だましだまし補足 冬物語
2019年 12月26日 (木) 03:01
来年から「だましだましの毎日」更新時に活動報告にて補足を書こうかと考えている私。今回はその練習というか、お試し活動報告。

今回の冬物語の回、補足としては本文でスルーした私の好きな二人、北村薫さんと宮部みゆきさんの冬物語を。

北村さんの場合、そもそもデビュー作「空飛ぶ馬」からしてラストは空から雪が降ってくるシーンだ。〈それまでは、雪よ、私の髪を飾れ。〉キャー、素敵。
文字通り「冬のオペラ」というタイトルの作品もあり、以前時間もの回で書いた「リセット」もある。
一冊だけ北村さんの冬物語を選ぶとすれば直木賞を受賞した「鷺と雪」だろうか。日本の歴史に残るあの日の朝、東京は雪だったのだ。物語というのは終わった後も登場人物たちの人生は続いていて、私たち読者はその先の彼らの人生に想いを馳せずにはいられないのだが、この〈ベッキーさんと私〉三部作ほどその想いが強い作品もない。だからこの三部作は「街の灯」「玻璃の天」「鷺と雪」書かれた順に読むのが一番。

宮部作品にも冬物語は幾つもあるが、今パッと頭に浮かんだのは〈三島屋変調百物語〉シリーズ三作目「泣き童子」収録の「小雪舞う日の怪談語り」か。直前に収録の表題作が凄惨な物語であるだけに、このジェントルな怪異譚に心癒されるのは主人公ばかりではないだろう。

てな感じで補足を書こうかと思っているが、どーなんだろうこれ。たまに書いてリアルタイム公開にしようか。
コメント
コメントの書き込みはログインが必要です。