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病院での110数日間
 今年10月18日、不慮の事故で失明した一人の朝鮮人民軍軍人が視力を完全に取り戻して帰隊しました。
 名前はキム・チョルヒョク、19歳、故郷はカンウォン道パンギョ郡ヤンジマル里・・・
 ファンヘ北道総合病院のキム・ミョンウォルさんが担当医になったのは6月26日でした。
 軍人のキムさんに光明を与えることができるだろうか。
 キム・ミョンウォルさんはすぐ応えることができませんでした。
 当時のことを、キム・ミョンウォルさんは実に緊張した瞬間だったと言いました。
 それは、患者が軍人だから、また、その部隊の軍人みなが注視しているようで・・・
 10回以上のシミュレーション・オペ、数十回の病院全体のカンファレンスが行われました。
 6月28日、右の目の初の手術がありました。
 超緊張の中、90分間行われた人工水晶体の移植手術は成功裏に終わりました。
 1次手術から1、2ヶ月が過ぎて2次手術が可能だとの既存の慣例を破って、14日めに左の目の2次手術が行われ、成功しました。
 手術後、キム・ミョンウォルさんを始め病院の医師、看護士は数十日間も昼夜兼行で介護し、2000点以上の医薬品と強壮剤をこしらえて栄養状態を改善させました。
 病院の人だけでなく、赤の他人とも言える多くの人が毎日のように訪ねてきて、骨肉のように顧みました。
 病院で治療を受けた110数日間のことを軍人のキムさんは日記帳にこう書きました。
 「・・・キム・ミョンウォル先生を始め病院の人たちは私のために数十日間も夜を明かした。多くの人が私のことを案じてくれた。本当にいずこも私の故郷で皆が父母兄弟だった・・・」



 110数日間でキム・チョルヒョクさんは改めて痛感しました。
 生みの親のような熱い人間愛、空気のように自分を覆っている社会主義のこの国の熱い愛情を・・・