック・ポールとムアコックだけ読んでいました。途中で力尽きてしまいましたが、一時期エルリックサーガシリーズにはまっていました……!
三千
2020年04月06日 07:38
ピストンさん、おはよございます。

疲れてますね。私も今日はほとんど寝てません。疲れすぎると逆に眠れなくなっちゃって。今日ようやく休みです。早く日常戻って欲しいです。涙
ところで、直木賞「熱源」と芥川賞「背高泡立草」、読んでいないんですけど、今回の受賞作品、それぞれの賞が反対のイメージを持ってしまいました。なぜなら直木賞の熱源が本屋大賞の候補に入っているからです。より大衆的な作品が芥川賞のように思っていたのですが、私が持っていたイメージが違っているのかもしれません。私も適当だなあ。(^。^)
海外の賞について教えてくださってありがとうございます。お疲れでしょうから、返信は不要です。お休みまで乗り切ってくださいね〜。(^。^)