今さらヒロインランキングの補足を書いてみる
2020年 02月07日 (金) 13:21
どうもこんにちはー。
2日続けての活動報告、逆お気に入りしてくださっている方々、新着流してごめんなさい。

私が初めて投稿した文章に「ヒロインランキング」ってのがあるんですが、今でもたまに読んでもらえたりしまして。
その中でも感想などで反応いただけるのが、ゆうきまさみさんの漫画「機動警察パトレイバー」の泉野明ちゃん。
ただ、皆さんにとってのパトレイバーはやっぱりアニメ、特に劇場版2作目の印象が強い様なんで。まあ、わかります。面白いですものね。
でも私にとってのパトレイバーは漫画、その辺は私の思い入れなんですが、ちょっと説明させてもらおうかなと。感想欄でやるには長文になりそうなんで、活動報告でと。
いつもの様に活動報告は名前や漢字間違いが増えると思いますがごめんなさい。

私がパトレイバーにはまった理由を話すには、それ以前の私が10代を過ごした80年代の空気みたいなものを説明する必要があります。しかも京都の端に住むただのガキんちょが感じていた空気ですから、それが世の中全体の話かは分かりません。
私はその空気を「80年代ユートピア主義」と呼んでいます。私がつくった言葉ではなくテレビで岡田としお(漢字わからない)さんが使っていたんですが、そのテレビだけで使っていたみたいで一般的な言葉ではないようです。

70年代前半、学生運動の時代が終わるとその反動もあって、時代の空気は“楽しいものが至上”といったものに変化していきました。その中で社会と切り離された、自分の好きなもの、好きな人だけでつくられた小さなコミュニティ、つまりはユートピアこそ至上という価値観が生まれていった気がします。

漫画でその空気が描かれ始めた初期作品が「マカロニほうれん荘」さらに一般的に広げたのが「うる星やつら」という印象です。
ゆうきまさみさんがパトレイバーの前に書いた「究極超人あーる」もそういう価値観の中にある作品だと思います。

そんな空気が変化してきたのが80年代半ば頃。この辺は前後関係記憶があやふやなんですが、やはり印象的だったのが「ハイスクール奇面組」のラスト、全てが夢だったというオチ。
アニメ版パトレイバーの押井守さんも既に「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」でユートピアの限界を示してますね。高橋留美子さんはあの映画を「押井さんのうる星やつら、原作とは別のもの」と言っているようです。

さて、80年代の後半。高校生活も終わりに近づき進路を考える私に大きな衝撃を与えた漫画の終わりかたが二つ。「湘南爆走族」のラストと「めぞん一刻」のラストです。片や高校でのやんちゃな生徒たち、片やあるアパートの住人たち。仲間内のユートピア物語と言っていいものでした。
「湘南爆走族」のラストでは主人公たちは高校を卒業して外へと旅立っていきます。「マカロニほうれん荘」のラストで留年を重ねに重ねた先輩たちが海外逃亡する姿と何と違うことか。それは80年代ユートピア主義の終わりを高らかに宣言する様でした。
一方でユートピア主義の女王とでも呼ぶべき高橋留美子さんの「めぞん一刻」ではラスト、結婚し子供も生まれた主人公たちはなんとモラトリアムの場である一刻館に帰ってくるのです。それは女王による力強い“一生ユートピアします宣言”に思えました。

ここで私は困ってしまいました。80年代、私がずっぽりと浸かっていた価値観は二つの道に別れてしまったのです。
京都を離れて上京することを選んだ私は心情的には湘爆派だったでしょうか。
そんな私の前に現れたのが、「機動警察パトレイバー」です。

あのユートピア物語あーるの作者です。埋め立て地に隔離された小隊です。ロボットマニアです。私はああ、ユートピア側の新作ね、と思って読み出したのです。
しかしパトレイバーは予想を外れた展開を見せ始めました。主人公たちは警察官として全うに成長していくのです。
ここにあるのは湘爆ラストのその先、社会の中で日々を頑張る職業人たちの物語。しかも彼らは元々はユートピアの住人なのですから。
同じく90年代の前半に社会に出た私にとって、泉野明さんというのは同士、大袈裟に言えば同志なのです。

既にビューティフルドリーマーにてユートピアを抜け出していた押井さんでなく、究極超人あーるのゆうきまさみさんが見せてくれた変化という点でも私にとって漫画版パトレイバーの印象は強いのです。

いやあ、また長文になった上に、それでもやっぱりわかりにくいか。
でもこんな感じで失礼します。読んでくれた人はありがとう。
では、さよならー。
コメント全16件
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ピストン
2020年02月08日 20:55
漉緒さんまで、どうもです。

Yujiさん所の感想欄の続きだったのが、このコメント数。びっくり。

かぼちゃワインに関しては何ですかねえ。女の子の方は母性ですよね。巨乳。男の子はツンデレ。
なんで受けたのか? 作者は宮崎美子がモデルって言ってますけどね、あのヒロイン。私のイメージでは河合奈保子。やっぱり大柄、巨乳は正義なんじゃなかろうか。

ネットが普及してからは、面倒くさいですよね。マカロニの作者がおかしくなってからなんて、今だと大炎上ですよね。こないだのヒロアカのネーミングの問題なんて見てると本当に嫌になる。

私、80年代は実写と小説の人だったんで、アニメは本当に観てないんです。漫画もそれほど読んでないんですが、漫画はほら、あの頃はみんな朝に買ってきた雑誌を授業中に読んで、放課後にはあちこちに捨てて帰ってたから。放課後残ってると読み放題だった。

アニメはエヴァンゲリオンがきっかけなんで、ガンダム、マクロス、イデオン、ボトムズ、サジタリウス等々ホントに観てないんです。リヴァイアスはリアルタイムで観てましたが。

思い出語りが出来る相手がいるのは、ありがたいですよ。コメントありがとうございました!
漉緒
2020年02月08日 20:08
お今晩は〜♪米欄含め色々と懐かしいです。

『The カボチャワイン』あの時代に恵体巨女の(当時としては)肉食系ヒロインと言うマニアック路線でヒットした理由は何だったんでしょうね〜?思い返せば、柳沢きみおの『月とスッポン』、吾妻ひでおの『ふたりと5人』、手塚治虫の『三つ目が通る』、永井豪の『イヤハヤ南友』など、「蚤の夫婦」な主人公とヒロインのストーリーには一定の需要があったんでしょうか。

 『マカロニほうれん荘』、『ドラ猫ロック』共に好きでしたね〜。…………あー、70年代、80年代の漫画やTVを知っていると今の時代の品行方正さに息が詰まる思いを感じますね〜、老害としては(苦笑)

『メガゾーン23』をご存知で無いのは意外でした。


90年代に入って、オタク界隈ですら「小さなユートピア」の幻想を信じる事が出来なくなって来て、ソレを象徴する作品が『エヴァンゲリオン』シリーズであったり、アニメ版『蝿の王』とも言われる『無限のリヴァイアス』であったのかなぁ、と。

取り留めの無い長文思い出語りになって仕舞いました。ごめんなさい。


 
ピストン
2020年02月08日 20:02
大原英一様、はじめまして!
コメントありがとうございます。

はじめましてと言っても、Kobitoさんの所の感想欄でよくニアミスしてますよね。はじめましてな気はあまりしない。

湘南爆走族のラストはねえ。本当にモラトリアムの終わりをあれほどきっちり描いた青春ものは、なかなか無いですよね。久しぶりに読みたいなあ。漫画喫茶行くかな。

今回はコメントくださって嬉しかったです。というかこの活動報告を読んでくださったのが驚きです。
ありがとうございました!

大原英一
2020年02月08日 14:24
はじめまして。湘爆が好きすぎてコメントしてしまいました。
卒業式でメンバー全員(江口以外)髪を落としますよね。マルにいたってはモヒカンを(笑)
やんちゃなコたちほどケジメみたいなものを大事にするのかもしれません。
モラトリアムの終わりを告げるような、せつないラストでしたね。
ピストン
2020年02月07日 20:57
あわさんまでコメントを。なんか申し訳ない。

ゆうきさんは根っこはオタクですしねえ。
パトレイバーにしてもやっぱりオタク臭さはあって。
ただそういう人がきっちり話を作るという魅力がパトレイバーや続くじゃじゃ馬にはあって。
青年誌行ってからは読んでなかったんですが、私も久しぶりに読んでみたくなりました。

あと、かぼちゃワインは別にそんなアレじゃないっすよ。名前忘れたけど男の子の方は元祖ツンデレ男子ッス。

でも、まず他のはどうでもいいから銀河英雄伝説読んでください。
あわ
2020年02月07日 20:38
年代的に見てておかしくないんだけど、ゆうきまさみはアウトオブ眼中(死語)してました。
銀英伝も読んでも観てもいないへそ曲がりなんすよー。初期の挿絵やキャラデザしていた道原かつみのことは大好きだったのに! 

チラッとこちらを拝見してから、ゆうきまさみねぇ、と思いつつTwitterチェックしてたら、フォローさんがゆうきまさみの『新九郎、奔る!』という応仁の乱あたりのお話を話題にしてました。
背景解説の文章が非常に多く、複雑怪奇なあの当時の事情をうまく表現されているそうな。

わたしは読まずにきた方ですけど、ゆうきまさみ、といえば繰り返し引き合いに出される人ですもんねー。やっぱ、キャッチーで展開がうまいんだろうなぁ。
情報が二方向から入ってきたことで、『新九郎、奔る!』も読みたいリストに入りました。

ゆうきまさみをリマインドしてくれてありがとうございます。
ピストン
2020年02月07日 19:13
Yujiさん、またまたどうもー。

おお、そんなアニメが。
80年代東京、史上最も平和な場所。凄い。
そう思わせる“空気”はあったんですよね。汚い所を見ないで過ごせちゃう余裕と。
そのせいでその後苦労してるんですけど。

私は読んでないんで確実ではないが、Gyo¥0-さんの言ってる事を解説すると(野暮)

細野不二彦さんというのは、ギャラリーフェイクなんかでお馴染みの漫画家さんですね。
細野さんの出世作がサンデーに載ってたガンモでして、これアニメにもなって80年代子供たちに大人気。
江川さんのタルルートくんもですが、80年代みんなドラえもんの二番煎じを狙っていたのです。
で、その細野さんがその後スピリッツだったかで連載してたのが、うにばーしてぃの方。
まあ、ゆうきさんや高橋さんと同じサンデー派閥の人なんですよ。
だから多分、あってるんですよね。言ってること。
私は読んでないんでなんとも言えないんですが。

では、どうもでしたー。
Yuji
2020年02月07日 18:39
そういえばメガゾーン23(80年代アニメ)はまさに80年代ユートピア作品だなあって思ったので再び来ました。

大規模戦争で地球が汚れて、人類は巨大宇宙船の中に再現された擬似80年代東京に暮らしてる、っていうSF。なんで80年代東京かというと、そこが人類史上最も平和だったから、らしい。

これもいつか見たいアニメでした……自分が生まれる前の作品はなかなか追えないです。

Gyo¥0-さんが言ってることさっぱりわからなくて笑いました。
ピストン
2020年02月07日 18:28
Gyo¥0-さん、どうもー。
この長文を読むとは。

パトレイバーはずっと出てる文庫版があって、サンデーコミックス版と愛蔵版は絶版だったんですが、新しい劇場版にあわせて今、新愛蔵版がでている途中です。欲しい!

世代。
う、うん。多分そんな感じ(謎)
ピストン
2020年02月07日 18:17
つこさん。や、お答えしよう。

テレビまんが、アニメが一般的になる前の名称としては一般的。まんが日本昔ばなし的な。

アニメ
アニメーションをアニメと略すのが、業界内で生まれたのが60年代。

70年代、一般に対しても使われだす。
78年、雑誌アニメージュ創刊。

80年代初め、一般的に定着。

90年代、つこさん。が知る。

という流れらしい。

70年代の終わりにヤマト劇場版からアニメのブームが起きたから、その時に新しい呼び名が必要になったんじゃないかな。
基本はウィキペディア先生に聞きましたー。
私も実はアニメみない子供だったのよ。
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