だましだまし補足 タイトルのこと その4
2020年 02月03日 (月) 04:43
皆さん、こんばんは。だましだまし補足の時間です。
今回の本文は洋楽、洋画の邦題について。タイトルのことその2ではカッコいい翻訳の話でしたが、今回は何故そんなタイトルにという話でした。
なので補足でも、その続きを。ただ私は高校の時に英語のテストで4点(100点満点で)をとった男なんで、あんまり信用せず軽く読み流して下さい。

まずは本文で出てきたタイトルから。
ジェフ・ベックの「ブロウ・バイ・ブロウ」は詳細な説明って意味らしい。「続・激突!カージャック」の原題はシュガーランド・エクスプレス。「すばらしきかな、人生」の原題はコラテラル・ビューティーらしい。確かに邦題付けたくなるのは分かる。ただその邦題のセンスがねえ。

そりゃ考えればプロっていっても、どんな職業どこの会社にだって仕事できる人できない人がいるはずで、まあしょうがないのかな。
それに逆のパターンでも「上を向いて歩こう」が「スキヤキ」にされるんだから、邦題だけが酷いわけでもないのだろう。

個人的に面白く思うのが、まるっきり変えたなんだこれな「ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」なんてのより、たった一言付け加えた「今夜はビートイット」の方がダサく感じるところ。
映画「The Iron Lady」は日本では「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」に。なんで涙足しちゃたかねえ。

近年の映画邦題で悪い意味で話題になったのが「ゼロ・グラビティ」で原題は「グラビティ」。無重力と重力だから、意味を反対にしてしまった訳だ。これよく映画製作サイドは許可したよねえ。

遂に公開前に変更されたのが「ドリーム」という映画。もともとの邦題ではサブタイトルがあって「ドリーム 私たちのアポロ計画」だったとか。映画ファンからクレームが殺到してサブタイトルが取られたらしい。何故そこまでクレームが寄せられたのか。
それは映画の中ではアポロ計画など一切描かれず、扱われたのはマーキュリー計画だったから。それは酷い。
担当宣伝マン曰く、日本人にはマーキュリー計画の馴染みがないから、アポロ計画の名前を使ったとのこと。いやいや。
原題は「Hidden Figures」だから、そもそもドリームが酷い。

最後にこれから公開の映画から、これちょっと酷い邦題だなぁと思うのが3月に日本で公開される「Little Women」の邦題。
「Little women」つまりオルコットの名作「若草物語」の映画化であります。邦題が「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」らしい。どっから出てきたストーリー・オブ・マイライフ!
これの厄介なのは「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」という舞台のミュージカルが全く別に存在しているところ。しかも昨年11月にも日本版が上演されている。非常に悪質な邦題だと思う。

個人的には変な邦題はむしろ大好物だ。「ハイスクールはダンステリア」とか「ウキウキ・ウエイク・ミー・アップ」とか。
セガールになんでもかんでも「沈黙」付けるのとか。

ただ、明らかに担当宣伝マンの常識のなさや理解不足から生まれたタイトルは、笑えなくて悲しさしか残らない。

と湿っぽく今回はおさらばなのだー。じゃあねー。
コメント全12件
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ピストン
2020年02月07日 17:56
Yujiさん、まさかこんな所にまで。
私の活動報告は雑談100%なんで申し訳ない。

輸出ものに限らず英語のタイトルってシンプルですよね。翻訳ミステリを見てるといつも感じます。

ストーリー・オブ・マイライフは酷いよねえ。
これまだ同名の舞台がなければ良いんだけど、去年、一昨年と日本で上演されたばかりで、今後の再演もあるだろうし。
みんなが知ってるか、誰も知らない舞台ならいいんだけど、ちょうど微妙なレベルの知名度ある舞台なんですよねえ。これは迷惑だろうと。

では、こんな所まで読んでくださってありがとう!
Yuji
2020年02月07日 17:19
>ジェフ・ベックの「ブロウ・バイ・ブロウ」
すきなアルバムなので反応してしまいました!

>「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
これはひどい!ひどくて『ふふっ』ってなってしまいました。そのまま若草物語、もしくはLittle Womenでいいのに……

「Heidi」→「アルプスの少女ハイジ」くらいならまだいいのですがね。

逆に日本語作品の海外輸出だと、タイトルがシンプルになることが多いんですかね。「千と千尋の神隠し」→「Sprited away」みたいな。
ピストン
2020年02月04日 01:50
あわさん、こんばんはー。

「慕情」「追憶」いいですねー。
「望郷」「哀愁」「旅情」漢字二文字最高!

カオスから情報を汲み取れない。実は幾つかの邦題はわざとそこ狙ってんのかなー、と思ったり。
最後の若草物語なんて、多分宣伝マンは若草物語の映画化だとわからない様に、なんか感動できそうな雰囲気だけをフワッと伝えたいのかと。
実体より雰囲気、なんとなくのイメージが重要というのが、ここしばらくの日本の宣伝方法だったのかもしれません。
では、どうもー。
ピストン
2020年02月04日 01:33
漉緒さん、どうもー。

「死霊の盆踊り」は書こうかどうか迷ったんです!
あと「バタリアン」と。

ホラーの分野、あるいは古典のB級映画の分野。
愛情持って日本で紹介しようという人たちがいて楽しい名邦題が多いです。
ピストン
2020年02月04日 01:28
三千さんー!行ってしまったか。

まあ下の二人はね、ネーミングセンスとかワードセンスとか、なろうでもトップクラスの二人なんで。
特にパンチラ・ウォーズとか書いてる人は、日曜日には日間総合ランキングでトップテンに入っていた(短編ではトップだった)人なんですけどね。ホント何書いてるんでしょう。
じゃあ、また来てねー。
ピストン
2020年02月04日 01:13
Gyo¥0-さん、どうも。

なんと、超能力学園Zに続編があったとは!
しかも原題見る限り正式な続編!
知らんかった!

学生時代、TSUTAYAでバイトしてましたけど、未公開なB級作品には面白いタイトルが多かった。
タイトル勝負だったんでしょうねえ。
なろう長文タイトル大喜利を越える真剣で熾烈なタイトル大喜利勝負が、そこにはありました。
ピストン
2020年02月04日 01:04
つこさん。のコメントをよんで今晩松屋でシュクメルリ鍋定食を食べてしまった訴訟。

私の負けかな。
あわ
2020年02月03日 19:56
邦題って突っ込みどころの余地がありすぎですよね。
わたしが好きだったのは、二文字時代のだったなぁ。慕情とか、追憶とか。想像の余地があって、ポスターやチラシのロゴも、なんかちょっと無骨なところが好感が持てました。

で、ポスター。前にとあるツイッタラーさんと語りあったんですよね。
その方曰く、最近のは情報過多だったりフォントが意味が測りかねる不統一だったりと、美意識に欠けているものが多くて、日本のものは一目で分かってしまうとのこと。
言われてみれば確かにそうで。

変な副題現象もそれの一端だな、と。
そういえば、どこかのデザイナーさんが、人はカオスから情報を汲み取れない、とおっしゃってました。

今って情弱とかいって、情報を自分で取りにいけない人が問題視されてますけど、情報多すぎるし、アップデートも速すぎる。これからは取捨選択の能力をもっともっと鍛えていかないと、置き去りにされる人になっちゃうんでしょうね。

終わりの見えている年代ならそれでいいんですが、お若い方には大変な時代ですよねぇ。(しみじみ)
漉緒
2020年02月03日 19:29
お今晩は〜♪
『死霊の盆踊り』は名邦題だと思います!www
三千
2020年02月03日 12:44
こんにちは。
……
……。
先のお二方のコメントが面白すぎて……
失礼しました。
すみません。
笑えてしまって。
コメントが……

引き返します。)^o^(
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