大学受験二次試験の話

 受験おつかれさまでした。

私は合格発表が心配で夜も眠れぬといった状況。なので二次試験当日レポを書いて気を紛らわせよう!という寸法。

集合時間の20分前に到着。とくに混んでいる訳ではなく、受け付けには私一人だけだった。
真冬の北国、真っ白なエントランス。この学校はここ最近で大型の工事をしたらしく、「たてもの探訪」ででてくる家くらいきれいだった。壁はガラス。階段は木製で段と段の隙間が大きくてひとつ下の階が見える。天井には、むき出しの豆電球に傘を被せたようなライトが妙に長い糸で吊るされていた。
……と、試験室までの廊下で他の受験生と出会う。
明るい茶髪のショートカット、太いまつげはまぶたに沿って放射線状に上を向く。履いてるか履いてないかわからないくらい短い真っ赤なスカートをオーバーサイズの青いニットが隠す。
明らかに私とは人種の違う人間だ。しかもそれと色違いの同人種の人間を複数人見かけたのだから、もう、めまい。わりかしペチャクチャ喋ってるし。

落ちろ、お前らはもう、落ちろ

と心で呟く。倫理的にはアウトである。
もしあいつらが受かって私が落ちたら?なんて考えたら目がギンギンになってしまうので考えない考えない。
私は過去にいじめてきた奴と同人種の人間を差別する傾向がある。これはいけない。治さなくちゃ。

試験室に入った。もうほとんどの人が来ていた。廊下を見る限りパーリーピーポーばかりかと思っていたが、試験室はほとんど私と同じ人種、つまり黒髪で露出の少ない服を着たような子が多かった。「国公立だなぁ…」とEしみじみ感じた。


さあ!試験はどうだった?


英語はもう自信ない!思い出させるな!
数学は自信あるけど、回収の時周りの人の答案チラ見したらみんな私よりいっぱい文章書いてて萎えたよ!

くっそ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!

落ちたくね~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





落ちたくねぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

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大学受験二次試験の話|李・ムハンマド