営業秘密を持ち出しか アルプスアルパイン元社員、退職翌月にホンダへ転職
電子部品大手「アルプスアルパイン」の元社員が営業秘密を持ち出したとして逮捕された事件で、元社員は、退職した翌月に大手自動車メーカーに転職していたことがわかりました。
「アルプスアルパイン」の元社員の張天文容疑者は2021年11月、会社のサーバーにアクセスし、営業秘密である運転制御システムに関するデータファイルを不正に持ち出した疑いがもたれています。
捜査関係者への取材で、張容疑者はデータを持ち出したとみられる11月中に退職し、翌12月、大手自動車メーカー「ホンダ」に転職していたことがわかりました。
張容疑者は退職理由について「自己都合」と会社に説明し、転職は伝えていなかったということです。
警視庁は張容疑者が持ち出したデータを転職先で利用しようとしたとみて調べています。
ホンダは日本テレビの取材に、「社員が逮捕されたことは事実。今後とも警察の捜査に協力していく」としています。